2020年11月6日金曜日

ステファン・タングスタッド(Steffen Tangstad)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBFで世界挑戦したノルウェーのヘビー級、タングスタッド。アンダース・エクルンド戦、ジョン・ウエストガース戦、マイケル・スピンクス戦を紹介します。

ステファン・タングスタッド(Steffen Tangstad)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ステファン・タングスタッド(ノルウェー)

身長188cm:オーソドックス(右構え)

アンダース・エクルンド 4R KO ステファン・タングスタッド

(欧州ヘビー級タイトル戦、1985年)

タングスタッド:左ジャブ、右ストレート、左フック

エクルンド:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

4R:左フック、右フック、左フックで3度、タングスタッドがダウン

(感想:エクルンドがタイトル獲得。タングスタッドはノルウェーの選手(珍しい)。オスロでのデビュー戦は引き分け。その後、アメリカ・シカゴを主戦場に連勝。あのジェームズ・バスター・ダグラス(マイク・タイソンをKOして世界王者に)と引き分け、ジョー・バグナー(モハメド・アリの世界王座に挑戦して判定負け)に勝利。そして欧州ヘビー級王座獲得。これが初防衛戦。スウェーデンの大型選手エクルンドはデンマークを中心にリングに上がってきた男で、バグナーに敗北するなど、まだ王座を獲得したことがない。デンマークのコペンハーゲンで行われた一戦。長身からジャブを打つエクルンド。動きのスピードは共にそれほどでもないが、ジャブはよく出している。ストレート・左フックで攻めるタングスタッド。しかし、4Rに三度倒されて終了。ダグラスと引き分けたこともあるタングスタッドが惨敗、初黒星。エクルンドはそれほど器用な選手ではないが、ジャブを徹底して打っていた。下手にあれこれやるより何かに専念した方がうまくいく、といった感じの勝利。しかし、初防衛戦でブランク・ブルーノにKO負け。)


ステファン・タングスタッド 12R 判定 ジョン・ウエストガース

(欧州ヘビー級王座決定戦、1986年)

タングスタッド:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ウエストガース:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:右ストレートでタングスタッドがダウン

(感想:タングスタッドがタイトル奪回。デンマークで王座奪回を目指すタングスタッド。ウエストガースは英国の選手。これまで勝ったり負けたり引き分けたり。ただ、後にIBF世界クルーザー級王座を獲得するグレン・マクローリーにKO勝ち。直前の試合ではアナクレト・ワンバ(後、WBC世界クルーザー級王者に)に判定負けしている。思い切った右ストレートを打っていくボクサータイプのウエストガース。長いジャブも効果的。タングスタッドは連打で攻める。時折、右アッパーを使うウエストガース。5R、ジャブからの右ストレート(ワンツー)でタングスタッドがダウン。その後は一歩も引かない打ち合いが続き、12R終了。判定は2-1。タングスタッドの手数が評価されたか。何となく小さい感じのリングで行われた一戦。ファイタータイプのタングスタッドに有利なのではないかと思ったが、全く関係なかった(ありますか?)。ウエストガースのジャブ・ストレートに手を焼いたが何とか勝利したタングスタッド。次の試合は待望の世界戦。ウエストガースはその後、負けてはいるがドノバン・ラドック、ハービー・ハイドと対戦した。)


マイケル・スピンクス 4R TKO ステファン・タングスタッド

(IBF世界ヘビー級タイトル戦、1986年)

タングスタッド:左ジャブ、右ストレート、左フック

スピンクス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

3R:右ストレートでタングスタッドがダウン

4R:左フックで2度、タングスタッドがダウン

(感想:スピンクスがタイトル防衛。タングスタッドがラスベガスで初の世界挑戦。王者はこれまで全勝のスピンクス。元世界L・ヘビー級王者でもある二階級制覇王者。共にジャブ・ストレートを使うが、スピンクスはスピード、タングスタッドはパワーで勝負。上からかぶせるように打つ、スピンクス独特の右ストレートが印象的。3R、左ジャブからの右ストレートでタングスタッドがダウン。4Rには左フックで二度タングスタッドがダウン。立ったがレフェリーストップ。スピードとディフェンスに差があった試合。試合前からミスマッチという声も。しかし、本来はL・ヘビー級のスピンクス。タングスタッドの一発が当たれば、という雰囲気もなくはなかった。映画「ロッキー」の主人公のようにはなれなかったタングスタッドはこれで引退(引退後はテレビの世界で活躍しているらしい)。スピンクスは次の試合でゲーリー・クーニーをKO。そしてマイク・タイソンと「世界一決定戦」を行うことになるのだが・・・。)

①「EBU Heavyweight Title

Steffen Tangstad vs. Anders Eklund」

②「vacant EBU Heavyweight Title

Steffen Tangstad vs. John Westgarth」

③「IBF World Heavyweight Title

Michael Spinks vs. Steffen Tangstad」

マイケル・スピンクス(Michael Spinks)のページ 

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マイク・タイソン("Iron" Mike Tyson)のページ

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