2024年1月19日金曜日

スコット・ルドー(Scott LeDoux)①「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界挑戦の経験もある白人ヘビー級。武器は左フック。ジョージ・フォアマン戦、ロン・ライル戦、ケン・ノートン戦を紹介します。

スコット・ルドー(Scott LeDoux)①「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スコット・ルドー(アメリカ)

身長187cm:オースドックス(右構え)

ジョージ・フォアマン 3R KO スコット・ルドー

(ヘビー級戦、1976年)

ルドー:左ジャブと左右フック

フォアマン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:右フックでルドーがダウン

(感想:ルドーはゴツい体格の白人選手。ミネソタ州出身。ニックネームは「The Fighting Frenchman」。デビューから連勝だったが、目の負傷で初黒星。その後、連勝でミネソタ州王座に挑戦したが勝てず。再起戦にも敗北。二連敗の状況でこのフォアマン戦。これまで18勝(11KO)3敗1分。フォアマンは前世界王者で42勝(39KO)1敗。「1敗」はモハメド・アリにアフリカで敗れたときのもの。ニューヨーク州ユーティカでの一戦。ガードを上げ、ジャブでジリジリと相手にプレッシャーをかけるフォアマン。ルドーはフォアマンのパワーを警戒し、距離を取ってジャブ、フック。接近戦はクリンチで回避する作戦。フォアマンがフットワークを使って右ストレート、左右フックで攻める。時折ルドーのフックが単発でヒット。3R、フォアマンの強打が連続ヒット。右フックでルドーがダウン。立てず、KO。パンチをもらうなど、やや集中力に欠けていたがフォアマンの圧勝。ルドーはもう少し積極的に攻めるべきだったような気がする。その後、フォアマンはさらに二連勝。そして、あのジミー・ヤング戦。これに敗れて引退。10年後にカムバックして新たな物語がスタート。)


ロン・ライル 10R 判定 スコット・ルドー

(ヘビー級戦、1979年)

ルドー:左ジャブと左右フック

ライル:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

3R:連打でライルがダウン

(感想:フォアマン戦後のルドー。ミネソタ州王座を懸けて再びデュアン・ボビックと対戦したが、またしても敗北。後の世界王者でオリンピック金メダリストのレオン・スピンクスとドロー。そして、このライル戦。年齢は30になり、25勝(17KO)6敗3分。ライルは37歳で、37勝(25KO)5敗1分のベテラン。負けてはいるがモハメド・アリの世界ヘビー級タイトルに挑戦したり、ジョージ・フォアマンをダウンさせた実績がある。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。ジャブと大振りのフックで攻めるルドー。ライルはキレイな打ち方でジャブ、ワンツー、左フック。器用さではライル、パワーではルドー、といった展開。3R、ロープ際での連打でライルがダウン。さらにラッシュでライルはKO寸前に。4R、正確な強打でライルが盛り返す。打撃戦が続く。9R、右ストレートでライルのマウスピースが吹っ飛ぶ。逆にライルの強打も炸裂。10R、激しい打ち合い。最終ラウンド終了時、ルドーが両手を上げて勝利をアピール。判定は2-1。ライルのパンチの正確さが評価されたか。最後まで激しく打ち合った試合。結果はライルの勝ちだが、どちらも勇敢に攻めた好試合だった。しかしながら、ライルはここまで。その後、ピークを過ぎていく。中堅どころには勝利できたが、売り出し中のゲーリー・クーニーに1RでKO負け。世界王者にはなれなかった。) 


ケン・ノートン 10R 引分 スコット・ルドー

(ヘビー級戦、1979年)

ルドー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ノートン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

10R:左フックでノートンがダウン、右フックでロープダウン

(感想:ライル戦の次の相手も有名選手。ノートンはおなじみ「アリのアゴを割った男」。しかしながら、ルドー戦の時点では良くない状況。ラリー・ホームズに敗れ、WBC世界ヘビー級王座から陥落。直前の試合では強打者アーニー・シェーバースに1RでKOされている。インディアナ州ブルーミントンでの一戦。ルドーがブルーのトランクスで入場。ノートンはいつもの紺色。共に左のガードを下げた姿勢からジャブを飛ばす。そして振りの大きいフック。パンチのキレはノートンの方がある。いつものようにルドーはガチャガチャ連打。ただし、右フックからの左ボディ打ちには迫力がある。ノートンの左フックを警戒するルドーは受け身の姿勢。パンチの正確さと攻める姿勢でノートンが優勢。9R、ルドーがパワフルなボディ攻撃。10R、ロープ際で連打からの左フックでノートンがダウン。さらに右フックでノートンがロープにもたれてダウンを取られる。最終ラウンド終了。勝利を確信している様子のルドー陣営。判定はドロー。最後に見せ場を作ったルドーだが、受け身の姿勢のラウンドが多かった。ルドーはタフだが不器用。ただし、コンビネーションはパワフル。それを上手く使いこなせないのがちょっと残念。一方、何とか負けずに済んだノートン。その後、タフ男ランドール・コッブに2-1で勝利。ここで引退すべきだったが、カムバック。ゲーリー・クーニーに1Rで無惨なKO負け。それが最後の試合となった。)

①「Heavyweight 

George Foreman vs. Scott LeDoux」

②「Heavyweight 

Ron Lyle vs. Scott LeDoux」

③「Heavyweight 

Ken Norton vs. Scott LeDoux」

ジョージ・フォアマン(George Foreman)のページ

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ロン・ライル(Ron Lyle)のページ

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ケン・ノートン(Ken Norton)のページ

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ゲーリー・クーニー(Gerry Cooney)のページ

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