2023年10月20日金曜日

ミゲル・モンティラ(Miguel Montilla)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界J・ウェルター級王座に三度挑戦。アントニオ・セルバンテス戦(初戦)、ドミンゴ・アヤラ戦、アーロン・プライアー戦を紹介します。

ミゲル・モンティラ(Miguel Montilla)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ミゲル・モンティラ(ドミニカ)

身長170cm:オースドックス(右構え)

アントニオ・セルバンテス 15R 判定 ミゲル・モンティラ

(WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1979年)

モンティラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

セルバンテス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:セルバンテスがタイトル防衛。ドミニカのモンティラはアルフレド・エスカレラ、アントニオ・アマヤ、リカルド・アルレドンドに判定勝ちしたことがある実力者。王者セルバンテス(コロンビア)はスラリとした体型のテクニシャン。門田恭明をKOして防衛するなど「KOするテクニック」もある。ウィルフレド・ベニテスに一度王座を奪われたが、決定戦で再び王者に。モンティラ戦は奪回した王座の四度目の防衛戦となる。コロンビア・カルタヘナでの一戦。ガードを上げてブロックしながらジャブを飛ばすセルバンテス。モンティラは足でリズムを取りながらジャブ、右ストレート。共にテクニックがあり、似た戦い方。セルバンテスは左フック、モンティラは右ストレートが効果的。攻めるモンティラ、応戦するセルバンテス。判定は3-0。セルバンテスが長いパンチとディフェンスで勝利。ダウンシーンは無し。モンティラはジャブ、右ストレートをヒットさせるなどよく攻めたが、ディフェンスされて決定打を打ち込めなかった。後、このタイトルを懸けて再戦が行われ、セルバンテスがTKOでタイトル防衛。)


ミゲル・モンティラ 3R TKO ドミンゴ・アヤラ

(J・ウェルター級10回戦、1981年)

モンティラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

アヤラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:右フックでアヤラがダウン

(感想:セルバンテスとの再戦後、アルフォンソ・フレーザー(元WBA世界J・ウェルター級王者)を下したモンティラ。すっかりベテランになった。アヤラ戦はキャリア終盤の試合。アヤラはプエルトリカン。これまで17勝(14KO)1敗1分の有望選手。後の世界王者ブルース・カリーにTKO勝ちしたこともある。新鋭のアヤラがキャリア豊富なモンティラを倒すことができるかどうか、といったところ。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で行われた一戦。共に長いパンチを使う。アヤラはジャブを伸ばし、右ストレート、左フックを思い切り振るう。モンティラも大振りのフック。3R、右フックでアヤラが前のめりにダウン。立ったが連打でストップ。アヤラはストップに不満のようで、レフェリーに抗議(抗議して試合が再開されることはまずない。過去にはあったかもしれないが)。アヤラは豪快なボクシングをするが、その分、隙も大きかった(後、サイモン・ブラウンにKO負けするなど負けが込んで引退)。モンティラも大きなパンチを使っていたが、圧勝。振りが大きくても隙を突かせないコツがあるのかも。)

 

アーロン・プライアー 12R TKO ミゲル・モンティラ

(WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1982年)

モンティラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

プライアー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:プライアーがタイトル防衛。アヤラを下したモンティラ。37勝(27KO)6敗2分で「リング誌」から世界J・ウェルター級4位にランクされている。その次の試合は世界挑戦。王者プライアーは「シンシナティの荒鷲」と呼ばれる危険なパンチャー。これまで29戦全勝(27KO)。モンティラが敵わなかったセルバンテスをKOしてこの王座を獲得。アトランチックシティでの一戦。プライアーが先制攻撃。ジャブを突き刺し、フック連打。次第にプライアーの突貫攻撃に慣れてきたモンティラはジャブ、ストレート、左フックで反撃。長いパンチを得意とするモンティラだが、接近戦でも左フックが巧い。プライアーは上手く攻められずクリンチ。ワンツー(左ジャブからの右ストレート)が強いプライアーだが、モンティラは右ストレートをカウンターでヒットさせる。しかし12R、モンティラがコーナーで連打されてレフェリーストップ。最後はプライアーが豊富なスタミナとパワーで押し切った(ダウンシーンは無し)。三度目の挑戦も実らなかったモンティラ。プライアーがフットワークで距離を取ったり、接近戦を仕掛けたりするなど攻撃に変化があったのに対し、モンティラは一貫して同じような動き。世界王者になれるだけのパンチはあったが、世界王座には手が届かなかった。)

①「WBA World Super Lightweight Title 

Antonio Cervantes vs. Miguel Montilla」

②「Super Lightweight 

Miguel Montilla vs. Domingo Ayala」

③「WBA World Super Lightweight Title 

Aaron Pryor vs. Miguel Montilla」

アントニオ・セルバンテス(Antonio Cervantes)のページ

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アーロン・プライアー(Aaron Pryor)のページ 

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