北米J・ウェルター級王者。左ジャブ、右ストレートを基本とする正統派。ハロルド・ブレージャー戦(再戦)、メルドリック・テーラー戦、サントス・カルドナ戦を紹介します。
ジョン・ミーキンス(アメリカ)
身長 cm:オーソドックス(右構え)
①ハロルド・ブレージャー 12R 判定 ジョン・ミーキンス
(北米J・ウェルター級タイトル戦、1987年)
ミーキンス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブレージャー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ブレージャーがタイトル防衛。ニューヨーク出身のミーキンス。少年時代に両親が死去。不良な生き方をしていた時もあったというが、ボクシングと信仰(キリスト教)に希望を見い出す。アマチュアからプロへ。これまで13勝(11KO)2分。スリムな体型から繰り出すジャブ、ストレート、フック連打が武器。王者ブレージャーは40勝(28KO)7敗1分(精力的に試合をする選手で、最終的に100戦を超えるキャリアとなった)。これは再戦(初戦はキズによるドローという消化不良な結果)。アトランチックシティで行われた似たタイプ同士の一戦。共にジャブ、右ストレート。互いにディフェンスし、接近戦では相手のガードの隙を狙う。判定は3-0。ダウンシーンは無し。二人の間に大きな力の差は感じられなかった。ミーキンスはよく攻めたが、ディフェンスとパンチを当てるテクニックで若干ブレージャーが上だった印象。そんなブレージャーも後にロジャー・メイウェザーのWBC世界J・ウェルター級タイトル、ファン・マルチン・コッジのWBA世界J・ウェルター級タイトルに挑戦して判定負け。世界王者にはなれなかった。)
②メルドリック・テーラー 8R TKO ジョン・ミーキンス
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1989年)
ミーキンス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
テーラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:テーラーがタイトル防衛。ブレージャー戦後、連勝のミーキンス。IBF3位として初の世界挑戦。王者テーラーは1984年ロス五輪フェザー級金メダリスト。テクニシャンのバディ・マクガートをTKOで破って王者に。これまで20勝(11KO)1分で無敗。アトランチックシティ「トランプ・プラザ・ホテル」での一戦。テーラーがフットワークとジャブ。ミーキンスもジャブを出すが、狙うように一発ずつ力を入れて打つ。手数が多いテーラー。パンチは軽めだが左フックはパワフルで右ストレートにはかなりのキレがある。7R終了後にミーキンスが棄権。負傷によるものと思われる。ダウンシーンは無し。ミーキンスは妙に動きが固かった。一発で倒すようなパワーパンチャーではないのだから、もっとリズミカルにジャブを使って欲しかったところ。)
③ジョン・ミーキンス 12R 判定 サントス・カルドナ
(北米J・ウェルター級タイトル戦、1990年)
ミーキンス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
カルドナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ミーキンスがタイトル獲得。ハロルド・ブレージャーが持っていた北米J・ウェルター級タイトル。古豪リビングストン・ブランブルが新王者に。ブランブルを破ったカルドナにミーキンスがラスベガスで挑戦。プエルトリコのカルドナはテクニシャンタイプ(後にパーネル・ウィテカーのWBC世界ウェルター級タイトルに挑戦するなど、数度世界挑戦したが、世界王者にはなれなかった)。八の字に構えてジャブと左右フック。ただし、パンチ力はあまり感じない。接近戦では互いにボディを叩くなど、似た戦い方。ミーキンスが攻める姿勢とパワーで優勢。カルドナは独特の右フックを使う。判定は3-0。ミーキンスがディフェンスと当てる巧さで勝利。ブレージャー戦と逆の結果となった。ダウンシーンは無し。ようやくベルトを獲ったミーキンス。しかし初防衛戦で実力者テレンス・アリに敗北。二度目の世界挑戦はなかった。)
①「NABF Super Lightweight Title
Harold Brazier vs. John Meekins」
②「IBF World Super Lightweight Title
Meldrick Taylor vs. John Meekins」
③「NABF Super Lightweight Title
Santos Cardona vs. John Meekins」
ハロルド・ブレージャー(Harold Brazier)のページ
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