ゲーリー・クーニー(アメリカ)
身長198cm:オーソドックス(右構え)
①ゲーリー・クーニー 5R TKO ジミー・ヤング
(ヘビー級、1980年)
クーニー:左ジャブと左右フック
ヤング:左ジャブと右ストレート
(感想:ニューヨーク出身のクーニー。黒人が優勢の世界ヘビー級で貴重な白人ボクサー。ニックネームは「Gentleman」「Great White Hope」。父親にボクシングを勧められたのがボクサーになったキッカケで、兄弟もボクサーに。アマチュアではタイトルも獲得。プロ入り後はこれまで全勝。対戦相手を選びながらも徐々に実力者と対戦していこうとしている状況。ヤングはモハメド・アリの世界ヘビー級王座に挑戦して判定負けしたことがあるボクサータイプ。ケン・ノートンとのWBC王座挑戦者決定戦にも判定で敗れた(ノートンはこの勝利により、後にWBC王者に認定されたが、初防衛戦でラリー・ホームズに王座を奪われた)。クーニーが世界挑戦の経験もあるヤングとどんな戦いをするか? アトランチックシティで行われた一戦。クーニーがジャブから入り、重いフックを叩きつける。ヤングは追い詰められて受け身の姿勢。4R終了で棄権。目の辺りのキズが原因だと思われる(ダウンシーンは無し)。ボクサータイプはトシをとってキレが無くなったら打たれるばかり、といった感じになることが多い。)
(ヘビー級、1980年)
クーニー:左ジャブと左右フック
ライル:左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ボディフックでライルがダウン
(感想:ライルは世界王座陥落後のジョージ・フォアマンと歴史的な激しい試合をやったことで有名な選手。クーニーがいつものように前に出て、左右フックを叩きつける。最後は左ボディフックでライルがロープの外にダウン。ライルは見た目は強そうな感じだったが、あっけなくやられた。ピークを過ぎていたようだ。)
(ヘビー級、1981年)
クーニー:左ジャブと左右フック
ノートン:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
1R:左右フックでノートンがダウン
(感想:ノートンは「アリのアゴを割った男」として有名。アリとは相性が良かったようで、アリとは三度戦って大苦戦させた。しかし、ジョージ・フォアマンに挑戦したときはあっけなく2RでKO負け。やっとのことで世界王者になれたが、「ペーパーチャンピオン」などと呼ばれた挙げ句、ラリー・ホームズに王座を奪われた。注目の一戦ではあるが、ノートンは35歳。「クーニーを売り出すための試合」という印象も。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた一戦。コーナーに詰められて、左右フックで滅多打ちされるノートン。ボロボロにされて試合終了(このときのノートンのうつろな表情は有名)。低い姿勢で攻めていくノートンは、フォアマンに負けたときも「滅多打ち」だった。クーニーが経験のあるヤング、ライル、ノートンに三連勝。そして、ラリー・ホームズの持つWBC世界ヘビー級タイトルに挑戦。集中力に欠けたような試合ぶりでTKO負け。その後もリングに上がったがマイケル・スピンクス、ジョージ・フォアマンにKO負け。パワーは充分。しかし、そのパワーを生かすような「流れるような動き」ができなかったのが残念。引退後はボクシング関連の仕事をしているとのこと。)
Gerry Cooney vs. Jimmy Young」
②「Heavyweight
Gerry Cooney vs. Ron Lyle」
③「Heavyweight
Gerry Cooney vs. Ken Norton」
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