豪打で二階級制覇(バンタム、フェザー)、ゴンザレス。ラタナチャイ・ソーウォラピン戦、アントニオ・デービス戦、長谷川穂積戦を紹介します。
ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)
身長169cm:オーソドックス(右構え)
①ジョニー・ゴンザレス 7R TKO ラタナチャイ・ソーウォラピン
(WBO世界バンタム級タイトル戦、2005年)
ゴンサレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ラタナチャイ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:左フック、左アッパーで2度、ラタナチャイがダウン
6R:左フックでラタナチャイがダウン
(感想:ゴンサレスがタイトル獲得。メキシコのゴンザレス。ゴツいパンチの持ち主で、ニックネームは「Bombardero(爆撃機)」。名前は「Johnny」ではなく「Jhonny」(産まれたときに綴りを間違って付けられたらしい)。妻は女子プロレスラー(たくましい夫婦)。アマチュアで見事な戦績。しかし、プロデビュー戦、二戦目に判定負け。そこから連勝し、北米バンタム級王座を獲得したが、二連敗、王座陥落。そこからまた連勝し、WBC米大陸王座、NABO王座などを獲得、防衛。王者ラタナチャイはタイ人。あのラタナポン・ソーウォラピン(IBF世界ストロー級王座を長期防衛)の弟。クルス・カルバハル(マイケル・カルバハルの弟)から王座を奪い、アメリカでゴンザレスと二度目の防衛戦。リングに上がる前に「お祈り」をするラタナチャイ(ムエタイ式?)。サウスポースタイルで左ストレートを叩きつける。ゴンサレスはストレート・ロングフックを正確に当てるように打ち、左を器用に使う。3R、斜め下からの左フックでラタナチャイがダウン。左アッパーでダウンを追加。6Rにもダウン。7R、連打でレフェリーストップ。ゴンサレスはナチュラルなパンチ力がある。左のボディ打ちはスピードがあってパワフル。ラタナチャイも力強いストレートを打つ強い選手だが、ゴンサレスの懐の深さにより得意のパンチを生かすことができなかった。)
②ジョニー・ゴンザレス 2R KO アントニオ・デービス
(フェザー級戦、2010年)
ゴンサレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
デービス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右アッパー、右フック、左フック、左フックで4度、デービスがダウン
(感想:WBOタイトル獲得後イスラエル・バスケス、ジェリー・ペニャロサ、西岡利晃にKO負けしたゴンサレス。階級をフェザーに上げて再出発。メキシコで「WBC世界フェザー級王座挑戦者決定戦」をデービスと行うことに。アメリカの黒人選手デービスはIBFやWBOの地域王座を獲得したことがあるが、WBO世界スーパーフェザー級、WBO世界フェザー級、WBC世界スーパーフェザー級王座への挑戦は失敗に終わっている選手。ジャブを使うデービス。2R、ゴンサレスの豪打爆発。デービスが四度ダウンでKO。ゴンサレスは階級を上げたが、パワー健在。)
③ジョニー・ゴンザレス 4R TKO 長谷川穂積
(WBC世界フェザー級タイトル戦、2011年)
ゴンサレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
長谷川:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
4R:右フックで長谷川がダウン
(感想:ゴンサレスが二階級制覇。デービス戦後、WBCの地域王座、IBO王座(いずれもフェザー級)を獲得したゴンサレス。日本で長谷川に挑戦。長谷川は当時WBC世界フェザー級王座を獲得して二階級制覇を達成しており、これが初防衛戦となる。スピードのあるジャブ・ストレートを使うサウスポーの王者、長谷川。ゴンサレスは伸びるストレートと振りの大きい左フック。4R、強烈な右フックで長谷川がダウン。立ったが、足がフラついておりストップされた。ゴンサレスは動きのスピードはそれほど速くはないが、頑丈なコブシで正確に強打する恐ろしい男。「ここぞ」というときのパンチは結構な速さ。勝っても負けてもエキサイティングな試合をする本物のプロボクサー。その後、フェザー級王座を防衛し続け、王座陥落後もWBCの地域王座を獲得、防衛するなど強打を振るい続けた。)
Ratanachai Sor Vorapin vs. Jhonny Gonzalez」
②「Featherweight
Jhonny Gonzalez vs. Antonio Davis」
③「WBC World Featherweight Title
Hasegawa Hozumi vs. Jhonny Gonzalez」
ジェリー・ペニャロサ(Gerry Penalosa)のページ
-----------------
長谷川穂積(Hasegawa Hozumi)のページ
0 件のコメント:
コメントを投稿