2021年7月30日金曜日

ウィルフレド・ベニテス(Wilfred Benitez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

史上最年少で世界王座を獲得したプエルトリコの天才、ベニテス。アントニオ・セルバンテス戦、カルロス・パロミノ戦、ロベルト・デュラン戦を紹介します。

ウィルフレド・ベニテス(Wilfred Benitez)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ウィルフレド・ベニテス(プエルトリコ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)

ウィルフレド・ベニテス 15R 判定 アントニオ・セルバンテス

(WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1976年)

ベニテス:左ジャブ、右ストレート、左フック

セルバンテス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ベニテスがタイトル獲得。ニューヨーク・ブロンクス出身のベニテス。兄弟もボクサーだった「ボクシング一家」。ニックネームは「The Radar」(「相手の攻撃を察知してかわす天性のテクニック」を持っていることからそう呼ばれるようになったらしい)。15歳でプロ入り(年齢を偽ってプロになった)。これまで全勝(高校生が大人たちを倒しまくってきた、という感じ)。17歳で世界初挑戦。王者セルバンテスは日本で門田恭明の挑戦を受けたことで日本でも知られているコロンビア人(8RでKO防衛)。スラリとした体型で、長いジャブ、ストレートをバシバシ叩き込むタイプ。プエルトリコのサンファンで行われた試合。ジャブの打ち合い。セルバンテスのジャブは一発一発だが、ベニテスはジャブを連打する。互いに警戒、ディフェンス。セルバンテスは時折思い切った右ストレートを打つが、当たらない。11R、連打をまとめるベニテス。前に出るセルバンテス(14Rほか)。どちらかがピンチになることもなく15R終了。判定は2-1。ジャブの多さが評価されたか。ダウンシーンは無し。セルバンテスはパンチにキレがあって悪くはなかった。ベニテスはアレコレやらずに、ジャブ、フットワーク、ディフェンス、クリンチで勝利。「勝利した」というより、「(ベニテスが)うまくやった」という印象。)


ウィルフレド・ベニテス 15R 判定 カルロス・パロミノ

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1979年)

ベニテス:左ジャブ、右ストレート、左フック

パロミノ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ベニテスが二階級制覇。防衛戦を拒否してWBA世界J・ウェルター級タイトルを剥奪されたベニテス。その後、ブルース・カリー(後、WBC世界J・ウェルター級王者に)らに勝利して、未だ無敗。王者パロミノはメキシカン。日本の龍反町の挑戦を受けたことで日本でも知られている選手で、ジャブを使うバランスの良い正統派。これもプエルトリコのサンファンで行われた試合。似たタイプ同士でジャブの打ち合い。ただし、ベニテスは速く滑らかに打つのに対し、パロミノは力んだ打ち方。右ストレートがヒットする場面もあったが、パロミノの力を込めたパンチはなかなか当たらない。ベニテスは接近戦で右ストレートと連打を決める。判定で新王者誕生。両者の間に大きな力の差はなかったようにも見えたが、ディフェンスと当てるテクニックはベニテスが上。ちょっとした差で大きな結果の差を生むのがボクシングの凄いところであり、怖いところ。)  


ウィルフレド・ベニテス 15R 判定 ロベルト・デュラン

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1982年)

ベニテス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

デュラン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ベニテスがタイトル防衛。シュガー・レイ・レナードに敗れてWBC世界ウェルター級タイトルを失ったベニテス。モーリス・ホープをKOして三階級制覇(まだ22歳の若さでの快挙)。挑戦者デュランもまたレナードに敗れて同タイトルを失った男。「レナードに負けた」という共通点を持つ二人の対決。これまで42勝(26KO)1敗1分のベニテス。デュランは74勝(55KO)2敗。場所はラスベガスの「シーザース・パレス」。テレビ実況席にはレナード。共にフットワークとジャブ。左フックを連打するベニテス。デュランは右ストレートを狙うがあまりヒットしない。左のパンチとディフェンスでややポイント的にはベニテスが優勢か。15R、デュランはベニテスをコーナーに追い込んで連打する(最初からそうすればよかったのに)。判定は3-0。滑らかな動きでベニテスが勝利(これで終わったかに見えたデュランだが、後、WBA世界J・ミドル級タイトル、WBC世界ミドル級タイトルを獲得して四階級制覇)。しかし、ここまで。ベニテスは次の防衛戦でトーマス・ヒットマン・ハーンズの勢いに押され敗北、王座陥落。その後もリングに上がり続けたが、若手(デビー・ムーア、マシュー・ヒルトンら)の踏み台になってしまい、引退後は後遺症で酷い状態に。ベニテスは「史上最年少」「三階級制覇」ということで有名な選手だが、「人気」という点ではどうだろう? ホープをKOした試合は見事であったし、ジャブのキレとテクニックは一流。ただ、「判定で勝つ選手」の試合は盛り上がりにくい。素晴らしい選手だったが、レナードやハーンズの引き立て役になってしまったのが少し残念。)

①「WBA World Super Lightweight Title 

Antonio Cervantes vs. Wilfred Benitez」

②「WBC World Welterweight Title

Carlos Palomino vs. Wilfred Benitez」

③「WBC World Super Welterweight Title 

Wilfred Benitez vs. Roberto Duran」

アントニオ・セルバンテス(Wilfred Benitez)のページ

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シュガー・レイ・レナード(Sugar Ray Leonard)のページ

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トーマス・ハーンズ(Thomas "The Hit Man" Hearns)のページ

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ロベルト・デュラン(Roberto Durán)のページ

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