2025年5月11日日曜日

モーリス・ホープ①(Maurice Hope)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界J・ミドル級王者。ジョエル・ボネタス戦、ロッキー・マッチョーリ戦(初戦)を紹介します。

モーリス・ホープ①(Maurice Hope)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

モーリス・ホープ(イギリス)

身長174cm:サウスポー


モーリス・ホープ 5R KO ジョエル・ボネタス

(欧州J・ミドル級タイトル戦、1977年)

ホープ:右ジャブ、左ストレート、フック

ボネタス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

5R:左フックでボネタスがダウン

(感想:ホープがタイトル防衛。アンティグア・バーブーダ(英連邦王国の一つ)出身の黒人サウスポー、ホープ。子供の頃に英国に移住し、ボクシングを始める。1972年のミュンヘン・オリンピックに英国代表として出場(メダルは獲得ならず)。プロデビュー。英国J・ミドル級王座を獲得できたが、英国ミドル級王座はTKO負けで獲得ならず(J・ミドル級が適性体重のようだ)。英連邦王座、次いで欧州王座(いずれもJ・ミドル級)も獲得。エックハルト・ダッゲのWBC世界J・ミドル級王座に挑戦してドロー。欧州王座の初防衛に成功し、ボネタスと二度目の防衛戦。挑戦者ボネタスはフランス・パリ出身の白人。敗北はあったが、フランス王座(J・ミドル級)獲得、防衛。ベテランのエミール・グリフィスに辛うじて勝利。このところ連勝の勢いでホープに挑戦。英国ウェンブリーでの一戦。サウスポーのテクニックで勝負のホープ。右ジャブを丹念に使って左ストレート、左ボディ打ち。ボネタスは力強い男。上体を動かしながらジャブ、右ストレート、左フック。しかし、連打に勢いはあるが、攻撃をかわされてしまう。3R、ホープの左ストレートがヒット。5R、追い込まれるボネタス。左フックを食い、さらに左フックをフォローされてダウン。立てず、KO。ホープがディフェンス&左パンチで快勝。ボネタスはパワフルだったが、当てさせてもらえなかった。その後のボネタス。フランス王座戦に敗れるなど連敗が続いたこともあったが、フランス・ミドル級王座獲得。フランスの実力者としてキャリアを終えた。)


モーリス・ホープ 9R TKO ロッキー・マッチョーリ

(WBC世界J・ミドル級タイトル戦、1979年)

ホープ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

マッチョーリ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでマッチョーリがダウン

(感想:ホープがタイトル獲得。ボネタス戦後、連勝のホープ。これまで26勝(21KO)2敗1分。二度目の世界挑戦。52勝(39KO)4敗2分の王者マッチョーリはイタリアのリパ・テアティーナ出身。オーストラリアに一家で移住し、13歳のときにボクシングをスタート。アマチュアで活躍、プロ転向。オーストラリア王座(ウェルター級)を獲得できたが、ハロルド・ウェストンらに敗北。イタリアに主戦場を移して好調。エックハルト・ダッゲをKOしてWBC世界J・ミドル級王座奪取。二連続KO防衛で、ホープと三度目の防衛戦。イタリア・サンレモでの一戦。1R開始から左パンチ連発で積極的なホープ。早くも左フックでマッチョーリがダウン。その後も先手を取るホープ。相手の攻撃をスウェーでかわして左パンチ、右ジャブ連打。手数で勝負。マッチョーリは左ジャブ、パワーを込めた左フックで応戦するが、攻撃が単発。左パンチの応酬。細かく手数を出すホープが優勢。8R終了後、マッチョーリが棄権。ホープが積極さで勝利。強いパンチ&軽い連打で王座奪取。マッチョーリはサウスポーが苦手なのかもしれない。右パンチが少なく、左フックを効果的に生かせなかった。後、両者は同王座を懸けて再戦。)


①「EBU Super Welterweight Title

Maurice Hope vs. Joel Bonnetaz」

②「WBC World Super Welterweight Title

Rocky Mattioli vs. Maurice Hope」


モーリス・ホープ②(Maurice Hope)のページ 

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