2021年4月23日金曜日

ヨックタイ・シスオー(Yokthai Sithoar)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界J・バンタム級王者。ジャック・シアハヤ戦、飯田覚士戦(初戦)、ヘスス・ロハス戦ほかを紹介します。

ヨックタイ・シスオー(Yokthai Sithoar)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ヨックタイ・シスオー(タイ)

身長167cm:オーソドックス(右構え)


ヨックタイ・シスオー 2R KO ジャック・シアハヤ

(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1996年)

ヨックタイ:左ジャブ、右ストレート、左フック

シアハヤ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでシアハヤがダウン

(感想:ヨックタイがタイトル初防衛。タイのヨックタイ。ムエタイ出身(王座を獲得したことも)。国際式(プロボクシング)に転向。タイの有望株は出世が早いのが特徴。五戦目でPABAスーパーフライ級王座獲得。防衛にも成功し、全勝のまま11戦目で世界初挑戦。強打者アリミ・ゴイチアをボディで倒して王者に。シアハヤはインドネシアの選手。しかし、何者なのだろう? 「BOXREC」の記録によるとチャッチャイ・サーサクンにTKO負け、ムハマド・ラクマンに判定負け。世界挑戦できるような実績が無い。タイ・ピチットで行われた一戦。ハードパンチャーのヨックタイ。ジャブ、ストレート、左でボディ打ち。シアハヤはなかなか良い選手。伸びのあるジャブを使い、右ストレート、左フックを思い切って打っていく。センスが良く、力強い選手同士の打ち合い。しかし、2R、ボディからアゴへの左フック連打でシアハヤがダウン。立てず、KO。ヨックタイにはパワー、スピードに加えて、バランスの良さがあった。ベルト姿でレフェリーの森田健に手を上げられるヨックタイ。壮絶なKOシーンだったため、チャンピオンベルトを巻いた姿がカッコよく見えた。)


ヨックタイ・シスオー 12R 引分 飯田覚士

(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1997年)

ヨックタイ:左ジャブ、右ストレート、左フック

飯田:右ジャブと左ストレート

(感想:ヨックタイがタイトル防衛。日本で三度目の防衛戦。挑戦者はテレビ番組で有名な飯田。二度目の世界挑戦。ヨックタイは飯田をKOしたアリミ・ゴイチアを倒して王者になった男。そんな相手に飯田は勝てるのか、といったところ。名古屋での一戦。ヨックタイがガード高めでブロックしながらジャブ。飯田は足を使いながら距離を取ってジャブ、ストレート。体を振ってディフェンスしながらヨックタイは右ストレートを叩きつけていく。前に出るヨックタイ、応戦する飯田。判定は引き分け。ダウンシーンは無し。飯田の左ストレートがヒットしたラウンドもあったが(7Rなど)、全体的に飯田のパンチは軽かった。ゴイチアにKOされたことが頭にあって、思い切って打って出られなかったのではないか?)


ヨックタイ・シスオー 12R 判定 ヘスス・ロハス

(WBA世界J・バンタム級タイトル戦、1997年)

ヨックタイ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ロハス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ヨックタイがタイトル防衛。四度目の防衛戦。ロハスは日本でもおなじみのベネズエラ人(元WBA世界フライ級王者)。バンコクでの一戦。ジャブ、ストレートを中心に試合を組み立てるボクサータイプのロハス。左の使い方が巧く、手数はそれなりに出してはいるが、ディフェンシブな姿勢で攻めていかない。ヨックタイは精力的に前に出てジャブ、ストレート、左右フックでボディ打ち。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ヨックタイの攻める姿勢(攻勢点)が評価されたか。ロハスは残念。テクニックはあるが、力強さに欠ける。しかし、驚くべき事にこの後、活躍。)


ヨックタイ・シスオー 4R KO ジョエル・ジュニオ
(バンタム級戦、2002年)
ヨックタイ:左ジャブ、右ストレート、フック
ジュニオ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでヨックタイがダウン
4R:左ボディでジュニオがダウン
(感想:やりにくい難敵ロハスを下したヨックタイだが、次の防衛戦で飯田覚士(再戦)に3-0で敗北(1997年)。タイのボクシング界のことはよくわからないが、その後は格下との試合が続いて大きな試合がない状況。連勝後、戸高秀樹のWBA世界J・バンタム級王座に挑戦したが、TKO負けで王座奪回ならず(結果的にそれが最後の世界戦に。タイの選手は勝っているときは勢いがあるが、負けるとその後はサッパリということがよくある。ムエタイ上がりの選手は良いパンチを打つことが多いが、やや真っ直ぐな戦い方をすることが多い(わかりやすく言えば「ワンパターン」)。プロボクシングで勝ち続けるには「駆け引き」が重要)。川嶋勝重との再起戦も判定負け。三連続KO勝ちでジュニオ戦。ジュニオはフィリピン・イロイロ出身。ダジャレではないが、まさにいろいろあったキャリア。1993年デビューで、勝ったり負けたり。後の世界王者ウィーラポンにTKO負けでWBCインター王座(J・バンタム級)獲得ならず。西岡利晃に2RでKO負け。ところがフィリピン王座、次いでPABA王座(いずれもバンタム級)獲得。その後はコペンハーゲンでジョニー・ブレダルに敗れたり、獲得した王座を失ったりだが、経験は充分すぎるほど。バンコクでの一戦。共に速いジャブ、ストレート。ヨックタイはワンツー、右ストレートからの左フック。ジュニオは素直なボクシングで、ジャブ、右ストレートを一発ずつ打ち込む。ただ、接近戦では細かいボディ連打、大振りのフック。2Rにジュニオがペースアップ。右ストレートを決めたのをキッカケに連打。右ストレートでヨックタイが派手にダウン。3R、強打の応酬、互いのパンチがヒット。4R、左ボディでジュニオがダウン。立ったが、相手に背を向けてカウントアウト。ヨックタイが打撃戦を制して勝利。共にパワフルだったが、「フィリピン人はボディが弱い」という定説通りの結果となった。ジュニオはこれが最後の試合に。ヨックタイはその後、日本を拠点にしたが、サッパリ。キックボクサーに転向。日本人女性と結婚して、日本にジムを開いた。)

①「WBA World Super Flyweight Title

Yokthai Sithoar vs. Jack Siahaya」

②「WBA World Super Flyweight Title

Yokthai Sithoar vs. Iida Satoshi」

③「WBA World Super Flyweight Title

Alimi Goitia vs. Jesus Rojas」

④「Bantamweight 

Yokthai Sithoar vs. Joel Junio」


アリミ・ゴイチア(Alimi Goitia)のページ

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飯田覚士(Iida Satoshi)のページ

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ヘスス・キキ・ロハス(Jesus Kiki Rojas)のページ

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