2023年9月1日金曜日

フレディ・ローチ(Freddie Roach)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

トレーナーとして活躍するローチ。ライト級選手時代の三試合、ハーマン・イングラム戦、エフレイン・ニエベス戦(再戦)、グレグ・ホーゲン戦を紹介します。

フレディ・ローチ(Freddie Roach)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フレディ・ローチ(アメリカ)

身長165cm:オースドックス(右構え)

フレディ・ローチ 8R 判定 ハーマン・イングラム

(ライト級8回戦、1981年)

ローチ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

イングラム:左ジャブ、右ストレート、左フック   

(感想:マサチューセッツ出身のローチ。マイケル・モーラー、マイク・タイソン、マニー・パッキャオといった世界的選手をコーチし、セコンドに付く姿はTVでもおなじみ。父、兄弟もボクサーで、母親はジャッジとしてボクシングに関与する「ボクシング一家」。デビューから連勝でイングラム戦までの戦績は24勝1敗。ニューイングランド王座(フェザー級)を獲得し、「期待の白人ホープ」といったところ。イングラム(別名「ハッサン・アリ」)は7勝9敗。ヘクター・カマチョに負けたこともある負けが多い選手。アトランチックシティでの一戦。イングラムは左が器用。足を使いながらジャブ、左フック。ローチもジャブを使い、接近戦では連打するが、スピードがあまりないためパンチの正確さに欠ける。攻めるローチ。イングラムはジャブ、ディフェンス。判定は3-0でローチ。ダウンシーンは無し。映像ではイングラムが速いジャブで器用にローチをかわして勝ったように見えたが、気のせいだったようだ。その後のイングラム。敗北多し。ニュージャージー州王座(バンタム級)に挑戦したが、勝てず。ニュージャージー州王座(フェザー級)を獲得して引退した。)   


エフレイン・ニエベス 10R 判定 フレディ・ローチ

(ライト級10回戦、1984年)

ローチ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ニエベス:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

(感想:イングラム戦後のローチ。連勝したかと思ったら、負けてしまったりでこれまで35勝(13KO)6敗。ニエベスと再戦(初戦はローチが負傷判定で勝利)。サウスポーのニエベス(ウィスコンシンの選手)は18勝(12KO)4敗1分。テレンス・アリ、ロジャー・メイウェザーに判定負けしたことがある中堅選手。ラスベガスでの一戦。ニエベスがシャープなジャブをヒットさせる。ローチは接近するがクリーンヒットが少なく、もみ合い、クリンチ。レフェリー(リチャード・スティール)が両者にクリンチ中のラフ行為を注意するが、ローチは器用な選手ではないため、その注意はあまり意味がなさそう。判定は3-0。ニエベスのジャブ、右フックが評価されたか。ダウンシーンは無し。ローチはタフでラフなファイターであるため、同じように打ち合ってくれる相手とは相性がいいようだが、スピードがある選手は苦手の様子。ただ、7Rに良い右フックを当てたように、勝てるだけの武器はちゃんと持っていた。それを上手く使えないのが残念。その後のニエベス。フランキー・ランドール、ロッキー・ロックリッジ、ホセ・ルイス・ラミレス、フランキー・ウォーレンといった相手に敗北。一定のレベル以上の選手には敵わなかった。) 


グレグ・ホーゲン 7R KO フレディ・ローチ

(ライト級10回戦、1985年)

ローチ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホーゲン:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

7R:左フックで2度、ローチがダウン

(感想:ニエベス戦の再起戦で元世界王者ボビー・チャコンに2-0で敗れたローチ。その後、三連勝でこのホーゲン戦。ホーゲンは後にジミー・ポールを破ってIBF世界ライト級王者になる白人ファイター。「ケンカファイト」出身の男で、タフネスが自慢。ラスベガスで行われた打ち方が似ている者同士の一戦。足でリズムを取ってジャブを打つホーゲン。共に右ストレート、左フックを狙う。接近戦は両者とも巧くはない。7R、攻めたローチが左フックでカウンターされてダウン。さらに同じような左フックでダウン。二度目のダウンと同時に試合ストップ。ホーゲンの勝因はテンポの良さ。器用ではないが、ローチよりも動いた分、結果となって表れた。ローチはファイタータイプの選手であったが、真っ直ぐ攻めるクセがあったため、接近戦ではクリンチになることが多く、良いパンチを当てることができない欠点があった。その後のローチ。ホーゲン戦の再起戦でヘクター・カマチョに判定負け。さらにその再起戦でダリル・タイソンに判定負け(WBC米大陸ライト級王座戦)。「頑張る選手」ではあったが、より実力が上の選手には敵わず。そして引退後はトレーナーに。なかなかの活躍ぶり。現役時代の経験が役に立っているようだ。ただ、現役末期にパーキンソン病の症状が出たらしく、気になるところ。)

①「Lightweight 

Freddie Roach vs. Herman Ingram」

②「Lightweight 

Freddie Roach vs. Efrain Nieves」

③「Lightweight 

Freddie Roach vs. Greg Haugen」

グレグ・ホーゲン(Greg Haugen)①のページ

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グレグ・ホーゲン(Greg Haugen)②のページ 

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