2025年10月31日金曜日

レブ・サンティリャン(Rev Santillan)&ロッキー・フエンテス(Rocky Fuentes)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン・ウェルター級&フライ級。「サンティリャン vs. 尹錫玄、崔龍和」「フエンテス vs.  李明浩、カントゥン」を紹介します。


レブ・サンティリャン(フィリピン)

身長180cm:サウスポー


ロッキー・フエンテス(フィリピン)

身長160cm:オーソドックス(右構え)


レブ・サンティリャン 12R 判定 尹錫玄

(東洋太平洋ウェルター級タイトル戦、2001年1月)

レブ・サンティリャン(Rev Santillan)&ロッキー・フエンテス(Rocky Fuentes)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サンティリャン:右ジャブ、左ストレート、フック   

尹:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

5R:左アッパーで尹がダウン

7R:右フックで尹がダウン

(感想:サンティリャンがタイトル獲得。東洋太平洋1位の挑戦者サンティリャンはフィリピン・イロイロ出身。軽量級が中心のフィリピンでは異例の大柄。フィリピン王座(ウェルター級、スーパーライト級)を獲得するなどこれまで11連勝(11KO)。王者の尹は韓国・礼山(イェサン)出身。勝ったり負けたりだったが、韓国王座(ウェルター級)を獲得して好調。王座を連続防衛後、日本で東洋太平洋王座(ウェルター級)を獲得。IBF太平洋王座(ウェルター級)も獲得、日本で東洋太平洋王座(ウェルター級)奪回。サンティリャンと初防衛戦。21勝(10KO)11敗で、WBCで15位に入っている。フィリピン・セブでの一戦。サウスポーのサンティリャン。距離を取ってジャブ、左ストレートでカウンター。尹は韓国ファイター。接近して右ストレート、左右フック、ボディ攻め。手数で勝負する。接近戦では互いにストレート、フック。5R、左アッパーで尹がダウン。しかし、連打で反撃(タフ)。7R、右フックで尹のマウスピースが落下。そして右フックでダウン。しかしながら、何ともタフな尹。その後、ディフェンスしながら手数で挽回しようとし、時折パンチをヒットさせて終盤は優勢。12R終了。判定は2-1。どうやら序盤、ダウンがあった中盤でサンティリャンがポイントを取ったようだ。尹は終盤に上手く戦った。序盤からその動きができていれば勝っていたかもしれない。その後、尹は再起戦で韓国王座戦(ウェルター級)。これにKO勝ち。ブランク。カムバックして連勝したが、タイトル戦は無かった。)


レブ・サンティリャン 4R KO 崔龍和

(東洋太平洋ウェルター級タイトル戦、2002年4月)

レブ・サンティリャン(Rev Santillan)&ロッキー・フエンテス(Rocky Fuentes)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サンティリャン:右ジャブ、左ストレート、フック   

崔:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:左ストレートで崔がダウン

(感想:サンティリャンがタイトル防衛。尹戦後、日本で王座を防衛したサンティリャン。これが三度目の防衛戦。挑戦者の崔は韓国・蔚山(ウルサン)出身で、これまで8勝(1KO)1分。韓国王座(ウェルター級)を防衛してきた実績。セブでの一戦。安定しているサンティリャン。ジャブ、ワンツー、右フック。崔は左を使いながら右ストレートを伸ばし、接近戦ではストレート&フックで連打。4R、左パンチが効いた崔。左ストレートでダウン。立てず、KO。サンティリャンが左で勝利。長い試合になりそうな雰囲気もあったが、4Rに一気に決着。サンティリャンの左はかなり強いのだろう。崔は連打は悪くはなかったが、ディフェンスされた。その後の二人。崔は韓国王座を防衛したが、PABA王座(ウェルター級)は獲れず。サンティリャンは次の防衛戦を日本で行い、王座陥落。来日し、王座奪回。主戦場を日本に移し、東洋太平洋ウェルター級王座戦の常連となった。)


ロッキー・フエンテス 12R 判定 李明浩

(東洋太平洋フライ級タイトル戦、2012年9月)

