2023年1月25日水曜日

グスタボ・バリャス(Gustavo Ballas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

初代WBA世界J・バンタム級王者。リズミカルな連打が武器。襄錫哲戦、ラファエル・ペドロサ戦、渡辺二郎戦を紹介します。

グスタボ・バリャス(Gustavo Ballas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」[Google Blogger]

グスタボ・バリャス(アルゼンチン)

身長157cm:オースドックス(右構え)

グスタボ・バリャス 8R TKO 襄錫哲

(WBA世界J・バンタム級初代王者決定戦、1981年)

バリャス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

襄:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:バリャスがタイトル獲得。これまで無敗のバリャス。ただし、全て地元での試合。この試合もブエノスアイレス。襄はこれまでまだ王座を獲ったことはないが、ソウルでラファエル・ペドロサに勝利してこのチャンスを得た。襄もまたこれまでの試合は全て地元。初の海外試合。ガードを固めて速いジャブを打つバリャス。襄はバランスのいい選手で、ジャブ、力強い連打で前進。パワーを込めて攻める襄、スピードのあるジャブ、コンビネーション(左ジャブ、右ストレート、左フック)で応戦するバリャス。バリャスは右ストレート、襄は左ボディフックが印象的だが、ディフェンスとパンチを当てる巧さはバリャスが上。8R、キズのチェックを受ける襄。試合終了。ダウンシーンは無し。これが最初で最後の世界戦となった襄。良い打ち方をしていたが、ディフェンスされてしまった。)


ラファエル・ペドロサ 15R 判定 グスタボ・バリャス

(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1981年)

バリャス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ペドロサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ペドロサがタイトル獲得。襄に勝ったバリャスの次の試合はパナマでの初防衛戦。挑戦者ラファエル・ペドロサ(パナマ)はあのエウセビオ・ペドロサの「いとこ」。具志堅用高のWBA世界J・フライ級王座に挑戦して判定負けしたことがあり、これが三度目の世界挑戦。しかし、直前の試合では襄に2-1で判定負けしている。会場でエウセビオが観戦する中、ペドロサはジャブ、右ストレートを使って、接近戦では左右フック連打。ジャブの打ち合い、接近戦。共にいいパンチを打つが、攻める姿勢はややペドロサの方が上。10R、ペドロサが連打を浴びて後退。その後、最終ラウンド終了まで手数が多い打ち合い。判定は2-1。好試合だったが、バリャスにとってはもったいない負け方。受け身の姿勢になって相手にポイントをくれてやった形になってしまい、勝てる試合を落とした印象。ダウンシーンは無し。)


渡辺二郎 9R TKO グスタボ・バリャス

(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1982年)

バリャス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

渡辺:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:渡辺がタイトル防衛。ラファエル・ペドロサから王座を奪取した渡辺(ペドロサはそれがラストファイトに)。バリャスと初防衛戦。これまで15勝(10KO)1敗。初来日のバリャスは57勝(22KO)1敗1分。サウスポーの渡辺がジャブ、左ストレート、接近して速いフック連打。バリャスも良いジャブ、ストレートを打ち、連打で攻めるがディフェンスされてしまう。渡辺の左ストレート、右フックが印象的な展開。9R終了間際、渡辺の速い連打でロープ際に追い込まれるバリャス。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。バリャスは強そうな右ストレートを打っていたが、それをかわされてしまっては勝てない。相手の一番の武器を巧くディフェンスした渡辺。後にWBC王座も獲得して、事実上の世界J・バンタム級統一王者に。その後のバリャス。地元のリングに上がり続け、アメリカでシュガー・ベビー・ロハスのWBC王座に挑戦したが、敗北。その後も精力的に試合をこなしたがそれが良くなかったのか引退後はトラブル多し。心身の回復を図りながら暮らしているようだ。)

①「vacant WBA World Super Flyweight Title 

Gustavo Ballas vs. Suk Chul Bae」

②「WBA World Super Flyweight Title 

Gustavo Ballas vs. Rafael Pedroza」

③「WBA World Super Flyweight Title 

Watanabe Jiro vs. Gustavo Ballas」

渡辺二郎(Watanabe Jiro)のページ

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シュガー・ベビー・ロハス(Sugar Baby Rojas)のページ

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