チャールズ・ウィリアムス(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)
①チャールズ・ウィリアムス 10R TKO ボビー・チェズ
(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、1987年)
ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート
チェズ:左ジャブと連打
(ダウンシーン)
2R:連打でウィリアムスがダウン
3R:右ストレートでウィリアムスがダウン
(感想:ウィリアムスがタイトル獲得。オハイオ州コロンバス出身のウィリアムス(マイク・タイソンをKOしたジェームス・ダグラスもコロンバス)。プロデビューは16歳の時で判定負け。その後も1RでKOされたり、マービン・ジョンソンに敗れたり、といった感じで連戦連勝というわけにはいかない。引退することを考えた時期もあったようだが、経験を積み全米L・ヘビー級タイトル獲得。そしてこの世界挑戦。ニックネームが「プリンス」。チェズを倒して「キング」になれるか、といったところ。王者チェズは重量級では貴重な白人。彼もまたつらい時期があったが、世界王者に。これが四度目の防衛戦。共にバランスがいい選手。互いにジャブを打ち合い、ウィリアムスは伸びのある左ジャブ、右ストレート、チェズは左ジャブと連打で攻める。2R、右ストレートからの連打でダウンして足に来たウィリアムス。3Rにもダウン。だが、意外に回復が早い。ウィリアムスの射程距離の長いジャブで目が腫れ、連打を喰らうチェズ。10Rのゴングに応じることができずTKOになった。ウィリアムスが逆転TKOでタイトルを獲得。どっちが勝ってもおかしくないぐらいの好試合となった。共にセンスのある選手だが、ウィリアムスの持つ武器の性能の方が上だった印象。)
(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、1991年)
ウィリアムス:左ジャブ、左右フック
キンチェン:左右フック
(ダウンシーン)
1R:連打でキンチェンがダウン
(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。防衛を続けるウィリアムス。挑戦者キンチェンは元々はミドル級の選手。S・ミドルでの試合でトーマス・ハーンズを苦しめたキンチェンだが、バージル・ヒルのWBA世界L・ヘビー級タイトルに挑戦した試合では1RでKO負けしている。ウィリアムスが1RでのKOを狙うかのように左ジャブ、左右フックで攻める。応戦して打ち合うキンチェンだが、連打でダウン。2Rで終了。パワーの差が大きかった試合。初回から滅多打ちを喰らったキンチェン。試合前からミスマッチが予想されるような対戦は重量級では特に危険。そういう試合を組むべきではない。)
(IBF世界L・ヘビー級タイトル戦、1991年)
ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、フック
デルガド:左右フック
(ダウンシーン)
1R:右アッパーでデルガドがダウン
(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。デルガドはプエルトリコの選手。デビュー以来、無敗でマイケル・モーラーのWBO世界L・ヘビー級タイトルに挑戦したが、1RでTKO負け。ウィリアムス戦は二度目の世界挑戦となる。1Rから激しく打ち合う。ウィリアムスが伸びのある左ジャブ、右ストレートで攻め、デルガドは負けじと左右フック。右アッパーでデルガドがダウン。気が強いデルガドはよく打ち合うが、パワーの差が。2Rで終了。ウィリアムスはパワーだけではなく、動きも軽やかだった。安定の強さを見せたウィリアムス。しかし、次の試合でドイツのヘンリー・マスケに敗北、王座陥落。その後もリングに上がり、階級を下げてジェームス・トニーのIBF世界S・ミドル級王座に挑戦したがKO負け。IBF世界L・ヘビー級王者時代が彼のベストだった。)
Bobby Czyz vs. Charles Williams」
②「IBF World Light Heavyweight Title
Charles Williams vs. James Kinchen」
③「IBF World Light Heavyweight Title
Charles Williams vs. Freddie Delgado」
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