WBO世界J・フェザー級王者。サウスポー、ベナビデスの世界戦。オーランド・フェルナンデス戦、フェルナンド・ラモス戦、トレイシー・ハリス・パターソン戦を紹介します。
ジェシー・ベナビデス(アメリカ)
身長163cm:サウスポー
①ジェシー・ベナビデス 12R 判定 オーランド・フェルナンデス
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1991年)
ベナビデス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
フェルナンデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ベナビデスがタイトル獲得。ベナビデスはこれまで32勝(22KO)1敗。「クロンクジム」所属だが、トーマス・ハーンズやミルトン・マクローリーのような選手ではなく、マイケル・モーラーのようなファイタータイプのサウスポー。これが初の世界挑戦。プエルトリコの王者フェルナンデスは12勝(9KO)4敗。戦績はパッとしないが、アグレッシブに強打を振るう男。バレリオ・ナチを破って王座獲得。これが初防衛戦。足とジャブを使って距離を取るフェルナンデス。ベナビデスはジャブ、左ストレート、接近してフック連打。いいパンチを打つフェルナンデスだがサウスポーが苦手なのか、距離を取って警戒。ベナビデスは左ストレート、右フックが効果的。中盤から攻めていくフェルナンデス。接近戦でもみ合う。判定は3-0。ダウンシーンは無し。力強いパンチを持っていたフェルナンデス。なぜ最初から攻めなかったのだろう? スタミナを温存して中盤から攻める計画だったのだろうか? 個人的には勝手にポイントを計算して手を抜くような試合をしたり、ラウンドのラスト30秒だけ妙に頑張ったりする選手は好きではない。最初から勝負を仕掛け、前半でも後半でも倒しに行く勇敢な選手が「本物」。)
②ジェシー・ベナビデス 5R TKO フェルナンド・ラモス
(WBO世界J・フェザー級タイトル戦、1991年)
ベナビデス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ラモス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:左フックでラモスがダウン
(感想:ベナビデスがタイトル初防衛。挑戦者ラモスはこれまで16勝(11KO)4敗1分。マウリシオ・ステッカ(イタリア)のWBO世界フェザー級王座に挑戦して判定負けしており、これが二度目の世界挑戦。サウスポー同士の一戦。右ジャブ、右フックといった右のパンチの勝負。当てる巧さはベナビデス。5R、フック連打からの左フックでラモスがダウン。立ったが、連打でストップ。結果は妥当なところだが、倒し方が力強くて良かった。)
③トレイシー・ハリス・パターソン 12R 判定 ジェシー・ベナビデス
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1993年)
ベナビデス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
パターソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:パターソンがタイトル防衛。デューク・マッケンジーに判定負けしてWBO王座から陥落したベナビデス(マッケンジーはその勝利により三階級制覇)。その再起戦でWBC王者パターソンに挑戦。いつものようにジャブ、ストレート。パターソンは左を使いながら右ストレート、左ボディフック。接近戦。ベナビデスが粘り強く左右フックで連打するが(10Rなど)、パンチのキレと攻める勢いはややパターソンの方が上か。最終ラウンド終了時、両者とも両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は3-0。ただし、ベナビデスがもう1ラウンド取っていれば引き分けになるほどの接戦だった。ダウンシーンは無し。その後、ベナビデスは北米J・フェザー級王座を獲得したが、ケビン・ケリーのWBC世界フェザー級王座、マルコ・アントニオ・バレラのWBO世界J・フェザー級王座に挑んでいずれも敗北。獲得した王座はWBO世界J・フェザー級王座のみにとどまった。やや慎重な戦い方をする傾向があったこと、一発で倒すようなパワーの持ち主ではなかったことが原因だと思われる。)
①「WBO World Super Bantamweight Title
Orlando Fernandez vs. Jesse Benavides」
②「WBO World Super Bantamweight Title
Jesse Benavides vs. Fernando Ramos」
③「WBC World Super Bantamweight Title
Tracy Harris Patterson vs. Jesse Benavides」
トレイシー・ハリス・パターソン(Tracy Harris Patterson)のページ
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ケビン・ケリー(Kevin Kelley)のページ
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マルコ・アントニオ・バレラ(Marco Antonio Barrera)のページ
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