北米J・ウェルター級王者。キレのある左ジャブ、左右フックが武器のプエルトリカン。ティム・レイボン戦、トミー・スモール戦、パーネル・ウィテカー戦を紹介します。
サントス・カルドナ(プエルトリコ)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
①サントス・カルドナ 6R TKO ティム・レイボン
(J・ミドル級戦、1991年)
カルドナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
レイボン:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
5R:左ボディフックでレイボンがダウン
(感想:プエルトリコのカルドナ。ニューヨークでデビューし、勝利。以来、アメリカと地元プエルトリコを中心に連戦連勝。プエルトリコ王座(ライト級)、WBCの地域王座を獲得(J・ウェルター級)。しかし、サミー・フエンテス(後、世界王者に)に敗北、初黒星。テレンス・アリにも敗れたが、リビングストン・ブランブルを破って北米J・ウェルター級王座獲得。しかし、初防衛戦でジョン・ミーキンスにタイトルを奪われる。階級を上げて再起中。これまで21勝(13KO)3敗。直前の試合では実力者ケビン・ポンペイにTKO勝ち。レイボンはスラリとした黒人選手で、見た目と構え方がマーク・ブリーランドによく似ている。戦績は13勝(11KO)6敗2分。ここ最近は勝ったり負けたり。カルドナがガードを上げて、右フック、左ボディ打ち。レイボンは右の打ち方がイマイチでディフェンスもできないため、よく打たれる。5R、左ボディでレイボンがダウン。5R終了後に棄権。ブリーランドに似ているのは見た目だけだったレイボン。ちょっと残念。カルドナはミーキンスに負けたときよりも積極的なスタイルになっており、パンチにはキレがあった。)
②サントス・カルドナ 8R TKO トミー・スモール
(J・ミドル級戦、1993年)
カルドナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
スモール:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:フック連打でスモールがダウン
(感想:連勝中のカルドナ。これまで29勝(17KO)6敗の白人選手スモールと対戦。スモールはフリオ・セサール・チャベスにTKO負けしたり、決定戦でハリー・アローヨを下してWBFのJ・ミドル級王者になったりしたことがある選手。しかし、直前の試合で判定負けし、同王座を失っている。共にジャブ。スモールはジャブ、ワンツーが主な武器。カルドナは右ストレートを飛ばし、フックにはパワーがある。次第に手数と勢いでカルドナが優勢に。6R、連打でスモールがダウン。7R終了後、スモールが棄権。積極さとパンチのキレで勝利したカルドナ。どうやら「勝ちパターン」をつかんできた模様。)
③パーネル・ウィテカー 12R 判定 サントス・カルドナ
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1994年)
カルドナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィテカー:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:ウィテカーがタイトル防衛。WBC1位になったカルドナ。バージニア州ノーフォークで初の世界挑戦。王者ウィテカーはサウスポー。パンチを当てさせないテクニックで勝ってきた選手だが、パンチもそれなりにある。互いにジャブを使ってストレートを当てようとする。ウィテカーのジャブ、左ストレートのカウンターがヒット。カルドナは攻めようとするが動きが鈍く、ぎこちない。11R終了後のウィテカーのパンチにイラつくカルドナ(だったらラウンド中にもっと攻めればいいのに)。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ウィテカーの細かいパンチを食っていいところなく負けたカルドナ。サウスポーが苦手だったのかもしれないが、パンチにキレが無かったことについては言い訳できない。その後もカルドナは世界挑戦のチャンスを何度も得たが、世界を獲ることはできなかった。)
①「Super Welterweight
Santos Cardona vs. Tim Rabon」
②「Super Welterweight
Santos Cardona vs. Tommy Small」
③「WBC World Welterweight Title
Pernell Whitaker vs. Santos Cardona」
サミー・フエンテス(Sammy Fuentes)のページ
----------------
ジョン・ミーキンス(John Meekins)のページ
----------------
パーネル・ウィテカー(Pernell "Sweet Pea" Whitaker)のページ
0 件のコメント:
コメントを投稿