2023年12月13日水曜日

フレディ・ノーウッド(Freddie Norwood)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界フェザー級王者。世界王座防衛戦。ファン・マヌエル・マルケス戦、越本隆志戦、フリオ・パブロ・チャコン戦を紹介します。

フレディ・ノーウッド(Freddie Norwood)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フレディ・ノーウッド(アメリカ)

身長162cm:サウスポー

フレディ・ノーウッド 12R 判定 ファン・マヌエル・マルケス

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1999年)

ノーウッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック

マルケス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:左ストレートでマルケスがダウン

8R:左フックでノーウッドがダウン

9R:左フックでノーウッドがダウン

(感想:ノーウッドがタイトル防衛。これまで34勝(20KO)1分のノーウッド。剥奪されたWBA世界フェザー級王座をアントニオ・セルメニョとの再戦で奪回。そして、後に大物になるマルケスと防衛戦。WBA9位のマルケス(メキシコ)は29勝(22KO)1敗。これが世界初挑戦。ラスベガスでの一戦。ノーウッドがジャブを使いながら左ストレートでカウンターを取る。マルケスはリカルド・ロペスのような構えからジャブ、右ストレート。左と右の構えの違いがあるが、共にストレートを狙う。2R、左ストレートがカウンターとなってマルケスがダウン。ディフェンスもできる二人。互いのパンチをかわすため、どちらかが一方的に打たれることもなくラウンドが過ぎていく。8R、絶妙なタイミングの左フックでノーウッドがダウン(ただし、レフェリーのジョー・コルテスはこれをダウン扱いせず。角度的に見えなかったか)。9R、左フックでノーウッドがダウン。その後はマルケスの右ストレートをかわしながらノーウッドが左ストレートでカウンター。判定は3-0。快勝とは言い難い勝ち方ではあったが、ノーウッドが難敵を斥けた。マルケスは長いパンチが多かった。ショートパンチを使えば勝てたかも。)


フレディ・ノーウッド 9R KO 越本隆志

(WBA世界フェザー級タイトル戦、2000年)

ノーウッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック

越本:右ジャブ、左ストレート、右フック

(ダウンシーン)

9R:左ストレートで越本がダウン

(感想:ノーウッドがタイトル防衛。奪回した王座の二度目の防衛戦。WBA12位の挑戦者、越本はこれまで無敗。日本フェザー級王座を六度防衛して大きなチャンス到来。日本で行われたサウスポー同士の一戦(松本戦ではウェイトオーバーだったノーウッド。今回はパスできた)。共に速いジャブ、ストレート。しかしながら、越本は受け身の姿勢。良いパンチを持っているにもかかわらず、ノーウッドのパワーを警戒しているのかディフェンシブ。ノーウッドがジャブで先手を取り、得意の左ストレート、右フックをパワフルに打ち込む。9R、左ストレートで越本がダウン。うつぶせに倒れた越本は立てず、KO。試合終了後もしばらく立てなかったほどのダメージを受けた。ノーウッドのパワーは定評のあるところ。越本が慎重になったのは仕方がなかったのかもしれないが、これは世界戦。挑戦者は王座をもぎ取るぐらいのつもりで攻めるべき。後に越本はWBC王座を獲得。この試合が良い経験になったのでは?)


フレディ・ノーウッド 12R 判定 フリオ・パブロ・チャコン

(WBA世界フェザー級タイトル戦、2000年)

ノーウッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック

チャコン:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

3R:左ストレートでチャコンがダウン

(感想:ノーウッドがタイトル防衛。三度目の防衛戦。チャコンはアルゼンチンの選手。これまで全勝。WBAの地域王座を獲得し、連続防衛の実績。ただし、これまでの試合のほとんどが地元。世界的実力者の王者相手にどんな試合を見せるか? 挑戦者の地元アルゼンチンで行われた試合。ノーウッドがパワーと伸びのあるジャブ、左ストレート、そして突き上げるかのようなアッパー気味の左フック。チャコンはガードを上げて慎重な姿勢からジャブ、右ストレート。3R、まるでプロレスのように相手を担ぎ上げるノーウッド(珍シーン)。そして左ストレートのカウンターでチャコンがダウン。その後、ジャブで先手を取るノーウッド。チャコンは良い右ストレートを持っているが手数が少な目で、左フックの打ち方が微妙。12R終了。判定は3-0。結果に不満の観客席からモノが投げ入れられた。試合自体はノーウッドが手数、攻める姿勢で文句無しの勝利。挑戦者にはもっとジャブを使ってほしかったところ。その後の二人。チャコンはWBO王座獲得。防衛にも成功。ノーウッドは次のデリック・ゲイナーとの防衛戦で王座陥落。反則連発のラフファイトのうえにローブローを食ってTKO負け。この意味不明な初黒星の後は世界戦をすることもなく引退。のらりくらりとしたところがあったノーウッド。個人的には、「小型ハグラー」というよりも「小型ジェームス・トニー」の方が彼のイメージにピッタリ、といったところ。)

①「WBA World Featherweight Title 

Freddie Norwood vs. Juan Manuel Marquez」

②「WBA World Featherweight Title 

Freddie Norwood vs. Koshimoto Takashi」

③「WBA World Featherweight Title 

Freddie Norwood vs. Julio Pablo Chacon」

ファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Márquez)のページ 

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デリック・ゲイナー(Derrick Gainer)のページ

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