ラファエル・オロノ（Rafael Orono）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

強打の世界Ｊ・バンタム級王者、オロノ。金喆鎬戦（再戦）、カオサイ・ギャラクシー戦、シュガー・ベビー・ロハス戦を紹介します。

ラファエル・オロノ（ベネズエラ）

身長173cm：オーソドックス（右構え）

①ラファエル・オロノ 6R KO 金喆鎬

（WBC世界Ｊ・バンタム級タイトル戦、1982年）

オロノ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

金：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

5R：右ストレート、連打、左ボディで３度、金がダウン

6R：右フックで金がダウン

（感想：オロノがタイトル奪回。ベネズエラのオロノ。アマチュアで活躍し、中米の大会で優勝したことも。プロデビュー以来、連勝。決定戦で初代WBC世界Ｊ・バンタム級王者に。三度の防衛に成功したが、地元で金喆鎬にKOされ王座陥落、初黒星。その後、連勝し、金とソウルで再戦。金はオロノに勝利した後、渡辺二郎、ジャッカル丸山、石井幸喜といった選手相手に連続防衛中。ジャブ、連打で前に出る金。オロノはパワー。伸びがあるジャブ、右ストレートを打ち、左フックを強振。5R、右ストレートが効いた金が背を向けてしゃがむ。さらにダウン。6Rにもダウンで終了。金はタフだがパンチが効いた後は一方的になってしまった。オロノは実に豪快な打ち方。ストレートを飛ばし、フックを思いっ切り振る。そんなパンチをまともに食えばたまったものではない。）

②カオサイ・ギャラクシー 5R TKO ラファエル・オロノ

（WBA世界Ｊ・バンタム級タイトル戦、1985年）

オロノ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

カオサイ：右ジャブ、左ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

5R：左フック、右フックで２度、オロノがダウン

（感想：カオサイがタイトル防衛。金から奪回した王座を三度防衛したオロノだが、あのパヤオ・プーンタラットに判定負けして王座陥落。WBC王座を失ったオロノが今度はタイでWBAタイトルを狙う。王者カオサイは説明不要の「怪物」。後にこの王座を19度防衛し、王者のまま引退した「伝説の男」。当時はまだ王者になったばかりでこれが二度目の防衛戦。ハードパンチャー同士の対戦。互いに相手を警戒。特にオロノはカオサイがサウスポーということでさらに慎重な姿勢。左ストレートとフック連打のカオサイ。オロノはジャブが少な目でぎこちない動き。5R、カオサイの強打が炸裂。いつ倒れてもおかしくないほど打たれて二度のダウン。最後は左ストレートを食ってオロノが背を向けたところでレフェリーストップ。カオサイはハードパンチャーだが連打の回転が速い。オロノはジャブ・ストレートなど長いパンチを得意とするため、距離を詰められて思うように打てず。サウスポーへの苦手意識も感じられた。）

③シュガー・ベビー・ロハス 10R 判定 ラファエル・オロノ

（バンタム級戦、1986年）

オロノ：左ジャブ、右ストレート、左右フック

ロハス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：カオサイ戦後、連敗中のオロノ。マイアミでコロンビアの強打者ロハスと対戦（ロハスは後、オロノと同様、WBC世界Ｊ・バンタム級王者に）。接近してフック攻撃のロハス。オロノはジャブを打つが、全盛を過ぎているためパンチにはかつてのキレがない。4R、右ストレートでロハスがダウン。今度は左フックでオロノがダウン。しかしこの二つのダウンをレフェリーはダウン扱いせず（よく見えなかった？）。オロノがジャブ、ロハスはフックで試合終了。判定は３－０。オロノのジャブの方が良かったような気がする（気のせい？）。ロハスはジャブをあまり打たない。いつもパワーを込めてフック（空振りも多い）。観ている方が疲れてくるような戦い方だった。オロノはブランク後、次の試合にも敗れて引退。キャリア終盤は五連敗してしまったが、WBC王者時代が素晴らしく、彼のベストだった。）

①「WBC World Super Flyweight Title

Chul Ho Kim vs. Rafael Orono」

②「WBA World Super Flyweight Title

Khaosai Galaxy vs. Rafael Orono」

③「Bantamweight 

Rafael Orono vs. Sugar Baby Rojas」

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