2021年8月25日水曜日

竹原慎二(Takehara Shinji)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ミドル級王者。長身から繰り出すジャブ、左フックで世界を獲得。世界王者になる前の西條岳人戦、李成天戦(初戦、再戦)を紹介します。

竹原慎二(Takehara Shinji) ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

竹原慎二(日本)

身長186cm:オーソドックス(右構え)

竹原慎二 7R KO 西條岳人

(日本ミドル級タイトル戦、1991年)

竹原:左ジャブ、右ストレート、左フック

西條:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

7R:左フック、右ストレート、左フックで3度、西條がダウン

(感想:竹原がタイトル獲得。広島県出身の竹原。素行の悪さで有名だったが、上京してボクシングを始める。余程才能があったか、プロ入り後は連戦連勝。「1989年全日本ミドル級新人王」獲得。そのままの勢いでこの日本王座への挑戦。これまで10戦全勝(9KO)。王者の西條はこれまで18勝(4KO)3敗。「1987年度全日本ウェルター級新人王」。決定戦で日本ミドル級王座獲得。引き分けで王座を防衛するなど「綱渡り的な試合」が続いている状況。この頃は比較的スリムな体型だった竹原。背の高さが目立つ。速いジャブと左フックのボディ打ち。西條は突進して左右フックで攻撃。ねちっこく攻める西條は5Rに右フックをヒットさせるなどしたが、竹原の速いジャブを浴びる。7R、三度ダウン、KO。相手の動きをよく見たうえで正確なパンチを当てた竹原の圧勝。西條はひたすら前進する作戦だったようだが、パンチの当て方が雑に見えた。18勝のうちKOが4つしかないのはそれが原因か?)


竹原慎二 12R KO 李成天

(OPBF東洋太平洋ミドル級王座決定戦、1993年)

竹原:左ジャブ、右ストレート、左フック

李:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

12R:右フックで李がダウン

(感想:竹原がタイトル獲得。日本ミドル級王座を三度防衛した竹原(寺地永(寺地拳四朗の父)をKOした星も)。今度は東洋王座を狙う。李は韓国ミドル級王者(不十分な記録しかないため、誰に勝利して王者になったのかは不明)。長身の竹原。李はガッチリした体型。身長差がある対決。左ジャブとコンビネーションを使う竹原。李は接近してフック連打。前に出る李、応戦する竹原。7R以降、李のフックがヒットする。李が押し気味で最終ラウンドを終えるのかと思ったら、12R、連打からの右フックで李がダウン、KO。李は攻撃のリズムは良くなかったが、非常にタフでねちっこかった。そんな李をKOした竹原。よくジャブを出し、思い切って打つ右ストレートには伸びとパワーがあった。)


竹原慎二 12R 判定 李成天

(OPBF東洋太平洋ミドル級タイトル戦、1995年)

竹原:左ジャブ、右ストレート、左右フック

李:左ジャブと左右フック

(ダウンシーン)

5R:左フックで李がダウン

8R:左フックでダブルノックダウン

12R:左フックで李がダウン

(感想:竹原がタイトル防衛。再戦。竹原が左ジャブとコンビネーション。李は飛び込むように接近してフックを叩きつける。竹原は無理に打ち合わず、ジャブで李を突き放す。5R、左フックで李がダウン。8R、両者左フックでダブルノックダウン。12R、李がダウン。判定で竹原。「ダブルノックダウン」で非常に有名な試合。同じタイミングでパンチを出し合うことはよくあるが、ダブルノックダウンは珍しい(IBF世界クルーザー級タイトル戦(1985年)でリー・ロイ・マーフィーとチサンダ・ムッティが同時に打ち合って両者もつれるようにダウンしたことがあった)。しぶとい李のフックを浴びながらも六度目のタイトル防衛に成功した竹原。パンチの打ち方が良かった印象。李はその後もリングに上がり続けたが、敗北が多くなっていった。竹原の次の試合はWBA世界ミドル級王者ホルヘ・カストロへの挑戦。奇跡の勝利。しかし、初防衛戦で敗北、引退(目の不調による)。引退後はタレント活動、ジムでの若手の指導で活躍中。)

①「Japanese Middleweight Title 

Saijo Takehito vs. Takehara Shinji」

②「vacant OPBF Middleweight Title 

Takehara Shinji vs. Sung-Chun Lee」

③「OPBF Middleweight Title 

Takehara Shinji vs. Sung-Chun Lee」

ホルヘ・カストロ(Jorge Castro)のページ

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ウィリアム・ジョッピー(William Joppy)のページ

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