2021年10月15日金曜日

ウィル・グリッグスピー(Will Grigsby)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・フライ級王者。シャープな強打で二度王座を獲得。ラタナポン・ソーウォラピン戦、カルメロ・カセレス戦、リカルド・ロペス戦を紹介します。

ウィル・グリッグスピー(Will Grigsby)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ウィル・グリッグスピー(アメリカ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

ウィル・グリッグスピー 12R 判定 ラタナポン・ソーウォラピン

(IBF世界J・フライ級王座決定戦、1998年)

グリッグスピー:左ジャブ、右ストレート、左フック   

ラタナポン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:グリッグスピーがタイトル獲得。ミネソタ州セントポール出身のグリッグスピー。これまで12勝(6KO)1敗1分(「1敗」はデビュー二戦目でマイケル・カルバハルに喫したもの)。全米フライ級王座獲得、防衛の実績。これが世界初挑戦。ラタナポン(タイ)はIBF世界ストロー級王座を長期に渡り保持した強打のサウスポー。二階級制覇を狙う。フロリダでの一戦。互いにジャブを使い、ストレートを狙う。前に出るラタナポン。グリッグスピーはラタナポンの強打を警戒してフットワーク、クリンチ。5R、打ってこい、というゼスチャーをするラタナポン。グリッグスピーは足を使いすぎてスベる(恥ずかしい)。7R、グリッグスピーの左フックでラタナポンがグラつく(左ヒザがキャンバスについたようにも見えたが、ダウンにはならなかった)。8R、グリッグスピーをラタナポンが投げ飛ばす。最終ラウンドも微妙な空気。判定は3-0。ダウンシーンは無し。「新王者誕生!」という感じがしなかった王座決定戦。時折ヒットするグリッグスピーのパンチが評価された。あまり攻めなかったラタナポン。打ってこい、なんてアピールなんかしなくても自分から攻めていけばよかったのでは? 両選手よりもラウンドガールの方が目立っていたような気がした。)


ウィル・グリッグスピー 12R 判定 カルメロ・カセレス

(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1999年)

グリッグスピー:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

カセレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

12R:左フックでカセレスがダウン

(感想:グリッグスピーがタイトル初防衛。ミネソタ州ミネアポリスでの試合。これまで16勝(3KO)4敗3分のカセレス(フィリピン)。フィリピン・ストロー級王座を獲得したことがあるが、ゾラニ・ペテロのIBF世界ストロー級王座への挑戦はTKO負けに終わるなど、正直なところパッとしない戦績。しかしながら、踏み込んで打つ右ストレートと思い切り振る左フックはなかなかの迫力。グリッグスピーはジャブ、伸びる右ストレート、左フック。互いに相手を警戒。ジャブで先手を取るグリッグスピー。応戦するカセレスは受け身の姿勢。12R、左フックでカセレスがダウン。判定は大差の3-0。グリッグスピーは左フックが効果的だった。挑戦者カセレスは自分から攻撃を仕掛けなかった。一体何がしたかったのだろう? いいパンチを持っているのにもったいない。)


リカルド・ロペス 12R 判定 ウィル・グリッグスピー

(IBF世界J・フライ級タイトル戦、1999年)

グリッグスピー:左ジャブ、右ストレート、左フック   

ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ロペスが二階級制覇。グリッグスピーの二度目の防衛戦。相手はかなりの強敵。これまで47勝(35KO)1分のロペスは無敵のストロー級王者(日本でもおなじみ。「二代目カルロス・サラテ」といった感じの選手)。ラスベガス「ヒルトン・ホテル」で行われた一戦。共に良い左ジャブ、右ストレート、左フック。ロペスがジャブ、ワンツー、左フックで相手にリズミカルにプレッシャーをかけ、ディフェンス。グリッグスピーは相手の勢いに押され、受け身の姿勢。時折ロペスの左フックがヒット。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ロペスが強打で押し気味に試合を進めて勝利。ただ、ロペスに強さは感じられたが、映像で観た感じではエキサイティングとは言い難い試合だった。グリッグスピーは残念な男。慎重な性格なのだろうが、相手が強いと受け身になってしまうところがあった。ブランク後に再びこの王座を手に入れたグリッグスピー。二回も王者になれて満足だったのでは?)

①「vacant IBF World Light Flyweight Title 

Will Grigsby vs. Ratanapol Sor Vorapin」

②「IBF World Light Flyweight Title 

Will Grigsby vs. Carmelo Caceres」

③「IBF World Light Flyweight Title 

Will Grigsby vs. Ricardo Lopez」

マイケル・カルバハル(Michael Carbajal)のページ

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リカルド・ロペス(Ricardo López)のページ

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ラタナポン・ソーウォラピン(Ratanapol Sor Vorapin)のページ 

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