2020年1月12日日曜日

井上尚弥("Monster" Inoue Naoya)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「怪物」井上尚弥。タイトルを獲得したアドリアン・エルナンデス戦、オマール・ナルバエス戦、ジェイミー・マクドネル戦を紹介します。

井上尚弥("Monster" Inoue Naoya)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

井上尚弥(日本)
身長165cm:オーソドックス(右構え)

井上尚弥 6R TKO アドリアン・エルナンデス
(WBC世界L・フライ級タイトル戦、2014年)
井上:左ジャブ、右ストレート、左フック
エルナンデス:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
6R:右ストレートでエルナンデスがダウン
(感想:井上が初の世界タイトル獲得。神奈川県出身の井上。父から教えられ、子供の頃からボクシングの道へ。アマチュアでは優秀な成績。しかし、ロンドンオリンピック(2012年)には出場ならず。「大橋ジム」に入門してプロデビュー。以来、全勝。日本王座、東洋太平洋王座(いずれもライトフライ級)を獲得し、六戦目でこの世界初挑戦。エルナンデスはメキシカン。一度は王座を失ったが奪回。井上戦は五度目の防衛戦となる。初回から強烈なジャブと左ボディフックで王者を追い込む井上。エルナンデスはジャブを出すぐらいしかできないが、よく頑張り、倒れることを拒否。しかし6R、井上の打ち下ろすような右ストレートでエルナンデスがダウン。何とか立ったが、背を向けてギブアップ。圧倒的な差で井上が勝利。「井上尚弥」といえば「パンチ力」だが、相手の攻撃をブロックするなど、ディフェンスも計算した上で攻撃。ジャブを使って追い込む試合運びも良かった。)

井上尚弥 2R KO オマール・ナルバエス
(WBO世界S・フライ級タイトル戦、2014年)
井上:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ナルバエス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレート、左フックで2度、ナルバエスがダウン
2R:左フック、左ボディフックで2度、ナルバエスがダウン
(感想:井上が二階級制覇。減量がキツい井上。WBC世界L・フライ級タイトルを返上。フライ級を飛ばしてS・フライ級に挑戦。相手はキャリアのあるベテランでサウスポーのナルバエス(アルゼンチン)。「スーパーチャンピオン」と言ってもよいほどの選手で、WBO世界フライ級王座を16度も防衛。王座を返上し、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得、11度防衛。アマチュア時代には二度オリンピックに出場している。1R開始早々、右ストレートを喰ってグラつくナルバエス。いきなりの「ガツン」が効いてしまったナルバエスは左ストレートで打ち返すが、井上はディフェンスし、二度のダウンを奪う。2Rにもナルバエスはダウン。最後は左ボディフック。ナルバエスは一瞬間を置いてヒザを着いた。まるでナルバエスのこれまでの実績を否定するかのような井上の圧勝劇。一体どういう鍛え方をすればこんなパンチ力がつくのか。)
                             
井上尚弥 1R KO ジェイミー・マクドネル
(WBA世界バンタム級タイトル戦、2018年)
井上:左ジャブと左右フック
マクドネル:左ジャブ
(ダウンシーン)
1R:右ストレートからの左フック、左右フックの連打で2度、マクドネルがダウン
(感想:井上が三階級制覇。WBO世界S・フライ級タイトルを七度防衛した井上。相手がいないため、次のステージへ。相手は長身の英国人マクドネル。亀田和毅との対戦で日本でも知られている選手で、WBA王座をこれまで六度防衛している。長身から繰り出すジャブを得意とするが、「パンチはそれほどでもない」という評価も。華やかでオシャレなトランクスのマクドネルがリング入場。しかし、ここまで、左ジャブを打つぐらいしかできないマクドネル。左フックでグラついたマクドネルに井上が一気にラッシュ。二度倒してKO。井上が英国のテクニシャンを全く問題とせず、圧勝。攻めが少し強引であり、相手が余力を残していたらカウンターを喰うのではないかという気もしたが、相手のパワー、ダメージを見切ったうえでの攻めだったのだろう(個人的にはジャブを丁寧に当てて追い込んだ最初のタイトル戦であるエルナンデス戦が理想的な試合運びだと思う)。その後、井上はノニト・ドネアをアッサリKOするなど、未だ全勝。(体格的にはフェザー級が限度だと思うが)一体どこまで勝ち続けるのか? 井上は「怪物」と呼ばれているが、国際的にはマイナーな扱いを受けることが多い「軽量級」。実力はすでに世界に認められているので「統一戦」や「国際的に名のある相手」との試合をどんどんやっていって欲しい。)

①「WBC World Light Flyweight Title
Adrian Hernandez vs. Inoue Naoya」
②「WBO World Super Flyweight Title
Omar Narváez vs. Inoue Naoya」
③「WBAWorld Bantamweight Title
Jamie McDonnell vs. Inoue Naoya」

ジェイミー・マクドネル(Jamie McDonnell)のページ
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ノニト・ドネア(Nonito Donaire)のページ

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