フレディ・ノーウッド（Freddie Norwood）①「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

WBA世界フェザー級王者。「小型ハグラー」なサウスポーの強打者。ブヤニ・ブング戦、ルイス・メンドサ戦、松本好二戦を紹介します。

フレディ・ノーウッド（アメリカ）

身長162cm：サウスポー

①フレディ・ノーウッド 8R 判定 ブヤニ・ブング

（フェザー級戦、1992年）

ノーウッド：右ジャブ、左ストレート、左右フック

ブング：左ジャブ、右ストレート、左フック

（感想：見た目がマービン・ハグラーっぽいノーウッド。ニックネームは「Lil Hagler（小型ハグラー）」。ミズーリ州セントルイス出身。デビューからこれまで全勝。南アフリカのブングは後にケネディ・マッキニーを判定で下してIBF世界Ｊ・フェザー級王座を獲得する黒人選手。イタリア・トレヴィオーロでの一戦。ノーウッドがゆったりした構えから伸びとパワーのあるジャブ、ストレート、接近戦では左右フックでボディ打ち。ブングはフットワークとダッキングを使いながら精力的にジャブを連打。力強い攻めを見せるブングだが、ノーウッドがディフェンスしてパワーのある左ストレート、右フックを時折ヒットさせる。判定はPTS（ダウンシーンは無し）。ブングは手数も多く、よく頑張ったがパンチを上手くかわされてしまった。）

②フレディ・ノーウッド 12R 判定 ルイス・メンドサ

（WBA世界フェザー級タイトル戦、1998年）

ノーウッド：右ジャブ、左ストレート、左右フック

メンドサ：左ジャブ、右ストレート、左フック

（ダウンシーン）

2R：右フックでメンドサがダウン

12R：左ストレートでメンドサがダウン

（感想：ノーウッドがタイトル防衛。ブング戦後、一つの引き分けを除いて勝ち続けたノーウッド。アントニオ・セルメニョ（日本でもおなじみ）とのWBA世界フェザー級王座決定戦に判定勝ちして世界王者に。元WBA世界Ｊ・フェザー級王者メンドサと二度目の防衛戦。メンドサ（コロンビア）はスラリとした体型で、キレがあるジャブ、ストレートを使う正統派。パワーもある。エロイ・ロハスが王者だった頃にも挑戦しており（判定負け）、これがWBA世界フェザー級王座への二度目の挑戦。マイアミでの一戦。ノーウッドのトランクスの後ろ側に「HAGLER」の文字（「リトル」ではなく。憧れすぎて完全に「ハグラー化」したらしい）。ノーウッドよりも背が高いメンドサ。ガードを上げてジャブ。ノーウッドはジャブでジリジリ相手にプレッシャーをかけ、パワーのある左ストレート、フックをねじ込む。2R、右フックでメンドサがダウン。メンドサは良い右ストレートを持っているが、ノーウッドのパワーを警戒しているせいか手数が少ない。12R、ノーウッドがラッシュ。左ストレートでメンドサがダウン。12R終了、判定は３－０。ノーウッドが勝ったというよりも、メンドサが消極的すぎた。7Rには左フックを当てるなどメンドサは良いパンチを打っていた。結果は同じだったかもしれないが、もっと積極的にタイトルを獲りにいって欲しかったところ。メンドサはこれで引退。）

③フレディ・ノーウッド 10R TKO 松本好二

（WBA世界フェザー級王座決定戦、1998年）

ノーウッド：右ジャブ、左ストレート、左右フック

松本：右ジャブ、左ストレート、左右フック

（感想：ノーウッドが来日。本来ならノーウッドの三度目の防衛戦だったこの試合。ノーウッドが計量オーバーで王座剥奪。王座決定戦に変更。これまでノーウッドは31勝（19KO）1分で無敗。WBA12位の松本は26勝（15KO）5敗1分。これが三度目の世界挑戦で、WBA世界フェザー級王座への挑戦は二度目となる。代々木競技場で行われたサウスポー同士の一戦。レフェリーは南アフリカのスタンリー・クリストドーロー。共にジャブ。ノーウッドは右のガードを下げたスタイルから伸びがあるパワフルなジャブ。松本はガードを上げて速いジャブ。両者とも良い左ストレート、右フックを打つが、パンチの重さ、連打の爆発力はノーウッド。次第にパワーの差が出てノーウッドが優勢に。打たれながらも粘る松本。10R、松本が強打を浴びたところでレフェリーストップ（ダウンシーンは無し）。これで引退の松本。もう少し早いラウンドで止めてもよかったのでは？　と思うほど打ちのめされた。）

①「Featherweight 

Freddie Norwood vs. Vuyani Bungu」

②「WBA World Featherweight Title 

Freddie Norwood vs. Luis Mendoza」

③「vacant WBA World Featherweight Title 

Freddie Norwood vs. Matsumoto Koji」

ブヤニ・ブング（Vuyani Bungu）のページ

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ルイス・メンドサ（Luis Mendoza）のページ