レブ・サンティリャン(Rev Santillan)&ロッキー・フエンテス(Rocky Fuentes)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フエンテス:左ジャブ、右ストレート、フック   

李:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:フエンテスがタイトル防衛。王者フエンテス(26歳)はフィリピン・セブ出身。これまで33勝(20KO)6敗2分。フィリピン王座(ミニマム、フライ級)獲得後、日本で東洋太平洋フライ級王座奪取。以来、連続防衛中。挑戦者の李(29歳)は大阪帝拳の選手で、15勝(5KO)1敗。このところ連勝中で、これが初のタイトル戦。セブでの一戦(会場では李の応援団が観戦)。互いにジャブ、ストレート。フエンテスは攻撃のテンポが良く、ワンツー、踏み込んで左フックを打ち込む。李はストレート狙い。フックを当てる巧さでフエンテス。6R、右フックを食った李が大きくバランスを崩す。その後もジャブカウンターで李がマウスピースを落とすなどフエンテスが攻撃の正確さでポイント上、優勢。12R終了。判定は中差の3-0(ダウンシーンは無し)。共に手数を出したが、フエンテスがディフェンスで勝利。上に行けば行くほど「パンチを当てさせない小技」が物を言う。その後の李。再起戦でエドガル・ソーサに判定負け。ラストファイトはアムナット・ルエンロンのIBF世界フライ級王座への挑戦で、判定負け。王座には縁がなかった。)


ロッキー・フエンテス 10R 判定 フアン・カントゥン

(スーパーフライ級戦、2013年4月)

レブ・サンティリャン(Rev Santillan)&ロッキー・フエンテス(Rocky Fuentes)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フエンテス:左ジャブ、右ストレート、フック   

カントゥン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:左ジャブでカントゥンがダウン

3R:右フックでカントゥンがダウン

4R:右ストレートでフエンテスがダウン

7R:右フックでカントゥンがダウン

(感想:李戦後、日本で東洋太平洋王座を防衛したフエンテス。その次の試合はメキシカンとの対戦。カントゥンはユカタン出身で、これまで20勝(15KO)3敗3分。WBCユース王座(スーパーフライ級)を獲得、防衛している。フィリピン・ダバオでの一戦。共によく似たタイプ。ガードを上げてジャブ、ストレート。1R開始から手数が多く、接近戦でフック、ボディ打ち。タイミングのいい左ジャブでカントゥンがダウン。しかし、カントゥンはフック連打からの右ストレートなどで勇ましく反撃。互いにディフェンスしながらの接近戦が続く。3R、右フックでカントゥンがダウン。4R、右ストレートでフエンテスがダウン(この試合はリングの状態が悪く、特にリングに印刷された広告で選手が頻繁にスリップ。ダウン応酬の試合となったのは滑りやすかったのが原因。個人的にはリング上に広告があるのは好ましくないと考える。真剣勝負の場にふさわしくないデザインだったりのうえ、足を取られて試合に集中できないなどというのは以ての外である)。その後も打ち合い、互いのフックがヒット。7R、右フックでカントゥンがダウン。フエンテスの右フックが効果的な印象で10R終了。判定は3-0。大差が付いたが、実力的には拮抗していたように見えた。ダウンを多く奪った分、フエンテスが勝利。フックを当てる巧さも相変わらずだった。その後の二人。カントゥンはローマン・ゴンザレスにTKO負け、WBOの地域王座戦(スーパーフライ級)でKO負けするなどサッパリ。フエンテスは次の試合(IBF世界フライ級王座戦)でアムナット・ルエンロンと対戦したが、敗北。その再起戦でローマン・ゴンザレス(WBC世界フライ級王座戦)にも敗北。世界王座は獲れなかった。)


①「OPBF Welterweight Title

Suk Hyun Yoon vs. Rev Santillan」

②「OPBF Welterweight Title

Rev Santillan vs. Yong Hwa Choi」

③「OPBF Flyweight Title

Rocky Fuentes vs. Myung Ho Lee」

④「Super Flyweight 

Rocky Fuentes vs. Juan Kantun」


ローマン・ゴンサレス(Román "Chocolatito" González)のページ

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アムナット・ルエンロン(Amnat Ruenroeng)のページ 

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