ランドールをKOしたライト級のハードパンチャー、ラモス。メルドリック・テーラー戦(初戦)、フランキー・ランドール戦、メルドリック・テーラー戦(再戦)を紹介します。
プリモ・ラモス(アメリカ)
身長 cm:オーソドックス(右構え)
①メルドリック・テーラー 10R 判定 プリモ・ラモス
(J・ウェルター級戦、1987年)
ラモス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
テーラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:メキシコ出身でアメリカ国籍のラモス。腕力が売り物の選手。アマチュアでタイトルを獲得したことも。プロではアメリカとメキシコを主戦場に戦ってきた。テレンス・アリにTKO負け、メルビン・ポールに判定負けを喫したが、メキシコ王座(ライト級)を獲得し、防衛を続けている。テーラーはオリンピック金メダリスト。プロではこれまで無敗。世界王座を目指す状況。アリゾナ州フェニックスでの注目の一戦。速いジャブを連打するテーラー。接近してボディ打ち。ラモスはテーラーのスピードに押され気味で、下がりながらジャブ・フック。一発一発にパワーを込めるラモスに対し、テーラーは回転の速い連打。判定は3-0。ダウンシーンは無し。手数が評価されたと思われる。ラモスは全てのパンチにパワーを込める。もう少し強弱をつけて手数を増やすべきだった。テーラーはスピードだけではなくパワーもあった(まるで「レナード二世」といった感じ)。後、IBF世界J・ウェルター級王座を獲得。)
②プリモ・ラモス 2R KO フランキー・ランドール
(北米ライト級王座決定戦、1987年)
ラモス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ランドール:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでランドールがダウン
(感想:ラモスがタイトル獲得。「プリモ・ラモス」と言えばこの試合。ラスベガスでの一戦。フットワークを使いながら速いジャブを連打するWBC世界ライト級1位のランドール。ラモスもジャブ。2R、ロープ際に追い込まれたランドールが左フックでダウン、KO。かなり強烈なフィニッシュ。凄まじいラモスの腕っぷし。ランドールは後に当時無敗だったフリオ・セサール・チャベスを破って世界王座に就き世界を驚かせたが、そのランドールを豪快にKOしたことでラモスが世界王者級の選手であったことが後に証明された。)
③メルドリック・テーラー 10R 判定 プリモ・ラモス
(ウェルター級戦、1990年)
ラモス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
テーラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:北米王座を守り続けたラモスがテーラーと再戦。これがチャベスに負けた復帰戦となるテーラー。ヒザにはサポーターが。パワーのあるパンチを振るうラモス。テーラーは慎重に試合を進める。初戦と同じようにローブローを打たれて苦しむテーラー。判定は3-0。ダウンシーンは無し。テーラーのジャブ・連打が良かった。しかしながら、テーラーは階級を上げて連打の回転のスピードが落ちた。それでもこの次の試合でWBA世界ウェルター級王座を獲得して二階級制覇。ラモスは相手を見てしまって手数が少なくなってしまった。その欠点のため、世界王座を獲得することなく引退。先手を取る積極性があれば世界王者になっていた選手である。)
Meldrick Taylor vs. Primo Ramos」
②「NABF Lightweight Title
Frankie Randall vs. Primo Ramos」
③「Welterweight
Meldrick Taylor vs. Primo Ramos」
メルドリック・テーラー(Meldrick Taylor)のページ
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