2020年6月24日水曜日

パヤオ・プーンタラット(Payao Poontarat)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

タイの俊才、パヤオ。ラファエル・オロノ戦、グティ・エスパダス戦、渡辺二郎戦(再戦)を紹介します。

パヤオ・プーンタラット(Payao Poontarat)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

パヤオ・プーンタラット(タイ)
身長cm:オーソドックス(右構え)

パヤオ・プーンタラット 12R 判定 ラファエル・オロノ
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1983年)
パヤオ:左ジャブ、右ストレート、左フック
オロノ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:パヤオがタイトル獲得。貧しい家庭の出だったパヤオ。他のタイ人少年のようにムエタイの道へ。ボクシングの才能があり、モントリオールオリンピック(1976年)に出場。ライトフライ級で銅メダル獲得。プロ入り。三戦目で権順天に敗北したが(権は後、渡辺二郎のWBA王座に挑戦したり、IBF世界フライ級王座を獲得したり)、その後は連勝で、この世界初挑戦。王者オロノはベネズエラの選手。ボクシング関係者から高く評価されている。タイで行われた一戦。速いジャブの打ち合い。オロノは左フックなど左の使い方が多彩。判定は2-1でパヤオ。ダウンシーンは無し。映像で見た感じではどちらが勝ったとは言い難い試合だった。ダウン無し、一方的に打たれる場面も無し。イーブンの場合は王者がポイントを取る、というのがボクシング界の習慣。王者の防衛または引き分けだったのでは? とも思うが、リングサイドで見れば優劣がわかるというレベルの微妙な差があったのかも。)

パヤオ・プーンタラット 10R TKO グティ・エスパダス
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1984年)
パヤオ:左ジャブ、右ストレート、左フック
エスパダス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右フックでパヤオがダウン
7R:連打でエスパダスがダウン。右ストレートでパヤオがダウン。
(感想:パヤオがタイトル防衛。バンコクで行われたパヤオの初防衛戦。挑戦者のエスパダスはメキシカンで、元WBA世界フライ級王者(息子もボクサーになり、WBC世界フェザー級王者に)。世界王座戦を日本で行ったことがあるため、日本のファンにもおなじみの選手。フットワークとジャブのパヤオをエスパダスが追う展開。エンジンがかかってきたエスパダスが手数を増やす。5R、右フックでパヤオがダウン。7Rのダウン応酬。しかし最後はキレのある左フックでエスパダスがフラついたところでレフェリーストップ。パヤオは足を使い過ぎだった感じもするが、パンチには速さとキレがあった。エスパダスはこれが最後の試合となった。)

渡辺二郎 11R TKO パヤオ・プーンタラット
(WBC世界J・バンタム級タイトル戦、1984年)
パヤオ:左ジャブ、右ストレート、左フック
渡辺:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
5R:右フックでパヤオがダウン
11R:左ストレートでパヤオがダウン。
(感想:渡辺がタイトル防衛。これは再戦。初戦はWBA王者の渡辺、WBC王者パヤオの「統一戦」として行われる予定だったが、WBAが渡辺の王座剥奪(剥奪された王座はカオサイ・ギャラクシーが決定戦で獲得)。2-1の判定でパヤオはWBCベルトを奪われた。熊本県で行われた再戦(大阪帝拳の渡辺。タイのパヤオ。何故、熊本?)。フットワークを控え目にして、得意のジャブ・ストレートを強打するパヤオ。しかし、5Rにダウン。カウンターとディフェンスの渡辺。パヤオのパンチは当たらない。11R、左ストレートでパヤオがダウン。立ったが、左ストレートを打たれたところでレフェリーが止めた。今回はチャレンジャーということで積極的だったパヤオ。負けたが右ストレートにはかなりの迫力があった。その再起戦でコントラニー・パヤカルン(サーマート・パヤカルンの弟。後、ヒルベルト・ローマン、カオサイ・ギャラクシーの世界王座に挑戦したが、いずれも判定負けで世界獲得ならず)に負け、パヤオは引退。引退後は政治家になったが、病に倒れる。筋萎縮性側索硬化症(ALS)で死去。48歳の若さだった。)

①「WBC World Super Flyweight Title
Rafael Orono vs. Payao Poontarat」
②「WBC World Super Flyweight Title
Payao Poontarat vs. Guty Espadas」
③「WBC World Super Flyweight Title
Watanabe Jiro vs. Payao Poontarat」

ラファエル・オロノ(Rafael Orono)のページ
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渡辺二郎(Watanabe Jiro)のページ

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