WBC世界J・ライト級王者。世界を獲ったルエラス兄弟の兄、ガブリエル。アズマー・ネルソン戦(初戦)、ジェシー・ジェームズ・レイハ戦、アズマー・ネルソン戦(再戦)を紹介します。
ガブリエル・ルエラス(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①アズマー・ネルソン 12R 判定 ガブリエル・ルエラス
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1993年)
ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ネルソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ネルソンがタイトル防衛。メキシコ生まれのルエラス(その後、アメリカに移住)。弟ラファエルも有名な「ボクシング兄弟」。WBC1位で、これまで33戦(16KO)1敗。北米J・ライト級王座を獲得、防衛しており、構え方は似ているが、弟ラファエルとは違い、パワーを込めて強振するタイプ。34歳の王者ネルソンはガーナの黒人選手で、36勝(26KO)2敗1分(二つの負けはサルバドル・サンチェスとパーネル・ウィテカーに喫したもの)。ニックネームは「野生児」「魔神」(別に人種差別的な意味は無い。「驚異的なパンチングパワー」に敬意を表したもの)。メキシコシティでの一戦。ジャブの打ち合い。左でボディを叩くルエラス。左右フックがパワフルなネルソンだが、あまり攻めていかない。12R終了時、ルエラスは両手を上げて勝利を確信している様子。判定は2-0。ダウンシーンは無し。タフなハードパンチャー、ネルソンと打ち合ったルエラス。力んで狙いすぎだった印象。もう少し力を抜いて手数を多くすれば勝てたのではないか?)
②ガブリエル・ルエラス 12R 判定 ジェシー・ジェームズ・レイハ
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1994年)
ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
レイハ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右アッパーでレイハがダウン
5R:右フックでルエラスがダウン
12R:右ストレートでレイハがダウン
(感想:ルエラスがタイトル獲得。ネルソン戦後、連勝を続けるルエラス。ネルソンを破って新王者になったレイハにラスベガス「MGM Grand」で挑戦。無敗のレイハはこれが初防衛戦。ジャブ連打からの右ストレートが強い好戦的なレイハ。ルエラスはパワーを込めた連打で前進。手数が多い打ち合い。2R、見事なタイミングの右アッパーでレイハがダウン。5R、12Rのダウン。判定は3-0。ルエラスが振りの大きいパンチを使ってパワーで押し切った。レイハもよくジャブを出し、かなりの熱戦となった。)
③アズマー・ネルソン 5R TKO ガブリエル・ルエラス
(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1995年)
ルエラス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ネルソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでルエラスがダウン
4R:左フックでルエラスがダウン
(感想:ネルソンがタイトル奪回。ルエラスの三度目の防衛戦はネルソンとの再戦。開始からジャブと大きな振りのフックを使う両者。ジャブからの右ストレートが「ガツン」という感じで当たり、ルエラスがダウン。これが完全に効いたか、ルエラスはパンチ・動きにキレが無くなる。4Rにもダウン。5R、連打でストップ(ストップに抗議するルエラスのセコンド。惨敗がよほど悔しかったのだろう)。再戦に強いネルソン。ジェフ・フェネックとの二試合でも再戦ではフェネックを滅多打ち。「いつでも倒せるパンチ力」の持ち主は強い。ルエラスは1Rのダウンまではいつもと変わらない感じだったが、直前の試合で対戦相手が死亡したことが少なからず影響していたのかもしれない。その後もリングに上がり続けたが、世界王座返り咲きならず。ネルソンにパワーを吸い取られてしまったのかも。)
①「WBC World Super Featherweight Title
Azumah Nelson vs. Gabriel Ruelas」
②「WBC World Super Featherweight Title
Jesse James Leija vs. Gabriel Ruelas」
③「WBC World Super Featherweight Title
Gabriel Ruelas vs. Azumah Nelson」
ラファエル・ルエラス(Rafael Ruelas)のページ
-------------
ジェシー・ジェームズ・レイハ(Jesse James Leija)のページ
-------------
0 件のコメント:
コメントを投稿