IBF世界クルーザー級王者。英国白人。チサンダ・ムッティ戦、パトリック・ルムンバ戦、レノックス・ルイス戦ほかを紹介します。「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」
グレン・マクローリー(イギリス)
身長193cm:オーソドックス(右構え)
①ルディ・ピカ 8R 判定 グレン・マクローリー
(ヘビー級戦、1986年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ピカ:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:重量級では貴重な白人ホープ、マクローリー。子供の頃はケンカ小僧だったようだが、ボクシングを始めてからマジメになったという。アマチュアを経てプロへ。元々はヘビー級。デビューから連戦連勝だったが、KOで初黒星。再起戦に判定勝ち。ガッチリした立派な体格の割りには器用で、ジャブにスピードがあり、コンビネーションを使うタイプ(打ち方も良い)。ピカはウェールズの白人(兄弟もボクサー)。アマチュアで実績。プロではこれまで全勝。全て英国での試合で、タイトル戦の経験はまだ無い。英国・ケンジントンでの一戦。典型的なサウスポーのピカ。ディフェンスしながら右ジャブ、左ストレート、たまに右フック。マクローリーはバランスの良い選手で時折右ストレートを当てたり、左ボディからの左フックを出すが、ディフェンスされてしまう。ピカが右ジャブでポイントを取っている印象のまま8R終了。同時にレフェリーはピカの手を上げた(PTSによる判定。ダウンシーンは無し)。残念だったマクローリー。筋がいいのは間違いないが、攻める激しさ、動きの機敏さに欠け、相手の小手先のボクシングを突破できなかった。ピカは器用だが、プロでは人気が出ないような細かい試合ぶり。ただ、左ストレートにはパワーがあった。しかし、精神的なトラブルからこれが最後の試合に。1988年、26歳で自死。)
②グレン・マクローリー 12R 判定 チサンダ・ムッティ
(英連邦クルーザー級タイトル戦、1987年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ムッティ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マクローリーがタイトル獲得。ピカ戦から4連敗のマクローリー。クルーザー級に下げて出直し。以来、連勝でムッティ戦。王者ムッティはザンビア出身で二度、IBF世界クルーザー級王座に挑戦(いずれも敗北)。リー・ロイ・マーフィーに挑戦したときの「ダブルノックダウン」で有名。ザンビア王座(ミドル級、ライトヘビー級)、英連邦クルーザー級王座を獲得してきた実績。かつて保持していた王座を取り戻せるかどうか? 英国・ゲーツヘッドでの一戦。マクローリーがガードを上げてジャブ、ワンツー、そして左フック。ムッティもジャブ、ストレート。左フックも強い。右ストレート、左フックを決めるマクローリー。ムッティも右ストレートをヒットさせたりするが(4Rなど)、倒しに行くような攻めをしない。12R終了。判定はPTS。マクローリーのジャブが評価されたか(ダウンシーンは無し)。共に良いパンチを打つ者同士の好試合。もしムッティがKO勝ちを狙うようなタイプだったら、マクローリーはもっと苦戦していたはず。アフリカの選手はクリーンに戦うことが多いが、その分、激しさに欠けることもしばしば。ムッティはその後、三試合やって引退。世界王座には手が届かなかった。)
③グレン・マクローリー 12R 判定 パトリック・ルムンバ
(IBF世界クルーザー級王座決定戦、1989年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ルムンバ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マクローリーがタイトル獲得。マクローリーはムッティ戦後、英国王座も獲得して防衛にも成功。これまで25勝(9KO)5敗。初の世界挑戦。ケニア出身のルムンバは13勝(5KO)2敗でアルフレド・エバンヘリスタ(ラリー・ホームズのWBC世界ヘビー級王座に挑戦してKO負け)、アルフォンソ・ラトリフ(元WBC世界クルーザー級王者)、ジェフ・ラムキン(後のIBF世界クルーザー級王者)に勝っている。英国・スタンリーでの一戦。互いに速いジャブ連打。マクローリーは右ストレートにパワーとキレがある。左が器用なルムンバは左フックにキレがあり、右ストレートには伸びがある。パンチの伸びはルムンバだが、パワーではマクローリーが上。終盤はクリンチが多く、選手よりもレフェリーの方が忙しい。12R終了。判定は3-0(ラウンドカットされた映像で観戦したため、ダウンシーンがあったかどうかは不明)。マクローリーがパワーのあるジャブ、ストレートで勝利。アフリカの選手はいいパンチを打つことが多く、ルムンバは良い選手だった。しかし、スタミナもあればもっと良かった。後にルムンバはバッシュ・アリに敗北して引退。マクローリーはルムンバに負けたジェフ・ラムキンにKO負けして世界王座陥落。)
④レノックス・ルイス 2R KO グレン・マクローリー
(欧州、英国ヘビー級タイトル戦、1991年)
マクローリー:左ジャブと右ストレート
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右アッパー、右ストレートで2度、マクローリーがダウン
(感想:ルイスがタイトル防衛。IBF王座を失ったマクローリーがヘビー級ホープと対戦。ルイスは説明不要。後に世界ヘビー級王座を統一する男。この時点ではオリンピック金メダルからプロ入りし、連勝で世界を目指している状況。ケンジントンでの英国対決。マクローリーはジャブで距離を取ろうとする。ルイスはそれに構うことなく前進し、得意の右ストレート、ぎこちない左右フック連打。ルイスの攻めが粗いため、クリンチが多い。2R、ロープ際での右アッパーでマクローリーがダウン。そして、ルイスの十八番である右ストレートで二度目のダウン、KO。見た目の感じではそれほど体格差は感じられなかったが、ルイスが力技で勝利。ヘビーとクルーザーでは全然パワーが違う、ということか。後、マクローリーはIBF世界クルーザー級王座の奪回に失敗。それがラストファイトに。引退後はTVのボクシングコメンテーターとして活躍。)
①「Heavyweight
Glenn McCrory vs. Rudi Pika」
②「Cruiserweight
Glenn McCrory vs. Chisanda Mutti」
③「vacant IBF World Cruiserweight Title
Glenn McCrory vs. Patrick Lumumba」
④「EBU and British Heavyweight Title
Lennox Lewis vs. Glenn McCrory」
リー・ロイ・マーフィー(Lee Roy Murphy)のページ
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レノックス・ルイス(Lennox Lewis)のページ
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