タイソンとの試合で有名なヘビー級。接近戦も器用なハードパンチャー。マービン・ハント戦、レイモン・ブリュースター戦、マイク・タイソン戦を紹介します。
クリフォード・ エティエンヌ(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①クリフォード・ エティエンヌ 1R TKO マービン・ハント
(ヘビー級戦、2000年)
エティエンヌ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ハント:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでハントがダウン
(感想:これまで12戦全勝(9KO)のエティエンヌ(オシャレな名前)。服役していた過去がある男。出所後にプロ入りして連戦連勝。ハントは5勝(2KO)1敗。ニューオリンズでの一戦。ジャブから入っていく正統派のエティエンヌ。接近してフック連打。右フックでダウンを奪う。再開後、ハントが左フックを食ってグラついたところでストップ。手首の使い方が巧いのか、エティエンヌは接近戦でフックを当てるのが巧い印象。左フックのボディ打ちも良かった。)
②クリフォード・ エティエンヌ 10R 判定 レイモン・ブリュースター
(ヘビー級戦、2000年)
エティエンヌ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブリュースター:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:これまで23戦全勝(20KO)のブリュースター。後にWBO世界ヘビー級王者になる男。エティエンヌとピッツバーグで全勝対決。1R開始早々打ち合う。ブリュースターは右ストレート、左フックを全力で振るう。エティエンヌはジャブ、そして右ストレート、連打。1Rから足に来るほど打たれたブリュースター。大振りで疲れてきたのか、勢いが落ち、手数が減っていく。ジャブとコンビネーションでエティエンヌ優勢。もみ合い、クリンチ。激しい打ち合い(6Rほか)。9R、パワフルに左フック、右ストレートを決めるブリュースター。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。強い選手同士の試合では「一発狙いのボクシング」は通用しないことが多い。エティエンヌはしっかりジャブを打って先手を取り、接近戦でも器用にパンチを当てた。ブリュースターは思い切りのいい戦い方。エキサイティングではあったが、パンチの正確さに欠け、ディフェンスに甘さがあった。)
③マイク・タイソン 1R KO クリフォード・ エティエンヌ
(ヘビー級戦、2003年)
エティエンヌ:左ジャブと左右フック
タイソン:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでエティエンヌがダウン
(感想:ローレンス・クレイベイにも勝利したエティエンヌだが、その次の試合でTKO負け、初黒星。直前の試合ではフランソワ・ボタとドロー。これまで24勝(17KO)1敗1分。タイソンは説明不要の強打者。49勝(43KO)4敗2ノーコンテスト。当時のタイソンはキャリア終盤。レノックス・ルイスの世界王座に挑戦してKO負け。これはその再起戦。1R、ケンカのような左右フックでの打ち合い。右フックでエティエンヌがダウンして終了。エティエンヌは決して弱い選手ではないが、タイソンが凄すぎたのか、一発でKO。動きが固く、遙かに全盛を過ぎたタイソンもパンチ力だけは健在だった。エティエンヌがジャブで距離を取って長い試合になっていれば違う結果になっていたかも。その後もエティエンヌはリングに上がり続けたが、世界挑戦ならず。ラストファイトはロシアの巨人ニコライ・ワルーエフとのWBA米大陸王座戦でKO負け。そして再び罪を犯し、仮釈放無しの160年の刑。ボクシングで更生できなかった。)
Clifford Etienne vs. Marvin Hunt」
②「Heavyweight
Clifford Etienne vs. Lamon Brewster」
③「Heavyweight
Clifford Etienne vs. Mike Tyson」
レイモン・ブリュースター(Lamon Brewster)のページ
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マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)のページ
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