カール・ウィリアムス(アメリカ)
身長193cm:オーソドックス(右構え)
①マイク・ウィーバー 2R KO カール・ウィリアムス
(ヘビー級、1986年)
ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィーバー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フック、左フック、左フックで3度、ウィリアムスがダウン
(感想:フロリダ州出身のウィリアムス。背が高く、リーチも長い。ボクシングを始めたのは「友人に勧められたから」ということだが、テレビで他の選手の試合を見て「自分の方が強い」と思ったのもボクシングを選んだ理由。アマチュアでは試合数は少なかったが、タイトルを獲得。プロでは連勝を続け、ジェームス・ティリスに勝利。IBF世界ヘビー級王者ラリー・ホームズに挑戦したが、判定負け。負けたが、ホームズを追い込んだことで評価が逆に高まった。ニックネームは「The Truth(真実)」。「本当に強いのは誰か? その真実(答え)はカール・ウィリアムス」という意味らしい。ウィーバーは元WBA王者。「ヘラクレス」と呼ばれる筋肉マンで、「試合運びに難があるが、パワーはスゴイ」と評価される黒人ファイター。キレのあるジャブ、ストレートで積極的なウィリアムス。ウィーバーは大きく左フックを振るう。あまり打たれ強くないウィリアムスはちょっと攻め過ぎた。2R、前に出たところにウィーバーの左フックがガツンと当たり、ダウン。完全に足に来て、最後は相手にもつれるように三度目のダウンを喫して終了。ウィリアムスのニックネーム「The Truth」。打たれ弱さがこの選手の「真実」。素晴らしいジャブ、ストレートの持ち主ではあるが。)
(ヘビー級、1988年)
ウィリアムス:左ジャブと左右フック
フレージャー:左ジャブと左フック
(感想:ロドニー・フレージャーはあのジョー・フレージャーの甥。互いにジャブを打ち合っていたが、ウィリアムスの右フックでフレージャーがグラつく。フレージャーは一気にラッシュをかけられ、レフェリーストップ。1Rで終わってしまった(ダウンシーンは無し)。ジョー・フレージャーはとてもタフな選手だったが、息子のマービスもラリー・ホームズに1RでTKO負け。マービスもロドニーも弱い選手ではないが、こういう負け方を見ると、ボクサーには向いていなかったのでは? と思う。)
(全米ヘビー級タイトル戦、1988年)
ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
バービック:左ジャブと左右フック
(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。フットワークとジャブでリズミカルなウィリアムス。元WBC王者バービックはジャブはそれなりだが、手数が少なく、バタバタした打ち方。次第にバービックが前に出てきて、ウィリアムスはジャブで相手を止められない状況に。バービックの左フックがヒットする。ジャブと連打でしのぐウィリアムス。判定は3-0。この試合は「タイソン vs. スピンクス」の前座カード。ウィリアムスはタイソンの王座を狙うポジションあり、その試合ぶりが注目されていたが、タイソンに2RでKOされたバービック相手にやっとこさの勝利。この試合を間近で観た観客は「ウィリアムスこそがタイソンの次のチャレンジャーにふさわしい」とは思わなかったのでは? 結局、タイソンに挑戦して1RでKOされたウィリアムス。その後も、トミー・モリソン、フランク・ブルーノらに敗北し、世界王座を獲得することもなくキャリアを終えた。そして、ガンで死去(53歳)。自信を持って選んだボクシングで大成できず、若くして世を去ったウィリアムス。彼の映像を観ると少し悲しい気分になってしまう。)
Carl Williams vs. Mike "Hercules" Weaver」
②「Heavyweight
Carl Williams vs. Rodney Frazier」
③「USBA Heavyweight Title
Carl Williams vs. Trevor Berbick」
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