カルビン・グローブ(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
①カルビン・グローブ 12R 判定 ダナ・ロストン
(全米フェザー級タイトル戦、1985年)
グローブ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
リベラ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでロストンがダウン
(感想:グローブがタイトル防衛。ペンシルベニア州出身のグローブ。軽量級はアメリカではマイナーであるため、注目度は低め。そんな中、グローブはスピード、リングでのパフォーマンスで人気上昇中。デビュー以来、全勝で全米フェザー級タイトル獲得。これが初防衛戦。ロストンは後に世界王者になるスティーブ・クルスに負けたことがある中堅選手。アトランチックシティで行われた一戦。TV解説者レイ・マンシーニが観戦する中、試合開始。ジャブの打ち合い。互いに振りの大きいフックを使うが、グローブは「速射砲」という感じの連打。5Rのダウンは右ストレートのショートカウンターによるもので相当な速さ。手数と回転の速さでグローブの判定勝ち(3-0)。グローブは左のボディ打ちも良かった。後、ロストンは大いに負けまくり、若手の踏み台のようにリングに上がり続けた。)
(IBF世界フェザー級タイトル戦、1988年)
グローブ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
リベラ:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
4R:左フックでグローブがダウン。右フック、連打で2度、リベラがダウン。
(感想:グローブがタイトル獲得。全勝を続けるグローブ。世界初挑戦。王者リベラはプエルトリコの選手。韓国で丁起栄をTKOで下して王座獲得。これが初防衛戦。フランスで行われた一戦。グローブが速いジャブ・連打。リベラは右ストレートを狙うが、スピードの差があるため相手を捉えることができない。4R、最初にダウンを奪ったのはリベラ。倒しに行ったところを逆に右フックで倒される。リベラは2度目のダウンから立ち上がったが連打されてストップ。リベラを最初にダウンさせた右フックは実に見事なもの。スピードと勢いでグローブがベルトを持ち去った。後、リベラはWBO世界ライト級王座などに挑戦したが、二階級制覇ならず。獲得した世界王座はIBF世界フェザー級タイトルのみにとどまった。)
(J・ライト級戦、1993年)
グローブ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フェネック:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:右ストレートでフェネックがダウン。
(感想:ホルヘ・パエスに大逆転でIBF世界フェザー級王座を奪われたグローブ。その後は世界王座に縁が無い状況。メルボルンでフェネックと元世界王者対決。フェネックは三階級王者。剛腕で世界王座を次々に奪ってきたが、アズマー・ネルソンの破壊的なパンチでKO負け。かつての強さを見せることができるかどうか、といったところ。世界戦ではないがゴング前にアメリカ、オーストラリアの国歌演奏。フェネックがいつものようにパワーで圧力をかける。グローブはジャブ・フックで応戦。1R終了間際に左フックを空振りして転倒するグローブ。3R終了時、両者ニラみ合い。4Rにはフェネックがエキサイトしたり、グローブをロープ外に押し倒したり。そして7R、右ストレート一撃でフェネックがダウン。そのままKOとなった。グローブが衝撃のKO勝ち。グローブは押されてはいたがパンチにキレ・パワーがあり、このKOはラッキーパンチによるものではなかった。優秀な選手だったグローブ。しかし、結局、彼が獲得したのはIBF世界フェザー級タイトルのみ。これだけのパンチを打てる男が一つだけというのは意外な感じがする。ラストファイトは1998年。相手はコンスタンチン・チュー。1RでのKO負けだった。)
Calvin Grove vs. Dana Roston」
②「IBF World Featherweight Title
Antonio Rivera vs. Calvin Grove」
③「Super Featherweight
Calvin Grove vs. Jeff Fenech」
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