2021年8月20日金曜日

レジー・ジョンソン(Reggie Johnson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ミドル級、IBF世界L・ヘビー級王者。速いジャブ、コンビネーションで二階級制覇。スチーブ・コリンズ戦、宋基淵戦、ウィリアム・ガスリー戦を紹介します。

レジー・ジョンソン(Reggie Johnson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

レジー・ジョンソン(アメリカ)

身長178cm:サウスポー

レジー・ジョンソン 12R 判定 スチーブ・コリンズ

(WBA世界ミドル級王座決定戦、1992年)

ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

コリンズ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ジョンソンがタイトル獲得。テキサス州ヒューストン出身のジョンソン(野球の「レジー・ジャクソン」に名前が似ている)。12歳でボクシングを始め、アマチュアではトップクラス。しかしながら、ロス五輪(1984年)の代表を決める試合に敗北。それをきっかけにプロ入り。全米ミドル級王座を獲得するなど好調だったが、初の世界挑戦ではIBF世界ミドル級王者ジェームス・トニーからダウンを奪いながら2-1の判定負け。これが二度目の世界挑戦。コリンズはアイルランドの選手で、マイク・マッカラムがこの王座(WBA世界ミドル級王座)を持っていた時に挑戦して3-0の判定負け。これが二度目の同王座へのチャンレンジとなる。アメリカで行われた、後に世界二階級制覇を達成する者同士の一戦。リングサイドでモハメド・アリが観戦。世界ランク1位のコリンズは右ストレート、2位のジョンソンは左ストレートと右フックを狙う。互いに忙しく体を動かしながらジャブ。コリンズの右ストレートがヒット(2Rなど)。10R、ジョンソンの左ストレートが強くヒット。判定は2-0。ダウンシーンは無し。攻め続けたコリンズだが、連打で攻撃するジョンソンの方がポイント上で優勢だった印象。2-0はちょっと意外だが、リングサイドのジャッジからはコリンズの攻める姿勢も評価の対象になったのだと思われる。)


レジー・ジョンソン 8R TKO 宋基淵

(WBA世界ミドル級タイトル戦、1993年)

ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

宋:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ジョンソンがタイトル防衛。実力者ラマー・パークス相手に初防衛に成功したジョンソン。次の挑戦者の宋はWBAランク8位の韓国人。戦績は7勝(4KO)2敗2分。ジョンソンの32勝(20KO)2敗1分と比べると見劣りするが、東洋太平洋ミドル級タイトルを獲ったということでランクインしたらしい(以前は東洋タイトルを獲るとWBAランキングに入るということがよくあった。今はどうなのか知らない)。これまでの試合は全て韓国で行ってきた宋。初めてのアメリカのリング。右ストレートを狙う宋。ジョンソンはディフェンスしながらジャブと速い連打。ジョンソンの正確なパンチで宋の勢いが次第に落ちていく。6R、ジョンソンを挑発する宋だが、打たれたうえにレフェリーから注意される。8R、連打でレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。宋の思い切った打ち方の右ストレートは悪くはなかったが、ジョンソンがディフェンスと攻撃のバリエーションの多さで上だった。宋はこれが最後の試合となった。)


レジー・ジョンソン 5R KO ウィリアム・ガスリー

(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、1998年)

ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ガスリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:右フックでガスリーがダウン

(感想:ジョンソンが二階級制覇。WBA世界ミドル級タイトルをクセ者のジョン・デビッド・ジャクソンに奪われたジョンソン。王座奪回を目指して新王者になったホルヘ・カストロに二度挑戦したが連敗(そのカストロを破って王者になったのが竹原慎二)。S・ミドルを飛ばしてL・ヘビー級に挑戦。王者ガスリーは決定戦で王座を獲得。これが初防衛戦となる。共にサウスポーで速いパンチで勝負する似たタイプ。ジャブと速い連打。攻めるガスリー、応戦するジョンソン。5R、右フック一撃でガスリーがダウン。立てず、KO。スピード&テクニックのイメージがあったジョンソンが強烈なKO勝ち。L・ヘビー級とは思えないスピーディーな試合だった。ミドル級タイトルを失ってから数年後、ようやくジョンソンが得意のパンチで王座に返り咲いた。その王座はロイ・ジョーンズ・ジュニアに奪われてしまったが、その後もリングに上がり、IBFのインター王座(クルーザー級)を獲得する活躍を見せた。) 

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ジョンソンとWBAベルト

①「vacant WBA World Middleweight Title 

Steve Collins vs. Reggie Johnson」

②「WBA World Middleweight Title 

Reggie Johnson vs. Ki-Yun Song」

③「IBF World Light Heavyweight Title 

William Guthrie vs. Reggie Johnson」


スティーブ・コリンズ(Steve Collins)のページ
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ジョン・デビッド・ジャクソン(John David Jackson)のページ
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ホルヘ・カストロ(Jorge Castro)のページ

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