2020年6月3日水曜日

ペドロ・デシマ(Pedro Decima)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アルゼンチンの強打者、デシマ。ポール・バンキ戦、畑中清詞戦、ルディ・サバラ戦を紹介します。

ペドロ・デシマ(Pedro Decima)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ペドロ・デシマ(アルゼンチン)
身長cm:オーソドックス(右構え)

ペドロ・デシマ 4R KO ポール・バンキ
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1990年)
デシマ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
バンキ:右ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
4R:右ストレート、連打、右ストレートで3度、バンキがダウン
(感想:デシマがタイトル獲得。強打者デシマ。アマチュアでも活躍し、ロス五輪に出場(メダルは獲得ならず)。プロ転向。その強打でアメリカのファンを驚かせてきた(後の世界王者ジェシー・ベナビデスをKO)。実力者ルイ・エスピノサ(元WBA世界J・フェザー級王者で後にフェザー級も獲得して二階級制覇)には敗れたが、バンキに挑戦するチャンスを得た。王者のバンキはサウスポーの突貫小僧。いつも激しい試合をする男で、あのダニエル・サラゴサから壮絶なKOで王座獲得。これが二度目の防衛戦となるが、歴戦のダメージが心配される状況。カリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」で行われた試合。いつものように1Rから前に出るバンキ。デシマは強烈なジャブ、ストレート。1Rから早くも相手のパワーに後退してしまうバンキ。3Rには右アッパーでバンキのマウスピースが飛ぶ。4R、三度のダウンで終了。デシマの「ガツン」というパンチが凄かった一戦。ただ、バンキはこれまでのダメージも影響していたような印象。ファンはエキサイティングな試合を観たがるが、ボロボロになるまでリングに上がるべきではない。)

畑中清詞 8R TKO ペドロ・デシマ
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1991年)
デシマ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
畑中:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで畑中がダウン
4R:右ストレート、左フック、右ストレート、右ストレートで4度、デシマがダウン
7R:左ジャブでデシマがダウン
8R:左ジャブでデシマがダウン
(感想:畑中がタイトル獲得。畑中は名古屋のスター。ヒルベルト・ローマンのWBC世界J・バンタム級王座に挑戦したときはダウンを喫し、ローブローに苦しめられたが、結局は実力差で敗北。これが二度目の世界挑戦。ジョー小泉と入場するデシマ。両選手を激励する具志堅用高。1Rから積極的な畑中はジャブ、左フック。しかし強烈なワンツーで畑中がダウン。その後もデシマの強打、特に右ストレートに押される畑中。4R、右ストレートが効いたのをきっかけにデシマが四度ダウン。その後、右ストレートで体勢を立て直すデシマだが、7R、8Rにダウン。立ったがレフェリーは試合を止めた。デシマがまさかの敗北。見た目がゴツイ割りには打たれ弱かったデシマ。右ストレートが超一級品だけに、この負けは残念。)

ルディ・サバラ 6R KO ペドロ・デシマ
(J・フェザー級戦、1992年)
デシマ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サバラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでデシマがダウン
3R:左フック(?)でデシマがダウン
6R:左ボディフックでデシマがダウン
(感想:無敗の新鋭サバラ。直前の試合では空位の北米J・フェザー級王座を獲得している。ラスベガス「シーザース・パレス」で行われた強打者対決。1Rから打ち合い。2R、左フックでデシマがダウン(タイミングのよいパンチだった)。3Rのダウンは角度的によく見えなかった(バッティングで倒れたようにも見えた)。最後はダウンと出血(バッティングによるもの)により、レフェリーストップ。「新旧交代」といった感じの結果。その後、数試合やってデシマは引退。その強打で世界王座を獲得したが、打たれ弱さで一度も防衛できなかった。しかしながら、デシマを負かした相手はパンチのある選手。「打たれ弱い」と決めつけるのは正当な評価ではない(と思うが、倒れるときはコロコロ倒れるので、やはりそのイメージが残ってしまう)。サバラは後にケネディ・マッキニーのIBF世界J・フェザー級タイトルに挑戦して完敗。マッキニーは強かった。)

①「WBC World Super Bantamweight Title
Paul Banke vs. Pedro Décima」
②「WBC World Super Bantamweight Title
Pedro Décima vs. Hatanaka Kiyoshi」
③「Super Bantamweight
Pedro Décima vs. Rudy Zavala」

ポール・バンキ(Paul Banke)のページ
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ルディ・サバラ(Rudy Zavala)のページ

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