2021年8月18日水曜日

ウィリアム・ジョッピー(William Joppy)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ミドル級王者。速いジャブ、コンビネーションが武器。日本で世界を獲得し、アメリカでの大きな興行にも出場。竹原慎二戦、ロベルト・デュラン戦、保住直孝戦を紹介します。

ウィリアム・ジョッピー(William Joppy)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ウィリアム・ジョッピー(アメリカ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)

ウィリアム・ジョッピー 9R TKO 竹原慎二

(WBA世界ミドル級タイトル戦、1996年)

ジョッピー:左ジャブ、右ストレート、左フック

竹原:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレートで竹原がダウン

(感想:ジョッピーがタイトル獲得。ワシントンD.C.出身のジョッピー。アマチュアで活躍したが、バルセロナオリンピック(1992年)には出場ならず。プロデビュー以来、連戦連勝。ただ、北米ミドル級王座への挑戦は引き分けに終わり、これまで王座を獲得したことはまだない。日本で世界初挑戦。竹原は日本人初の世界ミドル級王者。これが初防衛戦。テレビ東京で放送され、試合前にVTRであのシュガー・レイ・レナードとトーマス・ハーンズが竹原を激励。リングサイドにはファイティング原田、ドン・キング。1R、共にジャブを使う。速い連打を使い、フットワークで距離を取るジョッピー。右ストレートがクロス気味に入って竹原がダウン。1Rから竹原は出血し、振りの大きいパンチは当たらない。4R、ジョッピーが竹原を挑発するが、レフェリーのジョン・コイルはそれを注意。ジャブと右ストレートが効果的なジョッピー。5R、強打を浴びる竹原。9R、コーナーで竹原が連打されてレフェリーストップ。「ジョッピー」なんて変わった名前だな、と思っていたら、なかなかの実力者。体のバネを生かしたボクシング。「パンチの回転の速さ」で決着がついた。)


ウィリアム・ジョッピー 3R TKO ロベルト・デュラン

(WBA世界ミドル級タイトル戦、1998年)

ジョッピー:左ジャブ、右ストレート、左フック

デュラン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ジョッピーがタイトル防衛。三度目の防衛戦でフリオ・セサール・グリーンに王座を奪われたジョッピー。タイトルをグリーンから奪回し、47歳のデュランと防衛戦。デュランは説明不要の有名選手。パナマの「石の拳」。当時のデュランはキャリア末期。ビニー・パジェンザ、ヘクター・カマチョとマイナー団体IBCの王座戦を行って敗れるなど、かろうじて現役を続けている状態。ラスベガス「ヒルトン」での一戦。共にジャブ、接近して連打。ボディを狙うデュラン。3R、右ストレートでグラついたデュランにジョッピーがラッシュ。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ジャブとストレートはまあまあだったデュランだが、フックの打ち方が雑(相手を倒せそうにない打ち方。ライト級時代は強かったが、階級を上げてからは雑な打ち方をするようになった)。「興行」としてはどうだったかは知らないが、「勝負」としてはほとんど意味が無かったような感じの内容、結末。)


ウィリアム・ジョッピー 10R TKO 保住直孝

(WBA世界ミドル級タイトル戦、2002年)

ジョッピー:左ジャブ、右ストレート、左フック

保住:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ジョッピーがタイトル防衛。フェリックス・トリニダードにタイトルを奪われたジョッピー(強い選手だが、一定のレベルより上の選手には勝てず)。決定戦で王座を取り戻し、日本で防衛戦。これまで33勝(24KO)2敗1分。挑戦者の保住は21勝(18KO)2敗1分のファイター。TV実況席にはかつてこのベルトを持っていた竹原。レフェリーはジョン・コイル(再び来日)。速いジャブ、連打のジョッピー。保住はガードを上げて右ストレート、左フックのボディ打ち。前進する保住。ジョッピーはフットワークとジャブ、ストレート。保住は接近して連打するなど、いいパンチを打ってはいるが、ジャブが少な目のため、動きが速いジョッピーに振りの大きいパンチは当たらない。10R、右でグラついた保住が連打を浴びてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。デュラン戦と同じような勝ち方をしたジョッピー。ジャブと手数の多さで挑戦者を上回った。そんなジョッピーの次の試合はバーナード・ホプキンスとの世界ミドル級王座統一戦。これに敗れたジョッピー。その次のジャーメイン・テーラー戦にも敗北。以後、階級を上げて二度世界挑戦したが勝てず。獲得した王座はWBA世界ミドル級王座のみにとどまった。)

①「WBA World Middleweight Title 

Takehara Shinji vs. William Joppy」

②「WBA World Middleweight Title 

William Joppy vs. Roberto Duran」

③「WBA World Middleweight Title 

William Joppy vs. Hozumi Naotaka」

竹原慎二(Takehara Shinji)のページ

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ロベルト・デュラン(Roberto Durán)のページ

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