カーロス・エリオット(アメリカ)
身長177cm:オーソドックス(右構え)
①串木野純也 6R KO カーロス・エリオット
(日本ウェルター級タイトル戦、1984年)
エリオット:左ジャブ、右ストレート、左右フック
串木野:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:右ストレートで2度、エリオットがダウン
(感想:串木野がタイトル防衛。アラバマ州出身のエリオット。日本の基地に勤務するアメリカ軍人。プロデビュー以来、6連続KO勝利。そしてこの王座初挑戦。王者の串木野はこれが12度目の防衛戦。前回の防衛戦は判定で終わったが、王座を獲った試合から10度目の防衛戦まで全てKO勝利している。ジャブを使いながら連打で攻めるエリオット。串木野をロープ際に追い込んでフック攻撃。串木野はジャブで応戦。5R、強打を食う串木野。しかし、6R、左フック(?)でグラついたエリオットが右ストレートでダウン。二度目のダウンは後ろから殴るパンチ(反則?)。串木野が逆転KO勝ち。攻めてるときは強いエリオット。打たれると弱かったのが残念。)
(OPBF J・ミドル級王座決定戦、1987年)
エリオット:左ジャブ、右ストレート、左フック
柳:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートで柳がダウン
9R:左フック、右ストレートで2度、柳がダウン
(感想:エリオットがタイトル獲得。階級を上げて日本J・ミドル級王座を獲得し、三度の防衛に成功したエリオット。次のターゲットは東洋太平洋王座。柳はあの柳済斗の弟(柳済斗は元WBA世界J・ミドル級王者。輪島功一との二試合で有名)。白仁鉄(後、WBA世界S・ミドル級王者に)にKOされてこの王座(OPBF J・ミドル級王座)を獲れなかったが、韓国J・ミドル級王座を獲得し、二度目のチャレンジ。スピードのあるジャブを使うエリオット。柳はパワーを込めた右ストレートと振りが大きい左フック。2Rに右ストレートをもらってしまったエリオット。逆に3Rにタイミングの良い右ストレートでダウンを奪う。6R、柳の左フックがヒット。しかし、疲れが出てきたのか柳は次第にジャブを打たれるようになり、9Rのダウンで終了。エリオットは勝ったが、柳の危険なパンチにピンチになるシーンも多かった。柳が失速したのは疲れだったのか、ジャブによるものだったのか? 7R終了時にセコンドから強烈なビンタで活を入れられていた柳。それが効いたのが敗因? 柳はこれが最後の試合となった。)
(WBA世界J・ミドル級王座決定戦、1991年)
エリオット:左ジャブ、右ストレート、左フック
デレ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:連打、右ストレートで2度、エリオットがダウン
(感想:デレがタイトル獲得。東洋太平洋王座を失ったエリオットだが、奪回。そしてようやく世界挑戦のチャンス。強打者ジュリアン・ジャクソンが返上した王座の決定戦。相手はフランスのデレ。試合地はフランス。デレはこれまで無敗。フランス王座、欧州王座(いずれもJ・ミドル級)を獲得、防衛している。いつものように左のガードを下げてジャブを打つエリオット。デレはパワーを込めた右ストレートを狙う。3Rのダウン。エリオットはジャブを飛ばすが、勢いに乗るデレを止められない。7R、右ストレートを食ってよろけたエリオットが連打され、背を向けたところでレフェリーストップ。エリオットは担架で運び出された。東洋レベルでは通用したエリオットのジャブは世界では通じなかった。右ストレートが強い相手に左のガードを下げるスタイルも良くなかった(打たれ弱さがあるジャクソンが相手だったら、勝つチャンスがあったかもしれない)。これが最後の試合となったエリオット。攻撃力はあったが、タフネスに問題が。しかし、これは生まれ持ってのものであるため、致し方ないといったところ。引退後はジムでトレーナーに。息子はボクサーではなく、ダンス&ボーカルグループ「三代目JSB」のメンバーとして活躍している。)
Kushikino Junya vs Carlos Elliott」
②「OPBF Super Welterweight Title
Carlos Elliott vs Je-Hyung Yuh」
③「WBA World Super Welterweight Title
Carlos Elliott vs Gilbert Dele」
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