2020年11月27日金曜日

ジョン・ルイス(John Ruiz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ホリフィールドを破って世界ヘビー級王者になったルイス。イベンダー・ホリフィールド戦(再戦)、ロイ・ジョーンズ・ジュニア戦、ハシーム・ラクマン戦を紹介します。

ジョン・ルイス(John Ruiz)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ジョン・ルイス(アメリカ)

身長188cm:オーソドックス(右構え)

ジョン・ルイス 12R 判定 イベンダー・ホリフィールド

(WBA世界ヘビー級タイトル戦、2001年)

ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ホリフィールド:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

11R:右ストレートでホリフィールドがダウン

(感想:ルイスがタイトル獲得。メリーランド州チェルシー出身のルイス。ニックネームは「The Quietman(静かなる男)」(物静かでエキサイティングな選手ではない、というネガティブなイメージから付けられたらしい)。プエルトリコ系。アマチュアではオリンピックを目指したが出場ならず。アトランチックシティでプロデビュー。連戦連勝というわけにはいかず、WBCのインター王座を獲得したが、デビッド・トゥアに1RでKO負け。北米王座を獲得、防衛し、イベンダー・ホリフィールドとWBA世界ヘビー級王座決定戦。しかし、3-0の判定負けで王座獲得ならず。WBA3位としてラスベガスで再戦(ダイレクトリマッチ)。ホリフィールドは説明不要の有名選手(元統一世界クルーザー、ヘビー級王者)。どんな動きを見せてくれるか、といったところ。ルイスがファイタースタイルでジャブからの右ストレート、接近してボディにフック攻撃。38歳のホリフィールドは筋肉がついてパワーアップ。しかしながら体がその分重く、全盛期の流れるような連打があまり見られない。11R、ルイスの右ストレートでホリフィールドがダウン。ホリフィールドはピンチをなんとかしのいで12R終了。判定は3-0。ホリフィールドの方がパワーとパンチの正確さがあったにもかかわらず、この結果。ルイスは一番得意なパンチで世界王座を手にできて満足だったろう。結局、この二人は三連戦して1勝1敗1分だった(世界王座を懸けて同じ相手と三連続で戦うのは非常に珍しい)。)


ロイ・ジョーンズ・ジュニア 12R 判定 ジョン・ルイス

(WBA世界ヘビー級タイトル戦、2003年)

ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ジョーンズがタイトル獲得。二度の防衛に成功したルイス。ラスベガス「Thomas & Mack Center」で「軽い相手」と防衛戦。挑戦者ジョーンズはこれまで47勝(38KO)1敗の三階級王者。階級を上げてヘビー級に挑戦。速いジャブ・右ストレートを使い、パワフルな左ボディフックを打つジョーンズ。ルイスは得意の右ストレートと接近してフック連打。4R、ジョーンズの右ストレートがヒット。スピードとクリンチでポイントを重ねるジョーンズが優勢のまま12R終了。判定は3-0。ダウンシーンは無し。勝ったジョーンズが凄いのか、負けたルイスが情けないのか、はわからないが、ジョーンズに勝つだけのスピードがあったことは事実。まるでモハメド・アリ(当時カシアス・クレイ)がソニー・リストンを破ったようなスピード感。ただし、ジョーンズは「打たせずに打つ」ことによりタイトルを獲ることができたというだけで、ヘビー級と打ち合うタフさがあったわけではなかった。)


ジョン・ルイス 12R 判定 ハシーム・ラクマン

(WBA世界ヘビー級暫定王座決定戦、2003年)

ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ラクマン:左ジャブと左右フック

(感想:ルイスがタイトル獲得。ジョーンズに負けたルイスが再起戦でこの王座決定戦。ラクマンはレノックス・ルイスに番狂わせのKOで勝ったこともある選手。これまで35勝(29KO)4敗1分のハードパンチャー。アトランチックシティで行われたファイター同士の試合。しかしながらイマイチな試合。ジャブの打ち合いからのクリンチ。これを繰り返して試合終了。判定は3-0。ダウンシーンは無し。選手よりもレフェリーの方が忙しかった「クリンチ試合」。しかもクリンチ中に互いにラビットパンチ。重量級にありがちな「ダメな試合」。いくら「暫定王座戦」だからといってこれはひどい。イラクに派遣された米兵がこの試合を中継で観戦していたが、彼らはどう思っただろうか? その後、ロイ・ジョーンズが王座を返上したことによりルイスは正規王者に昇格。防衛に成功したが、ロシアの巨人ニコライ・ワルーエフに判定負けを喫し、王座陥落。再戦でも敗北。ロイ・ジョーンズに負けたことでルイスは(失礼ながら)「二級の王者」というイメージ。「世界ヘビー級王者」は「L・ヘビー」に負けてはならない。)

①「WBA World Heavyweight Title

Evander Holyfield vs. John Ruiz」

②「WBA World Heavyweight Title

John Ruiz vs. Roy Jones Jr」

③「interim WBA World Heavyweight Title

John Ruiz vs. Hasim Rahman」

イベンダー・ホリフィールド②(Evander Holyfield)のページ

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ロイ・ジョーンズ・ジュニア(Roy Jones, Jr.)のページ
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ハシーム・ラクマン(Hasim "The Rock" Rahman)のページ
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ニコライ・ワルーエフ(Nicolay "The Russian Giant" Valuev)のページ

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