2021年9月3日金曜日

フィデル・バッサ(Fidel Bassa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

精力的な連打でWBA世界フライ級王座獲得。コロンビアが生んだ6人目の世界チャンピオン、バッサ。イラリオ・サパタ戦(初戦)、デーブ・マコーリー戦(初戦)、フリオ・クディノ戦を紹介します。

フィデル・バッサ(Fidel Bassa)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

フィデル・バッサ(コロンビア)

身長161cm:オーソドックス(右構え)

フィデル・バッサ 15R 判定 イラリオ・サパタ

(WBA世界フライ級タイトル戦、1987年)

バッサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サパタ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:バッサがタイトル獲得。貧しい家庭の生まれだというバッサ。アマチュアを経験し、プロ転向。連戦連勝でコロンビア王座、WBCの地域王座(いずれもフライ級)を獲得。ただ、これまで地元でしか試合を行っておらず、この試合も地元。サウスポーの王者サパタ(パナマ)は日本でもおなじみの二階級制覇王者。ジャブとフットワーク、そしてディフェンスの男。バッサが小柄ながら実に積極的。忙しく動いてジャブ、連打で攻める。応戦するサパタ。8R、ゴング後の攻撃があったということで、しばらく中断。15R終了で判定は3-0。ダウンシーンは無し。共に手数が多かったが、バッサの攻める姿勢(攻勢点)が評価されたと思われる。バッサには一発で相手を倒すようなパワーはないが、15Rに渡って攻め続ける豊富なスタミナがあった。サパタは受け身の姿勢でポイントを取ろうとするボクシング。相手が積極的な場合は押され気味になってしまう傾向があった。)


フィデル・バッサ 13R KO デーブ・マコーリー

(WBA世界フライ級タイトル戦、1987年)

バッサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

マコーリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでマコーリーがダウン

3R:右フックでバッサがダウン

9R:左フック、右フックで2度、バッサがダウン

13R:連打でマコーリーがダウン

(感想:バッサがタイトル初防衛。バッサが初の海外試合。場所はベルファスト。挑戦者は英国のボクサータイプ、マコーリー(後、IBF王座を獲得)。注目の無敗対決。1R、共に速いジャブを使う。タイミングの良い右フックでマコーリーがダウン。攻めるバッサにマコーリーはジャブ、ストレートで応戦。3R、逆にバッサがダウン。左フックで再びバッサはダウンしたが、レフェリーはカウントを取らず。バッサはダメージがあるのか、フットワークで距離を取る。6R、左フックでバッサがダウン。しかしこれもレフェリーはカウントを取らない。9Rのダウンで完全に足に来たバッサ。しかし、12R、バッサの強烈な右フックがヒット。13R、マコーリーの左ジャブからの右ストレート(ワンツー)がキレイに決まってバッサがダウン。しかしこれもレフェリーはカウントを取らない。逆にロープ際で連打され、マコーリーがダウン。立てず、KO。もし12R制だったらマコーリーが勝っていたはず。マコーリーとしてはレフェリーがダウンを正当に扱わなかったことに不満があるだろうが、KO負けであるから文句は言いにくいところ。バッサはダメージを負いながらも、いいパンチを打っていた。)


フィデル・バッサ 6R TKO フリオ・クディノ

(WBA世界フライ級タイトル戦、1989年)

バッサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

クディノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:バッサがタイトル防衛。コロンビアで行われた六度目の防衛戦。挑戦者クディノはパナマの選手。パナマのフライ級王座を獲得した実績。同国人のサパタに勝利して、この世界初挑戦。速いジャブ、ストレートを武器とするクディノ。打ち方も良い。互いにジャブを打ち合い、激しく接近戦で勝負。6R、右アッパーのカウンターでグラつくクディノ。バッサが猛然とラッシュしてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。互いに速いパンチを打ち合う好試合となったが、バッサの方がフックを当てるのが巧かった。フライ級には体は小さいがパワフルなチャンピオンが多い。バッサもその一人。六度目の防衛に成功したバッサだが、次の防衛戦でヘスス・ロハスに敗北、王座陥落。網膜剥離で引退。小さいがエネルギッシュな選手だった。引退後は教育関連の会社を運営しているとか。)

①「WBA World Flyweight Title 

Hilario Zapata vs. Fidel Bassa」

②「WBA World Flyweight Title 

Fidel Bassa vs. Dave McAuley」

③「WBA World Flyweight Title 

Fidel Bassa vs. Julio Gudino」

イラリオ・サパタ(Hilario Zapata)のページ

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デーブ・マコーリー(Dave McAuley)のページ

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ヘスス・キキ・ロハス(Jesus Kiki Rojas)のページ

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