2020年10月21日水曜日

ノニト・ドネア(Nonito Donaire)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

軽量級離れした剛腕、ドネア。ビック・ダルチニアン戦、フェルナンド・モンティエル戦、井上尚弥戦を紹介します。

ノニト・ドネア(Nonito Donaire)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ノニト・ドネア(フィリピン)

身長170cm:オーソドックス(右構え)

ノニト・ドネア 5R KO ビック・ダルチニアン

(IBF世界フライ級タイトル戦、2007年)

ドネア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ダルチニアン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:左フックでダルチニアンがダウン

(感想:ドネアがタイトル獲得。マニー・パッキャオと並ぶフィリピンの英雄ドネア。「ドネア」は英語読みで、フィリピンでは「ノニト・ドナイレ」と呼ばれている(日本では「ドネア」という名で通っているため、「ドネア」で紹介します)。世界五階級制覇。主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)全てのベルトを獲得。その強打からニックネームは「The Filipino Flash(フィリピンの閃光)」。11歳の時にフィリピンからカリフォルニア州へ移住。体が弱かったことからボクシングを始める。アマチュアで活躍(タイトルも獲得)。カリフォルニアでプロデビュー。二戦目で敗北したが、その後は連勝。WBOのアジア王座(フライ級)、北米王座(スーパーフライ級)を獲得し、IBF8位、17勝(10KO)1敗。初の世界挑戦。王者ダルチニアンはアルメニア出身でオーストラリア国籍の実力者。28戦全勝(22KO)で左ストレートが武器のサウスポー。アメリカで行われた一戦。1Rから強打を振り回すドネア。ジャブ・右ストレートには伸びとパワーがあり、フックは荒っぽいが変則的で、相手からすると避けにくいパンチ。左ストレートでカウンターを取ろうとするダルチニアンだが、5R、攻めていったところにドネアの左フックが炸裂。立てず、KO。最後の倒し方が実にパワフルだったドネア。これが初めての世界タイトル。)


ノニト・ドネア 2R TKO フェルナンド・モンティエル

(WBC・WBO世界バンタム級タイトル戦、2011年)

ドネア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

モンティエル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでモンティエルがダウン

(感想:ドネアが三階級制覇。IBF世界フライ級王座を三度防衛し、WBA世界スーパーフライ級暫定王座を決定戦で獲得したドネア。次のターゲットはバンタム級。王者モンティエルはメキシカン。長谷川穂積を風車のような連打で一気に倒してWBC王座を奪った男。ラスベガスで行われた注目の強打者対決。互いに相手の強打を警戒する展開。1R、ドネアの左フックがヒット。2R、強烈な左フックでモンティエルがダウン。立ったが連打されてレフェリーストップ。またしてもドネアが得意の左フックで豪快KO。凄まじい腕っぷし。打ち方は粗いが、当たったら一発で相手がひっくり返るほどのパワー。モンティエルが「普通の選手」に見えたほどだった。)


井上尚弥 12R 判定 ノニト・ドネア

(WBA・IBF世界バンタム級タイトル戦、2019年)

ドネア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

井上:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

11R:左ボディフックでドネアがダウン

(感想:井上がタイトル防衛。モンティエル戦後、スーパーバンタム級、フェザー級王座も獲得して五階級制覇を達成したドネア。ただし、ギレルモ・リゴンドウ、ニコラス・ウォータースらに敗北を喫するなど、階級を上げてからは連戦連勝というわけにはいかない。「World Boxing Super Series(ワールドボクシング・スーパーシリーズ、WBSS)」なる大会でWBA世界バンタム級のスーパー王者になったドネア。WBA・IBF世界バンタム級王者の井上と「WBSS」の決勝戦で対決。日本で行われた一撃必殺の左フックを持つ「怪物」同士の一戦。互いに強打を警戒してジャブでスタート。右ストレート・左フックを狙う両者。2Rにドネアの左フック、9Rには右ストレートがヒット。11R、左ボディでドネアがダウン。判定は3-0。日本ボクシング史上屈指の名勝負。タイトルやWBSSという「肩書き」よりも、この二人の試合が実現したことに大きな意味がある。一発で終わるかもしれない、という緊張感こそが「本物のプロボクシング」だが、この試合にはそれがあった。顔のダメージが大きかった井上。ドネアはさすがに全盛を過ぎてパンチのキレが落ちていた。共に全盛期だったらどちらが勝っていただろうか? 井上に負けた再起戦でWBC世界バンタム級王座をKOで獲得したドネア。WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座を懸けて井上と再戦したが、何と2RでKO負け。年齢的にはピークを過ぎており、この結果は驚くようなものではないかもしれないが、五階級制覇選手があっけなく倒れるシーンにはやはり衝撃的なものがあった。)

①「IBF World Flyweight Title

Vic Darchinyan vs. Nonito Donaire」

②「WBC・WBO World Bantamweight Title

Fernando Montiel vs. Nonito Donaire」

③「WBA・IBF World Bantamweight Title

Inoue Naoya vs. Nonito Donaire」

ビック・ダルチニアン(Vic Darchinyan)のページ

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フェルナンド・モンティエル("Cochulite" Fernando Montiel)のページ

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西岡利晃(Nishioka Toshiaki)のページ

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井上尚弥("Monster" Inoue Naoya)のページ 

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