パワフルなボディ打ちで二階級制覇(J・ミドル、ミドル)、ジャクソン。パット・ローラー戦、レジー・ジョンソン戦、ホルヘ・カストロ戦(再戦)を紹介します。
ジョン・デビッド・ジャクソン(アメリカ)
身長175cm:スイッチヒッター(両構え)
①ジョン・デビッド・ジャクソン 10R TKO パット・ローラー
(WBO世界J・ミドル級タイトル戦、1992年)
ジャクソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ローラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ジャクソンがタイトル防衛。コロラド州デンバー出身のジャクソン。幼い頃からボクシングに親しみ、アマチュアで好成績。プロ入り後も連戦連勝(元WBA世界J・ミドル級王者デビー・ムーアを下した星も含まれる)。元WBC王者ルペ・アキノとWBO世界J・ミドル級初代王者決定戦を行い、勝利。これまで25戦全勝(14KO)。スイッチヒッターで、速いジャブ・ストレートとボディ打ちを得意とする。このローラー戦は五度目の防衛戦となる。WBO3位のローラーはウィルフレド・ベニテス、ロベルト・デュランに二連勝して名を上げた男。サンフランシスコでの一戦。ジャブ、連打のジャクソン。ローラーは右ストレートと振りの大きい左右フック。ローラーの右ストレートも悪くはないが、動きの速いジャクソンを捉えることができない。9R終了でローラーが棄権。ダウンシーンが無かったことが示すように、ジャクソンは一発で倒すような選手ではない。スイッチヒッターではあるが、オーソドックス(右構え)の時の方がストレートにパワーがあった印象。)
②ジョン・デビッド・ジャクソン 12R 判定 レジー・ジョンソン
(WBA世界ミドル級タイトル戦、1993年)
ジャクソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ジャクソンが二階級制覇。WBO王座を守り続けたジャクソンがアルゼンチンのブエノスアイレスで二階級制覇に挑戦。サウスポーの王者ジョンソンは決定戦でこの王座を獲得。これが四度目の防衛戦となる。スイッチヒッターのジャクソンがこの試合では一貫してサウスポースタイル。共に似た戦い方。ジャブとストレートの打ち合い。ジャクソンの速いジャブ。ジョンソンの左ストレートが当たらない。判定は僅差の3-0。ダウンシーンは無し。テクニック合戦。二人の実力に大きな差はなかった。ジャクソンがディフェンスと速い連打で少し上回った印象。)
③ホルヘ・カストロ 10R 判定 ジョン・デビッド・ジャクソン
(WBAフェデラテン・Sミドル級王座決定戦、1998年)
ジャクソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
カストロ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでジャクソンがダウン
(感想:カストロがタイトル獲得。WBA世界ミドル級王座の初防衛戦をアルゼンチンのカストロと行ったジャクソンだがKO負け。バーナード・ホプキンスのIBF世界ミドル級王座に挑戦したが敗北し、王座返り咲きならず。その再起戦でカストロと再戦。アルゼンチンで行われた元WBA世界ミドル級王者同士の対決。髪を金髪(白髪?)に染めて妙な感じになったカストロ。でも戦い方は以前と同じ。突っ込んでいってガチャガチャした左右フックの乱れ打ち。速いジャブ・連打のジャクソンだが、1Rに右フックでダウン。その後はつるつる滑るリングでジャクソンが何度もスリップダウン(4,5,6,7,9,10R)。カストロも滑る(7R)。「スケートリンクか!」とツッコミたくなるようなリングのせいで足を使うタイプのジャクソンは集中できず。判定は3-0。カストロに攻勢点が与えられたのだと思われる。カストロに連敗のジャクソン。スピードとテクニックはあるがパワーに欠け、「勝てる相手には勝てるが勝てない相手には勝てない」という限界がある選手だった。)
John David Jackson vs. Pat Lawlor」
②「WBA World Middleweight Title
Reggie Johnson vs. John David Jackson」
③「WBA Fedelatin Super Middleweight Title
Jorge Castro vs. John David Jackson」
レジー・ジョンソン(Reggie Johnson)のページ
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ホルヘ・カストロ(Jorge Castro)のページ
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バーナード・ホプキンス(Bernard "The Executioner" Hopkins)のページ
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