西岡利晃（Nishioka Toshiaki）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

海外で強豪と戦い世界タイトルを防衛した男、西岡。ジョニー・ゴンサレス戦、ラファエル・マルケス戦、ノニト・ドネア戦を紹介します。

西岡利晃（日本）

身長169cm：サウスポー

①西岡利晃 3R TKO ジョニー・ゴンサレス

（WBC世界Ｓ・バンタム級タイトル戦、2009年）

西岡：右ジャブと左ストレート

ゴンサレス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

1R：右ストレートで西岡がダウン

3R：左ストレートでゴンサレスがダウン

（感想：西岡がタイトル防衛。兵庫県加古川市出身の西岡。アマチュアを経験後、「JM加古川ジム」からプロデビュー。その後、「帝拳ジム」へ。日本バンタム級王座を決定戦で獲得し、防衛にも成功。しかし、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションの持つWBC世界バンタム級王座に四度挑戦して勝てず。決定戦でWBC世界スーパーバンタム級暫定王座を獲得し、正規王者に昇格（「世界を狙う逸材」として若手時代から注目されていたが、世界獲得にかなり時間がかかった。なかなかの苦労人）。ゴンサレス戦は二度目の防衛戦となる。挑戦者ゴンサレスはゴツいパンチを打つハードヒッターで、元WBO世界バンタム級王者。かつてこのWBC世界スーパーバンタム級王座に挑戦したが敗北。再び同王座を狙う。メキシコ、モンテレイで行われた一戦。西岡のセコンドには葛西裕一、テレビの実況席にはフリオ・セサール・チャベス。1R、互いにストレートを狙う。ゴンサレスは左フックもパワフル。右ストレートで西岡がダウン。ゴンサレスは力むのではなく、確実に当てていくような打ち方で、手数も多い。西岡はディフェンスしながらジャブ・ストレート。3R、左ストレート一撃でゴンサレスがダウン。立ったがフラついておりストップされた。ゴンサレスが押し気味の試合だったが、一発で逆転。西岡が海外のリングで名のある強豪をKOし、一流王者の仲間入り。）

②西岡利晃 12R 判定 ラファエル・マルケス

（WBC世界Ｓ・バンタム級タイトル戦、2011年）

西岡：右ジャブ、左ストレート、左右フック

マルケス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：西岡がタイトル防衛。七度目の防衛戦はラスベガス。相手はあのラファエル・マルケス。マルケスはファン・マヌエル・マルケス（四階級制覇王者）の弟で、イスラエル・バスケスとの激闘で有名。共にジャブからのストレートを狙う。マルケスは激しい打ち合いもできるタフな選手だが、西岡は「打たせずに打つ」選手。攻めるマルケスだがディフェンスされ、左ストレート・左フックを打たれる。判定は３－０。ダウンシーンは無し。両者に大きな力の差は無かったように感じた。西岡は勝ったが、観客がドッと沸くシーンが少なかった（ような気がする）のがちょっと残念。）

③ノニト・ドネア 9R TKO 西岡利晃

（WBC・WBO世界Ｓ・バンタム級統一戦、2012年）

西岡：右ジャブ、左ストレート、左フック

ドネア：左ジャブ、右ストレート、左フック

（ダウンシーン）

6R：左フックで西岡がダウン

9R：右ストレートで西岡がダウン

（感想：ドネアがタイトル統一。カリフォルニア州カーソンで行われた一戦。WBO王者ドネアはフィリピンの強打者で、軽量級の支配者。左ジャブからの右ストレートが強く、思い切り振る左フックもパワフル。フットワークは少な目で、強打を当てることに集中するタイプ。西岡は相手の強打を警戒し、ディフェンスしながらジャブ。6R、斜め下からの左フックで西岡がダウン。9R、右ストレートで西岡がダウン。立ったが連打を浴びてレフェリーストップ。パンチ力・拳の頑丈さでドネアが圧勝（驚異的なパワーでその後も活躍）。西岡は左フックでボディを狙ったりしたがドネアを止めることはできなかった。これで引退の西岡。引退後はボクシング解説者、ジムオーナーとして活躍中。）

①「WBC World Super Bantamweight Title

Nishioka Toshiaki vs. Jhonny Gonzalez」

②「WBC World Super Bantamweight Title

Nishioka Toshiaki vs. Rafael Marquez」

③「WBC・WBO World Super Bantamweight Title

Nishioka Toshiaki vs. Nonito Donaire」 

ジョニー・ゴンザレス（Jhonny Gonzalez）のページ

－－－－－－－－－－－－－－－

ラファエル・マルケス（Rafael Márquez）のページ

－－－－－－－－－－－－－－－

ノニト・ドネア（Nonito Donaire）のページ