2023年12月15日金曜日

フランシスコ・モンティエル(Francisco Montiel)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

J・フライ級。メキシコ王者。「仙台モンティエル」と呼ばれた男。WBC王座に挑戦。杉本光一戦、張正九戦(初戦・再戦)を紹介します。

フランシスコ・モンティエル(Francisco Montiel)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フランシスコ・モンティエル(メキシコ)

身長 cm:オースドックス(右構え)

フランシスコ・モンティエル 1R KO 杉本光一

(フライ級戦、1983年)

モンティエル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

杉本:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:右フック、左フック、右フックで3度、杉本がダウン

(感想:日本のジムと契約したことで日本でも知られているモンティエル。デビューから連勝だったが、アマド・ウルスア、ヘルマン・トーレスに敗北。その後、メキシコのJ・フライ級王座を獲得し、連続防衛。「世界J・フライ級7位」として初来日。これまで13勝(10KO)2敗。杉本は日本J・バンタム級5位で、5勝(2KO)1敗。セコンドにはエディ・タウンゼント。大阪での一戦。階級差がある試合。モンティエルはフットワークを使いながら左ジャブ、左フック。左を器用に使う。杉本は相手の様子をうかがい、手数少な目。右フックで杉本がダウン。左右フックで攻めるモンティエル。さらに二度のダウンを追加してKO。モンティエルがキレのあるフックで痛烈なKO勝利。ただボカボカ殴られただけの杉本。階級差で有利と思われたが、「戦い慣れ」という「経験の差」で勝負がついた。後に杉本は日本バンタム級王座、次いで日本J・バンタム級王座を獲得。モンティエル戦の時点ではまだ才能は開花していなかったようだ。)    


張正九 12R 判定 フランシスコ・モンティエル

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1985年)

モンティエル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

張:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:張がタイトル防衛。杉本戦後、メキシコ王座を失ったモンティエル。イシドロ・ペレス(後のWBO世界フライ級王者)を破って世界挑戦のチャンス。これまで18勝(14KO)3敗。王者の張は「韓国の鷹」と呼ばれ、27勝(12KO)1敗。これが7度目の防衛戦。韓国で行われた試合。体格は張の方が大きい。共にフットワーク、ジャブ、接近戦では左右フック。攻める張は右を当てようとし、モンティエルは左フックで応戦。受け身の姿勢のモンティエル。パンチの正確さにも欠ける。張が右ストレート、左ボディ打ち、連打で攻める。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。張が攻める姿勢で勝利。ワンツー(左ジャブからの右ストレート)が良かった。モンティエルは左フックは悪くはなかったが受け身。タイトルを獲るつもりで攻めないのであれば挑戦しても無駄だ。)


張正九 12R 判定 フランシスコ・モンティエル

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1986年)

モンティエル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

張:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:張がタイトル防衛。張戦後、二勝一敗のモンティエル。後に世界に挑戦する松村謙二に勝っているが、特別大きな勝ち星が無い状況で二度目の世界挑戦のチャンス。張にとっては10度目の防衛戦となる。試合地は再び韓国。今回は積極的なモンティエル。左右フックで攻める。張も前進。接近戦での打ち合い。攻めながらもどこか慎重姿勢のモンティエル。張は一歩も引かず、時折フックをヒットさせる。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。結局、今回も張が攻める姿勢で勝利。モンティエルは張の気迫に押されてしまった。その後、モンティエルはリカルド・ロペス、マイケル・カルバハルと対戦したが敗北。負けが多くなり、引退。世界王座に就くことはできなかったが、強い左フックが印象的な選手だった。)

①「Flyweight 

Francisco Montiel vs. Sugimoto Koichi」

②「WBC World Light Flyweight Title 

Jung Koo Chang vs. Francisco Montiel」

③「WBC World Light Flyweight Title 

Jung Koo Chang vs. Francisco Montiel」

張正九(Jung Koo Chang)のページ 

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