2021年1月8日金曜日

ラファエル・ルエラス(Rafael Ruelas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界ライト級王者。世界を獲ったルエラス兄弟の弟、ラファエル。スチーブ・クルス戦、フレディ・ペンデルトン戦、オスカー・デラ・ホーヤ戦を紹介します。

ラファエル・ルエラス(Rafael Ruelas)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ラファエル・ルエラス(アメリカ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

ラファエル・ルエラス 3R KO スチーブ・クルス

(北米フェザー級王座決定戦、1991年)

ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

クルス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:連打でクルスがダウン。右ストレートでルエラスがダウン。左アッパー、右ストレートでクルスがダウン。

3R:左アッパーでクルスがダウン

(感想:ルエラスがタイトル獲得。メキシコ生まれのルエラス。兄ガブリエルも実力派の「ボクシング兄弟」。アメリカに出稼ぎに行っていた兄弟を追ってアメリカへ。アマチュアで好成績。プロ入り後は連戦連勝。少しぎこちないが、スラリとした体型から繰り出すジャブ、打ち下ろすような右ストレート、左アッパーが大きな武器。これまで24戦全勝(20KO)。クルスは元WBA世界フェザー級王者で細かい連打で相手を追い込むタイプ。長いパンチを使うルエラス。ショートパンチのクルス。対照的な二人。ラスベガスでの一戦。1Rからルエラスの強打がヒット。2Rのダウン応酬(ルエラスのダウンをレフェリーはダウン扱いしなかった。角度的によく見えなかったのかもしれない)。3R、アッパーでダウンしたクルスは立てなかった。勢いでルエラスが快勝。彼の大きなパンチは当たったときはかなりのダメージを相手に与えることができる。ツボにハマったときのパンチングパワーには凄まじいものがあった。クルスはそんなパンチをマトモに食らって大きなダメージを被り、次の試合でポール・ホドキンソンのWBC世界フェザー級王座に挑戦してKO負け。その次の試合では日本で渡辺雄二にKO負け。しばらくして引退した。)


ラファエル・ルエラス 12R 判定 フレディ・ペンドルトン

(IBF世界ライト級タイトル戦、1994年)

ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ペンドルトン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレート、左フックで2度、ルエラスがダウン

9R:右ストレートでルエラスがダウン

12R:右ストレートでルエラスがダウン

(感想:ルエラスがタイトル獲得。クルス戦後、マウロ・グチェレス(アズマー・ネルソンのWBC世界フェザー級王座に挑戦してKO負けしたことがあるメキシカン)に2RでKOされてしまったルエラス。その後は連勝。グチェレスとの再戦に勝利したり、北米ライト級王座を獲得したり。IBF1位としてライト級で世界初挑戦。王者はベテランのペンドルトン。昔から実力はあったが、強い選手に阻まれて苦労してきた男。パーネル・ウィテカーが王者だった時に世界挑戦したが、王座獲得ならず。王座決定戦でようやく王者に。これが二度目の防衛戦となる。共に長いパンチとロングフックを使うタイプ。カリフォルニアでの一戦。1Rにルエラスが二度のダウン。その後は打ち合い。ボディを攻撃するルエラス。舌を出してルエラスを挑発するペンドルトン。9Rのダウン。11R終了間際に強打を食うペンドルトン。12Rのダウン。判定は3-0でルエラス。大喜びするルエラスと観客。パワーでは上だったペンドルトンが敗北。9Rと12Rのルエラスのダウンをレフェリーはダウン扱いしなかった(クルス戦でもダウン扱いされなかったシーンがあった)。若いルエラスがエネルギッシュに手数を多く出してよく頑張っていたのは間違いないが・・・。)


オスカー・デラ・ホーヤ 2R KO ラファエル・ルエラス

(IBF・WBO世界ライト級王座統一戦、1995年)

ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

デラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フック、右ストレートで2度、ルエラスがダウン

(感想:デラ・ホーヤがタイトル統一。IBF王者ルエラス。そこそこの相手に二度の防衛成功。これまで43勝(34KO)1敗、と見事な数字。ラスベガス「シーザース・パレス」で大きな試合。相手は17戦全勝(15KO)のデラ・ホーヤ。オリンピック金メダリストでWBO王者。速いジャブ連打からの左フックが強いデラ・ホーヤ。ルエラスの長いパンチをかわす。2R、二度のダウンでピンチのルエラス。さらに連打を浴びてストップ。1Rから左フックを決めていたデラ・ホーヤ。回転の速い連打で圧勝。ルエラスの長いパンチは当たるとすごいが、振りが大きいため隙も大きい。ショートパンチが得意なデラ・ホーヤにとっては難しい相手ではなかったようだ。その後もリングに上がり続けたルエラスだが、世界王座に返り咲くこともなくキャリアを終えた。デラ・ホーヤはボクシング界を背負うビッグな存在になっていった。)

①「NABF Featherweight Title

Steve Cruz vs. Rafael Ruelas」

②「IBF World Lightweight Title

Freddie Pendleton vs. Rafael Ruelas」

③「IBF・WBO World Lightweight Title

Oscar De La Hoya vs. Rafael Ruelas」

ガブリエル・ルエラス(Gabriel Ruelas)のページ

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フレディ・ペンドルトン(Freddie Pendleton)のページ

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オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya) のページ

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