213cmの世界ヘビー級王者、ワルーエフ。ジョン・ルイス戦(初戦・再戦)、イベンダー・ホリフィールド戦を紹介します。
ニコライ・ワルーエフ(ロシア)
身長213cm:オーソドックス(右構え)
①ニコライ・ワルーエフ 12R 判定 ジョン・ルイス
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、2005年)
ワルーエフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ワルーエフがタイトル獲得。ソ連・サンクトペテルブルク出身のワルーエフ。プロレスラーよりデカい男(両親は大きくない。突然変異?)。アマチュアを経験(円盤投げやバスケットボールをやっていたこともあるとか)。ドイツでプロデビュー。連戦連勝でロシア王座、PABA王座、WBAインター王座を獲得。無敗のまま、この世界初挑戦。王者ルイスはアメリカの選手。二度WBA王座を獲得しており、ワルーエフ戦は二度目の王座の防衛戦となる。ドイツでの一戦。身体はとってもデカいが細かい打ち方をするワルーエフ。左ジャブを丁寧に打つ。ルイスはワルーエフの懐にフック連打で飛び込もうとするがうまくいかない。判定は2-0。ワルーエフのジャブが評価されたと思われる。ダウンシーンは無し。「ヘビー級」なのでいくら大きくても構わないが、大きすぎると動きの方はイマイチ。ワルーエフはデカすぎて、いわゆる「踏み込みの速さ」が無いのが残念。試合に勝って、本人とファンが満足ならばそれでいいのかもしれないが。)
②ニコライ・ワルーエフ 12R 判定 ジョン・ルイス
(WBA世界ヘビー級王座決定戦、2008年)
ワルーエフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ワルーエフがタイトル奪回。ルイスから奪った王座を三度防衛したが、ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)に判定負けして王座陥落、初黒星。その後、連勝し、チャガエフが負傷したことにより空位となった王座を懸けてルイスと再戦。試合地は再びドイツ。戦い方の基本は前回と同じ。しかし今回のワルーエフはリズムが良い。ジャブを打って、先手を取る。ルイスはフック攻撃を仕掛けるが、ディフェンス・クリンチで遮られる。判定は3-0。ジャブを「ゴツンゴツン」当てたワルーエフの勝ち。ダウンシーンは無し。)
③ニコライ・ワルーエフ 12R 判定 イベンダー・ホリフィールド
(WBA世界ヘビー級タイトル戦、2008年)
ワルーエフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホリフィールド:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ワルーエフがタイトル防衛。奪回した王座の初防衛戦。試合地はスイス・チューリッヒ(珍しい)。ホリフィールドは元王者。ネームバリューはあるが、全盛はとうに過ぎている。しかも、かなりの体格差。ジャブのワルーエフ。ホリフィールドはフットワーク。手数が少ないホリフィールド。後半に勝負をかける作戦なのだろう。判定は2-0。ダウンシーンは無し。最初から最後までフットワークだったホリフィールド。たまに連打。ワルーエフは良い右ストレートを持っているのに使わない。ジャブも少なかった。でもそれでいいのかも知れない。こんなにデカい体でマイク・タイソンばりの攻撃ができる選手だったら相手は死んでしまうだろうから。そんなワルーエフ。次の防衛戦でイギリスのデビッド・ヘイに敗北、引退。その後、政治家に転身し、ロシア下院議員に当選。)
John Ruiz vs. Nicolay Valuev」
②「WBA World Heavyweight Title
John Ruiz vs. Nicolay Valuev」
③「WBA World Heavyweight Title
Nicolay Valuev vs. Evander Holyfield」
ジョン・ルイス(John Ruiz)のページ
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イベンダー・ホリフィールド②(Evander Holyfield)のページ
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デビッド・ヘイ(David Haye)のページ
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