金喆鎬(韓国)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①金喆鎬 15R 判定 渡辺二郎
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1981年)
金:左ジャブ、右ストレート、左フック
渡辺:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:金がタイトル防衛。韓国の金。国内王座(J・バンタム級)を獲得するなど、戦績が良く、初の海外試合で実力者ラファエル・オロノをKOしてWBC世界J・バンタム級タイトル獲得。これが初防衛戦。渡辺は大阪の選手。これまで全勝。日本拳法の経験があり、パンチが強い。ソウルで行われた一戦。ジャブの打ち合いと接近戦で両者一歩も引かず。サウスポーの渡辺は左ストレートのカウンター。金は接近して連打。パンチを当てる巧さは渡辺、手数は金、といったところ。15R終了。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ボクシング界には世界王者を挑戦者より上の存在と見なす習慣がある。互角の場合、ポイントを取るのは王者。挑戦者が勝つには王者を上回る攻撃をする必要がある。)
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1981年)
金:左ジャブ、右ストレート、左フック
丸山:左ジャブと左右フック
(感想:金がタイトル防衛。三度目の防衛戦。挑戦者は「根性の男」丸山。グスタボ・バリャス(後、初代WBA世界J・バンタム級王者に。来日し、渡辺二郎に挑戦したことも)には負けてしまったが、日本J・バンタム級王座を防衛中。釜山で行われた一戦。ジャブと接近戦で打ち合い続ける両者。しかし、最後は丸山のキズが悪化してTKO。ダウンシーンは無し。丸山の右フックも良かったが、ジャブとパンチの正確さは金。細かいパンチを地道に打ち続けた金はねばり強かった。)
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1982年)
金:左ジャブ、右ストレート、左フック
石井:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:右フックで金がダウン
6R:左フックで石井がダウン
7R:右フックで石井がダウン
8R:連打で石井がダウン
(感想:金がタイトル防衛。四度目の防衛戦。挑戦者はWBA世界フライ級1位の石井。これまで全勝だが、やや打たれ弱いところがあり、階級も一つ下。大邱(テグ)で行われた一戦。1Rから積極的に攻める金、応戦する石井。3Rに右フックで金がダウン。その後、金が休むことなく連打。ダウンを繰り返した石井は8Rにレフェリーストップ。共に一発で倒すタイプの選手ではないが、3Rと6Rのダウンシーンは迫力があった。その後も王座を守った金だが、オロノとの再戦でKO負け、王座陥落。その次の試合にも敗れて引退。引退後はトレーナーになり、ボクシング中継で顔を見かけることがよくあった。)
Kim Chul Ho vs. Watanabe Jiro」
②「WBC World Super Flyweight Title
Kim Chul Ho vs. Jackal Maruyama」
③「WBC World Super Flyweight Title
Kim Chul Ho vs. Ishii Koki」
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