軽量級離れしたパワーで二階級制覇、ビロリア。フリオ・セサール・ミランダ戦、ジョバンニ・セグラ戦、エルナン・マルケス戦を紹介します。
ブライアン・ビロリア(アメリカ、ハワイ)
身長163cm:オーソドックス(右構え)
①ブライアン・ビロリア 12R 判定 フリオ・セサール・ミランダ
(WBO世界フライ級タイトル戦、2011年)
ビロリア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ミランダ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでミランダがダウン
(感想:ビロリアが二階級制覇。ライトフライ級王座を失ったビロリアがホノルルでフライ級に挑戦。王者ミランダはメキシカン。ポンサクレック・ウォンジョンカムとWBC世界フライ級暫定王座決定戦を行い判定負け。モルティ・ムザラネとIBF世界フライ級王座決定戦を行い判定負け。オマール・ナルバエスが返上したWBO世界フライ級王座の決定戦に勝利して、ようやく王座獲得。これまで三度の防衛に成功している。初回からダウンを奪うビロリア。しかしミランダは粘り強い。左右フックでの打ち合い。サウスポーにスイッチしたりしながらミランダは前進するが、判定は3-0。こういった互角の打ち合いでは判定になるとやはりパンチ力がある方が有利。パワーを込めて打ち続けたビロリア。さすがに疲れたか、終盤にミランダが押し気味になるシーンも。)
②ブライアン・ビロリア 8R TKO ジョバンニ・セグラ
(WBO世界フライ級タイトル戦、2011年)
ビロリア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
セグラ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:ビロリアがタイトル防衛。フィリピンで行われた初防衛戦。挑戦者セグラは元WBA・WBO世界ライトフライ級王者。ナジーム・ハメドのようなサウスポーで、ストレートと振りの大きいフックを使う。これまで28勝(24KO)1敗1分。個性的なヒラヒラのトランクスのセグラ。自由奔放にパンチを出すが、一発一発は軽い。ビロリアは強打、特に左フックが強い。8R、セグラの顔の右側が大きく腫れてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。左フックで快勝のビロリア。左ジャブからの右ストレートもパワフルでキレがあった。)
③ブライアン・ビロリア 10R TKO エルナン・マルケス
(WBO・WBA世界フライ級王座統一戦、2012年)
ビロリア:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マルケス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでマルケスがダウン
5R:右ストレートでマルケスがダウン
10R:左フックでマルケスがダウン
(感想:ビロリアが王座統一。WBO王者ビロリアとWBA王者マルケスがロサンゼルスで王座統一戦。マルケスはノニト・ドネアと戦ったこともあるサウスポーで、フライ級王座をルイス・コンセプシオン(パナマ)から奪取。二度の防衛に成功している。初回からダウンを奪うビロリア。しかしマルケスはパンチのあるビロリアと激しく打ち合う。5R、ビロリアに連打するマルケスだが、逆に左ジャブからの右ストレートでダウン。10R、フックで攻撃するマルケスだが、左フックでダウン。立ったが足に来ており、打たれるマルケスを見てセコンドが棄権を申し入れてレフェリーストップ。ダウンはどれも痛烈なもの。マルケスは負けたが、立派だった。ビロリアは得意パンチはもちろんのこと、右ボディフックもパワフルで良かった。これでWBA・WBC・IBF・WBOのメジャー団体のベルトを全て手に入れたビロリア。しかし次の防衛戦でファン・フランシスコ・エストラーダに敗北。その後はローマン・ゴンザレスに敗北するなど、王座返り咲きならず。パワフルでエキサイティングな選手だったが、競争が激しい階級でタフな相手との試合が多く、勝ち続けることはできなかった。)
Julio Cesar Miranda vs. Brian Viloria」
②「WBO World Flyweight Title
Brian Viloria vs. Giovani Segura」
③「WBO・WBA World Flyweight Title
Brian Viloria vs. Hernan Marquez」
ブライアン・ビロリア(Brian Viloria)①のページ
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ジョバンニ・セグラ(Giovani Segura)
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