J・フェザー級の好戦的なファイター、サバラ。ジョニー・バスケス戦、ヘスス・サルード戦、ジェローム・コフィ戦を紹介します。
ルディ・サバラ(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①ルディ・サバラ 8R 引分 ジョニー・バスケス
(J・フェザー級戦、1992年)
サバラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
バスケス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(感想:カリフォルニア出身のサバラ。好戦的なファイターで、これまで15戦全勝(13KO)。あのマーク堀越に1RでTKO勝ちした星も含まれる。バスケスはWBC米大陸王座(バンタム級)を獲得、防衛したことがある選手だが、エディ・クックの全米バンタム級王座への挑戦はTKO負けに終わっている(クックは後、WBA世界バンタム級王座獲得)。ガードを上げてジャブ・左右フックでひたすら前進するサバラ。ジョニー・バスケスは強そうな名前だが、サウスポーで手数が多いボクサータイプ。追うサバラ、下がりながら連打で応戦するバスケス。最終ラウンド終了時には「自分が勝った」といった感じで両手を上げるバスケス。判定はドロー。ダウンシーンは無し。共に手数が多く、採点が難しそうな内容だった。再戦はサバラが判定勝ち。)
②ヘスス・サルード 8R TKO ルディ・サバラ
(北米J・フェザー級タイトル戦、1992年)
サバラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サルード:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:サルードがタイトル防衛。元WBC王者ペドロ・デシマをKOしたサバラ。元WBA王者サルードの北米タイトルに挑戦。ハードパンチャー同士の一戦。ジャブで接近して左右フックで打撃戦。お互いによく打ち合ったが、8Rにサバラの顔の腫れが悪化してストップ。ダウンシーンは無し。タフネスの差が出た。サルードのような頑丈すぎる強打者とは打ち合うべきではない(実際サルードはアウトボクサーとの試合では手数が少なくなりポイントで負けることがあった)。しかしながらガンガン攻めるのがサバラのボクシング。この敗戦は仕方がないのかも。)
③ルディ・サバラ 5R KO ジェローム・コフィ
(全米J・フェザー級王座決定戦、1993年)
サバラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
コフィ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:左フックでコフィがダウン
(感想:サバラがタイトル獲得。これまで35勝(19KO)7敗1分のベテラン、コフィは速いジャブとフットワークを使うボクサータイプ。しかしながら、右ストレートには伸びがあるがパワーはそれほどでもない感じ。足を使うコフィをサバラが追う。5R、コフィをコーナーに追い込んで、最後は左フックでKO。パワーでサバラが圧倒。全米タイトルを獲得したことにより、ケネディ・マッキニーのIBF世界J・フェザー級タイトルに挑戦したが、意外にもわずか3RでKO負け(マッキニーは強かった)。サバラはその再起戦でWBC米大陸フェザー級王座を獲得したが、次第に敗北が増えていく。そして1998年、交通事故で死去(29歳)。ラストファイトの相手はトレーシー・ハリス・パターソンだった。)
Rudy Zavala vs. Johnny Vasquez」
②「NABF Super Bantamweight Title
Jesus Salud vs. Rudy Zavala」
③「USBA Super Bantamweight Title
Rudy Zavala vs. Jerome Coffee」
ケネディ・マッキニー(Kennedy McKinney)のページ
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ペドロ・デシマ(Pedro Decima)のページ
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トレイシー・ハリス・パターソン(Tracy Harris Patterson)のページ
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