スラフ・ヤノフスキー(ソ連・ベラルーシ)
身長171cm:オーソドックス(右構え)
①スラフ・ヤノフスキー 10R 判定 リック吉村
(日本J・ウェルター級タイトル戦、1991年)
ヤノフスキー:左ジャブ、右ストレート、左フック
リック:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ヤノフスキーがタイトル獲得。ベラルーシ出身のヤノフスキー。本名は「ヴィアチェスラフ・ヤノフスキー」。ソ連代表としてソウルオリンピック(1988年)に出場し、ライトウェルター級で金メダル。アントニオ猪木の仲介で日本の「協栄ジム」に入門(その時、一緒に入門したユーリ・アルバチャコフ、オルズベック・ナザロフは後に世界王者に。スラフ・ヤコブレフのように「戦力外通告」されて去っていった選手も)。プロ入り後、五連勝。王者リックはアメリカ軍人。これが三度目の防衛戦。上体でリズムを取り、フットワークとジャブのヤノフスキー。テンポよく連打を決める。リックは攻めが一貫しない。判定でヤノフスキー。ダウンシーンは無し。ヤノフスキーは一発で相手を倒すタイプではないが、手数と正確さで勝つ選手。左のボディ打ちも上手かった。残念だったリック。しかし、後、日本ライト級王座獲得。22度も防衛した。)
(日本J・ウェルター級タイトル戦、1992年)
ヤノフスキー:左ジャブ、右ストレート、左フック
桑田:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで桑田がダウン
3R:右フックで桑田がダウン
(感想:ヤノフスキーがタイトル防衛。ヤノフスキーはこれまで9戦全勝(6KO)。アマチュアで実績のある桑田も9戦全勝(5KO)。1R、いきなりダウンの桑田。3Rにもダウン(前のめり)。その後、桑田は振りの大きいパンチで粘るが、ヤノフスキーが正確なパンチでポイントを取る。ディフェンスの差もあり、判定は3-0でヤノフスキー。レベルの違いを見せつけられてしまった桑田。後、ヤノフスキーがタイトルを返上し、桑田が決定戦で新王者になった。)
(日本J・ウェルター級タイトル戦、1992年)
ヤノフスキー:左ジャブ、右ストレート、左フック
古川:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:古川がスタンディングダウン
2R:左フックで古川がダウン
(感想:ヤノフスキーがタイトル防衛。既に日本王座の防衛戦で古川をKOしているヤノフスキー。対戦相手がいないためか、古川と再戦(日本のこのクラスの層の薄さを感じるマッチマイク)。安定したスタイルのヤノフスキーがしっかりしたディフェンスと正確なストレート系のパンチで楽勝。ヤノフスキーは次の防衛戦に勝利し、タイトルを返上して日本を去った。ヨーロッパを主戦場に移し、一度も世界戦をすることなくキャリアを終えた。優秀だったが、ヨーロッパには普通にいそうな選手だった印象。日本時代にフリオ・セサール・チャベスとの対戦の話もあったが、実現せず(名のある選手との試合を観てみたかった)。彼にとって日本のリングに上がったことは時間の無駄だったのだろうか?)
Rick Yoshimura vs. Vyacheslav Yanovskiy」
②「Japanese Super Lightweight Title
Vyacheslav Yanovskiy vs. Kuwata Hiromu」
③「Japanese Super Lightweight Title
Vyacheslav Yanovskiy vs. Furukawa Shinichi」
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