2022年6月29日水曜日

イスマエル・ラグナ(Ismael Laguna)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界ライト級王者。スピーディなジャブ、ストレートで名王者から世界を獲得したパナマ人。カルロス・オルチス戦(初戦・三戦目)、マンド・ラモス戦を紹介します。

イスマエル・ラグナ(Ismael Laguna)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

イスマエル・ラグナ(パナマ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

イスマエル・ラグナ 15R 判定 カルロス・オルチス

(世界ライト級タイトル戦、1965年)

ラグナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

オルチス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ラグナがタイトル獲得。パナマのコロン出身のラグナ。ニックネームは「El Tigre Colonense(コロンの虎)」(「虎」というイメージはあまりない)。「国際ボクシング殿堂」入りを果たした名選手。パナマシティでデビュー以来、連戦連勝。ビセンテ・サルディバルに敗れたが、その後、連勝してこの初の世界挑戦。「名王者」と評価されるオルチスはプエルトリコ出身。一度は王座を失ったが奪回し、王座を守り続けている。パナマシティでの一戦。オルチスがジャブを使いながらパワーがありそうな右ストレート、左フックを打つ。ラグナは忙しく体を動かしながら速いジャブ、右ストレート。3Rにはラグナの右ストレート、4Rにはオルチスの左フックがヒット。接近戦ではラグナが連打、オルチスはクリンチ。判定は2-0。ダウンシーンは無し。より精力的に動いたラグナが勝利。オルチスを倒すようなパンチではなかったが、ポイントを取るには充分なレベルの攻めを見せた。意外な敗北を喫したオルチス。左で相手をコントロールする戦い方をしてきた選手だと思われるが、ラグナにジャブで先手を取られて強いパンチを当てることができなかった。)


カルロス・オルチス 15R 判定 イスマエル・ラグナ

(世界ライト級タイトル戦、1967年)

ラグナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

オルチス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:オルチスがタイトル防衛。再戦でベルトを奪回したオルチス。ニューヨークでラグナと三度目の対戦。これが決着戦となる。互いにジャブを打つが先手を取るのはオルチス。ラグナは足を使いながら突き刺すようなジャブ、ストレートを飛ばすが一戦目と比べるとやや受け身の姿勢。オルチスの右フックがヒット(11R、14Rなど)。判定は3-0。ダウンシーンは無し。再戦は観たことがないのでどんな内容だったかは不明だが、初戦と三戦目では逆の内容。なぜラグナは初戦のように攻めなかったのか? オルチスは右ストレートとフックが強かったが、接近戦ではクリンチが多く、休んでいるような試合ぶり。この試合の時点ではピークを過ぎていたのかもしれないが、「スーパーチャンピオン(並外れて凄い選手)」という印象は映像からは感じられなかった。)


イスマエル・ラグナ 9R TKO マンド・ラモス

(世界ライト級タイトル戦、1970年)

ラグナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ラモス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ラグナがタイトル奪回。オルチスとの三度目の対戦後、勝ち続けるラグナ(一つ敗北を喫してしまったが、その相手には再戦で雪辱)。ロサンゼルスで王座奪回を目指す。王者ラモス(アメリカ)は小林弘、沼田義明との試合で日本でも有名な選手。これが二度目の防衛戦。互いに速いジャブ。ラモスが左フックで攻め、右ストレート、左ボディ打ちもパワフル。ラグナはオルチスとの初戦のように精力的にジャブを連打し、右ストレートを突き刺す。両者とも左の使い方が上手いが、手数はラグナの方が多い。ラモスをコーナーに追い込んで連打するラグナ。得意の右ストレートを決めるラモス。キズが悪化していくラモスがドクターチェックを受ける。9R、キズによるTKO。映像ではラウンド終了後にストップされたような感じだったが、ラウンド中にレフェリーがストップしたらしい。ダウンシーンは無し。ラグナがフェザー級かと思うような速いパンチで快勝。これだけ動けるのならオルチスに全勝できたのでは? 王座を奪回したラグナ。初防衛戦で鈴木石松に地元パナマでTKO勝ち。その次の防衛戦でケン・ブキャナンに判定負け。再戦も判定で敗れ、王座奪回ならず。それがラストファイトに。スピードが売り物だったラグナ。良い選手ではあったが、王者として長く活躍できるだけのパワー・積極さに欠けていたのが残念。)

①「World Lightweight Title 

Carlos Ortiz vs. Ismael Laguna」

②「World Lightweight Title 

Carlos Ortiz vs. Ismael Laguna」

③「World Lightweight Title 

Mando Ramos vs. Ismael Laguna」

マンド・ラモス(Mando Ramos)のページ

----------------

ガッツ石松(Guts Ishimatsu)のページ

0 件のコメント:

コメントを投稿