2020年12月11日金曜日

ピエール・コーツァー(Pierre Coetzer)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

南アフリカのヘビー級、コーツァー。ジョニー・デュプロイ戦、リディック・ボウ戦、ジョージ・フォアマン戦を紹介します。

ピエール・コーツァー(Pierre Coetzer)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ピエール・コーツァー(南アフリカ)

身長193cm:オーソドックス(右構え)

ピエール・コーツァー 2R TKO ジョニー・デュプロイ

(ヘビー級戦、1990年)

コーツァー:左ジャブ、右ストレート、左フック

デュプロイ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:連打でコーツァーがダウン。左フックで2度、デュプロイがダウン。

(感想:同じ南アフリカのゲリー・コーツィーと似た名前のコーツァー(間違えそうになるのは私だけ?)。80年代にWBA王者になったのがコーツィー。90年代にトップクラスと対戦して世界を目指したのが今回紹介するコーツァー。南アフリカ・プレトリア出身。1983年にプロデビュー。戦績は良いが、バーナード・ベントン(後、WBC世界クルーザー級王者に)、オジー・オカシオ(元WBA世界クルーザー級王者)に判定負けしている(二人とは再戦し、共にコーツァーが勝利)。デュプロイも南アフリカの選手で、フランチェスコ・ダミアニと初代WBO世界ヘビー級王座決定戦をやったことがある(KO負け)。共にジャブを使って、思い切った右ストレート・左フックを豪快に打っていくタイプ。先にダウンしたのはコーツァー。逆に二度倒されるデュプロイ。立ったがフラフラでレフェリーストップ。短い試合だったが、激しい打ち合い。ディフェンスの差が出た。)


リディック・ボウ 7R TKO ピエール・コーツァー

(ヘビー級戦、1992年)

コーツァー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボウ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:デュプロイ戦後、連勝を続けるコーツァー。ラスベガス「Mirage」でボウと「WBA世界ヘビー級挑戦者決定戦」(コーツァーはWBA1位、IBF2位。ボウはWBA2位、WBC・IBF3位)。ボウは当時、デビュー以来、全勝のホープで世界王者イベンダー・ホリフィールドへの挑戦が期待されていた。ホリフィールド戦の興行を盛り上げるためにもこの試合には良い勝ち方をしたいところ。共にジャブ・右ストレート。ボウが速いパンチ、コーツァーは力んだ打ち方。1Rからボウのパンチがヒット。次第に両目の下が腫れていくコーツァー。7R、連打でストップ。ダウンシーンは無し。パンチの正確さとスピードでボウが上だった。標準レベルの相手には強いコーツァー。世界のトップに立つにはスピードが必要。勝ったボウは次の試合でホリフィールドの統一世界ヘビー級王座に挑戦、勝利。)


ジョージ・フォアマン 8R TKO ピエール・コーツァー

(ヘビー級戦、1993年)

コーツァー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

フォアマン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

4R:左フックでコーツァーがダウン

8R:右ストレートでコーツァーがダウン

(感想:ボウ戦の次の試合でフランク・ブルーノに負けたコーツァー。ネバダ州リノで古豪フォアマンと対決。IBF1位のフォアマンはモハメリ・アリ時代の選手。カムバックして世界を目指す状況。コーツァーのパンチを独特のブロッキングでディフェンスし、重いジャブを「ガツンガツン」当てるフォアマン。4R、強烈な左フックでコーツァーがダウン。コーツァーのパンチも時々ヒットするが、タフなフォアマンは倒れない。8R、左ジャブからの右ストレートでコーツァーがダウン。連打でストップ。フォアマンは動きは遅いが、パワーは凄かった。この勝利によりフォアマンはトミー・モリソンとのWBO世界ヘビー級王座決定戦に出場。強豪たちに踏み台にされて三連敗してしまったコーツァーはこれで引退。WBA1位にランクされていたときもあったが、一度も世界挑戦できなかった。)

①「Heavyweight 

Pierre Coetzer vs. Johnny Du Plooy」

②「Heavyweight 

Pierre Coetzer vs. Riddick Bowe」

③「Heavyweight 

Pierre Coetzer vs. George Foreman」

ジョニー・デュプロイ(Johnny Du Plooy)のページ

--------------

リディック・ボウ(Riddick Bowe)のページ

--------------

ジョージ・フォアマン(George Foreman)のページ 

0 件のコメント:

コメントを投稿