2022年3月2日水曜日

クリサント・エスパーニャ(Crisanto Espana)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ウェルター級王者。ジャブと連打で世界を獲った長身選手。メルドリック・テーラー戦、ロドルフォ・アギラル戦、ドノバン・ブーシェ戦を紹介します。

クリサント・エスパーニャ(Crisanto Espana)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

クリサント・エスパーニャ(ベネズエラ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)

クリサント・エスパーニャ 8R TKO メルドリック・テーラー

(WBA世界ウェルター級タイトル戦、1992年)

エスパーニャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

テーラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

8R:左アッパーでテーラーがダウン

(感想:エスパーニャがタイトル獲得。WBA1位のエスパーニャはお兄さん(エルネスト)も世界王者だった「ボクシング兄弟」。ベネズエラ出身だが「試合枯れ」のため、主戦場をベルファストに移す。WBCのインター王座(ウェルター級)を獲得するなど、デビュー以来、全勝。ニックネームは「Claws(爪)」。ひっかくように打つパンチを例えた表現らしい。王者テーラーはフリオ・セサール・チャベスと歴史に残る試合をやったことで有名な二階級制覇王者。実力者ではあるが、ウェルター級に上がってからはパワー不足で苦戦が続いており、直前の試合では三階級制覇を狙ってテリー・ノリスのWBC世界J・ミドル級王座に挑戦してTKO負け。勢いに欠ける状態での三度目の防衛戦。ロンドンで行われた試合。エスパーニャが足でリズムを取ってジャブ、連打。テーラーはフットワークで距離を取りながらジャブ、接近して連打。エスパーニャの左ジャブ、右ストレート、左フックのコンビネーションがヒットする。3R、右ストレートからの左ストレートでテーラーのグローブがキャンバスにタッチしたがレフェリーのジョン・コイルはこれをダウン扱いせず(見えなかった?)。6R、連打を浴びてテーラーがピンチに。8R、左アッパーでテーラーがダウン。そして連打でレフェリーストップ。エスパーニャがコンビネーションとディフェンスで快勝。テーラーはパワー不足。元々スピードで勝負するタイプ。J・ウェルター時代と比べ、パンチのキレが落ちていた。)


クリサント・エスパーニャ 12R 判定 ロドルフォ・アギラル

(WBA世界ウェルター級タイトル戦、1993年)

エスパーニャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アギラル:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:エスパーニャがタイトル防衛。WBA11位の挑戦者アギラルはフリオ・セサール・チャベスのWBA世界ライト級タイトルに挑戦したこともあるパナマ人。「パナマのボクサー」と言えばファイターのロベルト・デュラン、アウトボクサーのイラリオ・サパタが有名だが、アギラルはサパタのようなタイプ。サウスポーでジャブを使う、ポイント狙いのスタイル。これまで33勝(13KO)4敗2分。エスパーニャは28戦全勝(25KO)。ベルファストで行われた試合。この試合もジョン・コイルがレフェリー(エスパーニャ御用達?)。左右の構えの違いはあるが、共にジャブ、ストレートを使うタイプ。ただ、先手を取るのはエスパーニャで手数も多い。アギラルは相手を倒しに行くような攻めをしない。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ポイントをかすめ取ろうとする相手に多くジャブを打って、相手の攻撃をディフェンス、というパターンでエスパーニャが勝利。エキサイティングな試合ではなかったが、相手のペースに合わせることもなく、ポイント狙いの相手をうまくさばいた。アギラルは時折オーソドックスにスイッチし、サウスポーの時よりも力強いパンチを打っていた。何のためにサウスポーに?) 


クリサント・エスパーニャ 10R TKO ドノバン・ブーシェ

(WBA世界ウェルター級タイトル戦、1993年)

エスパーニャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ブーシェ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでブーシェがダウン

7R:左フックでブーシェがダウン

10R:連打でブーシェがダウン

(感想:エスパーニャがタイトル防衛。マンチェスターで行われた二度目の防衛戦。WBA9位の挑戦者ブーシェはジャマイカ出身、カナダ国籍の選手。英連邦ウェルター級タイトルを獲得するなど、これまで29勝(17KO)4敗。またしてもジョン・コイルがレフェリー。開始からパワフルに攻めるブーシェ。エスパーニャはいつものようにジャブ、コンビネーションを使い、パンチのキレ、右ストレートの伸び、左ボディ打ちが印象的。2R、エスパーニャ独特の右ストレートでブーシェがダウン。7Rのダウン。10Rにもダウン。そして連打でレフェリーストップ。結果的に惨敗したブーシェだが、力強いパンチを打っており、決して弱い選手ではなかった。エスパーニャのコンディションがとても良かった一戦。しかし、エスパーニャは次の防衛戦でガーナの「バズーカ」アイク・クォーティにKO負け、初黒星(レフェリーはジョン・コイルではなかった。それが敗因?)。その後、一試合やって引退。懐が深くて強い選手だったが、「上には上がある」のがボクシング界。勝ったクォーティは後に大きな試合に出場する人気選手となった。)

①「WBA World Welterweight Title 

Meldrick Taylor vs. Crisanto Espana」

②「WBA World Welterweight Title 

Crisanto Espana vs. Rodolfo Aguilar」

③「WBA World Welterweight Title 

Crisanto Espana vs. Donovan Boucher」

メルドリック・テーラー(Meldrick Taylor)のページ

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アイク・クォーティ(Ike Quartey)のページ 

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