2023年12月6日水曜日

六車卓也(Muguruma Takuya)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界バンタム級王者。「エンドレスファイター」の世界戦。朴讃栄戦、ウィルフレド・バスケス戦、ファン・ホセ・エストラーダ戦を紹介します。

六車卓也(Muguruma Takuya)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

六車卓也(日本)

身長166cm:オースドックス(右構え)

朴讃栄 11R TKO 六車卓也

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1987年)

六車:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:朴がタイトル獲得。これが初防衛戦となる王者の六車はこれまで25勝(19KO)1敗1分。WBA1位の朴は24勝(7KO)3敗2分。カオサイ・ギャラクシーと対戦したときは負けたが判定まで頑張ったタフ男。大阪・守口市での一戦。ゴング前、郷ひろみが六車を花束で激励。いつものようにジャブ、右ストレートで攻める六車。朴は右ストレート、左ボディフックで応戦。互いにパワーを込めて打ち合う接近戦。3R、朴のバッティングで六車がダウン。その後も激しい打ち合い。6R、六車の右ストレートで朴のマウスピースが落下。しかし、タフな朴。9R、左フックを食って六車がピンチ。11R、連打でレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。この試合で問題となった3Rのバッティング。あれが無かったら六車は勝っていただろうか? なかなかタフだった朴。六車の打ちつ打たれつの戦い方だと朴の方が最初から有利だったような気がする。しかしながら朴も初防衛に失敗。ウィルフレド・バスケスにKOされてしまった。)


ウィルフレド・バスケス 12R 引分 六車卓也

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1988年)

六車:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

バスケス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:バスケスがタイトル防衛。朴をKOして王者になったバスケスはプエルトリコのハードパンチャー(後に三階級制覇)。これまで31勝(29KO)3敗1分1ノーコンテスト。六車がWBA4位として挑戦。大阪での一戦。ベルトを巻いて入場のバスケス。比較的ゆっくりしたリズムでジャブを使うが、右ストレートと左フックにはパワーとスピード。六車がディフェンスしながら接近戦を仕掛ける。ストレート、左フック、ボディ攻撃。バスケスはフックで応戦。一発のパワーはバスケス。六車のガードの隙を突いて強打。4R、焦ったのかバスケスがラウンド終了のコング後にパンチ。その後、足で距離を取るバスケス。六車は右目が腫れていく。最終ラウンド終了時、共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定はドロー(ダウンシーンは無し)。バスケスが正確な強打とディフェンスで王座を死守。よく攻めた六車だが、強打を浴びて顔が腫れていた。それが女性ジャッジには気に食わなかったらしい。)


ファン・ホセ・エストラーダ 11R TKO 六車卓也

(WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1988年)

六車:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

エストラーダ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

4R:右フックで六車がダウン

11R:右フックで六車がダウン

(感想:エストラーダがタイトル防衛。六車が二階級制覇に挑戦。王者「ダイナマイト」エストラーダ(メキシコ)はこれまで32勝(26KO)7敗。ベルナルド・ピニャンゴを破って王座に就き、これが初防衛戦。大阪・守口市での一戦(六車が世界王座を獲り、初防衛に失敗した会場。今回はどうか?)。なかなかの強さを見せるエストラーダ。足を使って慎重に距離を取りながら離れたポジションから長いジャブ、右ストレート。左が器用で、左フックを連続して打つ。左フックからの右ストレートといったコンビネーションはリズミカルかつパワフル。六車はいつものように右ストレート、左フックで攻めようとするが、エストラーダはフットワークとディフェンスで当てさせない。4R、右フックで六車がダウン。6R、六車がラッシュをかける。しかし、六車は顔が腫れていき、11Rに右フックでダウン。そして連打でレフェリーストップ。コーナーからストップと同時にタオルが投げ入れられた。エストラーダは離れても接近しても強かった(その後も王座を防衛)。六車は打ち合うタイプだったため、自分よりタフだったり、パワーがある選手には敵わなかった。六車はこれで引退。手数が多いファイターだった六車。勝っても負けてもリングサイドを沸かせたエキサイティングな選手だった。)

①「WBA World Bantamweight Title 

Muguruma Takuya vs. Chan Young Park」

②「WBA World Bantamweight Title 

Wilfredo Vazquez vs. Muguruma Takuya」

③「WBA World Super Bantamweight Title 

Juan Jose Estrada vs. Muguruma Takuya」

渡辺二郎(Watanabe Jiro)のページ

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辰吉丈一郎(Tatsuyoshi Joichiro)のページ

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ウィルフレド・バスケス(Wilfredo Vazquez)のページ 

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