2020年11月18日水曜日

バーノ・フィリップス(Verno Phillips)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBO&IBF世界J・ミドル級王者。ルペ・アキノ戦、カルロス・ボホルケス戦、コーリー・スピンクス戦を紹介します。

バーノ・フィリップス(Verno Phillips)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

バーノ・フィリップス(ベリーズ)

身長171cm:オーソドックス(右構え)

バーノ・フィリップス 7R TKO ルペ・アキノ

(WBO世界J・ミドル級王座決定戦、1993年)

フィリップス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アキノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでフィリップスがダウン

7R:右ストレートでアキノがダウン

(感想:フィリップスがタイトル獲得。ベリーズ(中央アメリカにある英連邦王国)出身のフィリップス。国籍はアメリカ。アマチュアを経験し、アトランチックシティでプロデビュー。これまで21勝(11KO)4敗1分。数字的にはそれほどでもない戦績だが、後にWBA世界J・ミドル級王者になるフリオ・セサール・バスケスに勝利するなど、このところ連勝中。アキノは元WBC世界J・ミドル級王者で、ゴツい感じのパンチを打つベテラン選手。アリゾナ州フェニックスでの一戦。1R、フットワークとジャブのフィリップス。パワーとキレのあるフック連打が武器。アキノはジャブからの右ストレート。左フックでフィリップスを吹っ飛ばしてダウンを奪う。その後、前に出るアキノ、フック連打で応戦するフィリップス。離れた距離ではアキノのジャブが、接近戦ではフィリップスのフック攻撃が優勢。7R、左フックでグラついたアキノに右ストレートを追撃。ダウンしたアキノは立ったが、セコンドがリングインして終了。パワフルでタフなアキノを倒したフィリップス。戦績以上の力強さがあった。)


バーノ・フィリップス 7R TKO カルロス・ボホルケス

(IBF世界J・ミドル級王座決定戦、2004年)

フィリップス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボホルケス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

6R:左ボディフックでボホルケスがダウン

(感想:フィリップスがタイトル獲得。WBO王座を守り続けたフィリップスだが、判定で王座陥落。その後、WBU王座を懸けてジャンフランコ・ロッシ、ジュリアン・ジャクソンらに勝利。マイナー路線だったフィリップスがIBF王座の決定戦に出場。IBF2位のフィリップスに対し、ボホルケスはIBF15位。これまで22勝(18KO)4敗6分のボホルケスはメキシカン。WBCの地域王座、IBAのインター王座(いずれもJ・ミドル級)を獲得したり、パーネル・ウィテカーにTKO勝ちしたり(ウィテカーのラストファイトの相手)。なぜだかわからないけども2位と15位で行われた決定戦。スピードの差がある二人。ボホルケスはジャブは遅いが、左フックを強振。フィリップスはフットワークとジャブ、連打。6R、左ボディでボホルケスがダウン。6R終了後に棄権。結果は妥当なところ。見所はダウンを奪った左ボディ。後、ボホルケスは勝ったり負けたりでキャリアを終えた。)


バーノ・フィリップス 12R 判定 コーリー・スピンクス

(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、2008年)

フィリップス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

スピンクス:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:フィリップスがタイトル奪回。ボホルケスとの決定戦で手に入れた王座を初防衛戦で失ったフィリップス。その次の試合でアイク・クォーティ(元WBA世界ウェルター級王者)に敗北。その後、二連勝し、このスピンクスへの挑戦。王者スピンクスはあのレオン・スピンクスの息子。二階級王者でこれまで36勝(11KO)4敗。「11KO」が示す通り、パンチ力はあまり無い。直前の試合では三階級制覇を狙ってジャーメイン・テイラーのWBC・WBO世界ミドル級王座に挑戦したが判定負けに終わっている。スピンクスの地元ミズーリ州セントルイスで行われた一戦。38歳のフィリップス(トランクスにはなぜか韓国国旗。理由わかる人いますか?)。38歳とは思えないスピードでジャブ・連打。30歳のスピンクスはジャブ・左ストレート。互いにディフェンスするためクリーンヒットは少な目。判定は2-1。ダウンシーンは無し。精力的に攻めたフィリップス。特に右フックが効果的だった。昔は「30代後半の元チャンピオン」といえば若手の踏み台にされて、「もう辞めた方が」と言われたりしたものだが、フィリップスのようにスピードとパワーがあるのならそのまま現役を続けてもよいのでは? という気もする(ダメージが少なければ)。フィリップスは次の試合がラストファイト。IBFの初防衛戦を行おうとしたがスピンクスとの再戦を拒否して王座剥奪。代わりにWBO世界J・ミドル級暫定王座決定戦に出場したがTKO負け。パワフルだったフィリップスだが、キャリア晩年は王座に就いても短命に終わった。WBO王者時代が彼のベストだと思われる。)

①「WBO World Super Welterweight Title

Verno Phillips vs. Lupe Aquino」

②「IBF World Super Welterweight Title

Verno Phillips vs. Carlos Bojorquez」

③「IBF World Super Welterweight Title

Cory Spinks vs. Verno Phillips」

ルペ・アキノ(Lupe Aquino)のページ

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コーリー・スピンクス(Cory Spinks)のページ

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