2020年8月19日水曜日

洪秀煥(Soo-Hwan Hong)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

海外で二階級制覇、洪秀煥。タノムチット・スコタイ戦、アーノルド・テイラー戦、エクトール・カラスキリャ戦を紹介します。

洪秀煥(Soo-Hwan Hong)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

洪秀煥(韓国)
身長170cm:オーソドックス(右構え)

洪秀煥 8R TKO タノムチット・スコタイ
(J・フェザー級戦、1973年)
洪:左ジャブと左右フック
タノムチット:左ジャブと左右フック
(感想:韓国・ソウル出身の洪秀煥(ホン・スファン)。デビュー戦は引き分け。経験を積み、韓国王座、東洋太平洋王座(いずれもバンタム級)獲得、防衛、牛若丸原田(ファイティング原田の弟)らに勝利するなどの実績。タノムチットは後にアルフォンソ・サモラのWBA世界バンタム級タイトルに挑戦する選手。バンコクで行われた一戦。古い映像のダイジェスト。フックで打ち合う展開。洪が左フック、ボディフック、右フックでダウン、スタンディングダウンを奪う。8Rにレフェリーストップ、TKO勝ち。ノーガードになったりするなど余裕をもってKO勝ちした洪。ケンカ強さも感じられる戦いぶりだった。)

洪秀煥 15R 判定 アーノルド・テイラー
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1974年)
洪:左ジャブ、右ストレート、左フック
テイラー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでテイラーがダウン
5R:左フックでテイラーがダウン
14R:右ストレートでテイラーがダウン
15R:左フックでテイラーがダウン
(感想:洪がタイトル獲得。勝ち続ける洪。南アフリカで初の世界挑戦。王者テイラーは面白い選手。プロ二戦目で南アフリカのバンタム級王座獲得。その後も南アフリカのフェザー級、ライト級王座を獲得するなど、彼本来の階級がどこなのかよくわからないキャリア。連勝し、WBA世界バンタム級王座獲得。地元で洪と初防衛戦。共に思い切った左フックを振るうタイプで、似た戦い方。フットワークを使うテイラーを洪が追う。1Rのダウン。テイラーのパンチをブロックしながら得意の左フックで攻める洪。計4度のダウンで洪の判定勝ち(3-0)。洪は肩を使う反則を再三レフェリーに注意されたが、攻める姿勢で押し切った。テイラーは足を使いすぎて後手に回った。その後、テイラーは世界戦をすることもなくキャリアを終えた。)

洪秀煥 3R KO エクトール・カラスキリャ
(WBA世界J・フェザー級王座決定戦、1977年)
洪:左ジャブ、右ストレート、左右フック
カラスキリャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フック、連打、右ストレート、左フックで4度、洪がダウン
3R:左フックでカラスキリャがダウン
(感想:洪が二階級制覇。世界バンタム級王座の初防衛に成功した洪だが、二度目の相手は強かった。メキシコの「KOキング」アルフォンソ・サモラ。サモラにKOされて王座を失った洪は再戦でもKO負け。階級を上げてパナマで二階級制覇に挑む。パナマのカラスキリャはスラリとした体型の17歳で鋭いジャブが武器。洪が連打で攻め、ボディも攻撃。そして2Rのダウン。勢いで何度も倒される洪。3R、左フックが効いてグラついたカラスキリャに猛攻する洪。左フック連発で倒し切った。「歴史的な逆転劇」と言われる有名な試合ではあるが、カラスキリャには打たれ弱さを感じた。17歳で世界戦。体がまだできていなかったのでは? 洪に2つ目のベルトをもたらした「左フック」。なかなかの迫力で、打ち方も良かった。その後、洪はこの二つ目のベルトも二度目の防衛戦で失う。引退後はタクシードライバーになったらしいが、2012年、韓国ボクシング委員会会長に就任。すっかり低迷してしまった韓国のボクシング。今はどうしているのだろう?)

①「Super Bantamweight
Soo-Hwan Hong vs. Thanomchit Sukhothai」
②「WBA World Bantamweight Title
Arnold Taylor vs. Soo-Hwan Hong」
③「WBA World Super Bantamweight Title
Hector Carrasquilla vs. Soo-Hwan Hong」

アルフォンソ・サモラ(Alfonso Zamora)のページ
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エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)のページ

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